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神戸大学/2003年度/前期

神戸大学 2003年 数学 第2問解答・解説

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1問題

神戸大学2003年度第2問

三角形 ABC があり,AB=2AB=2,∠ABC=π4\displaystyle \angle ABC=\frac{\pi}{4},∠CAB>π4\displaystyle \angle CAB>\frac{\pi}{4} とする。点 A から辺 BC に下ろした垂線の足を H とし,∠CAH=α\angle CAH=\alpha とする。辺 AB の中点を M とする。線分 AM 上に A と異なる点 X をとる。3点 A,X,H を通る円の中心を P,半径を rr,∠PAH=θ\angle PAH=\theta とする。この円と直線 AC との交点で,A と異なる点を Y とする。次の問に答えよ。(配点30点)

(1) cos⁡θ\cos\theta を rr を用いて表せ。

(2) AX+AYAX+AY を rr と α\alpha を用いて表せ。

(3) X のとり方によらず,AX+AYAX+AY が常に一定の値になるときの α\alpha の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) cos⁡θ=12 r\displaystyle \cos\theta=\frac1{\sqrt2\,r}。
    (2) AX+AY=1+2cos⁡α+2r2−1(2sin⁡α−1)AX+AY=1+\sqrt2\cos\alpha+\sqrt{2r^2-1}\left(\sqrt2\sin\alpha-1\right)。
    (3) α=π4\displaystyle \alpha=\frac\pi4。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

ABを xx 軸とし、A=(0,0), B=(2,0)A=(0,0),\ B=(2,0) とする。∠ABH=π4\displaystyle \angle ABH=\frac{\pi}{4}、∠AHB=π2\displaystyle \angle AHB=\frac{\pi}{2} だから、三角形 ABHABH は直角二等辺三角形であり、 AH=BH=2,H=(1,1).AH=BH=\sqrt{2},\qquad H=(1,1). また、∠CAB=π4+α\displaystyle \angle CAB=\frac{\pi}{4}+\alpha であり、三角形 ABCABC の内角和より 0<α<π2\displaystyle 0<\alpha<\frac{\pi}{2} である。X=(t,0) (0<t≦1)X=(t,0)\ (0<t\leq1) とおくと AX=tAX=t である。

円の中心を P=(u,v)P=(u,v) とする。PA=PXPA=PX より u=t2\displaystyle u=\frac{t}{2}。さらに PA=PHPA=PH より u2+v2=(u−1)2+(v−1)2,u+v=1.u^2+v^2=(u-1)^2+(v-1)^2,\qquad u+v=1. したがって P=(t2,1−t2),r2=PA2=t24+(1−t2)2=1−t+t22=12+(1−t)22.\displaystyle P=\left(\frac{t}{2},1-\frac{t}{2}\right),\qquad r^2=PA^2=\frac{t^2}{4}+\left(1-\frac{t}{2}\right)^2 =1-t+\frac{t^2}{2} =\frac{1}{2}+\frac{(1-t)^2}{2}.

(1) 三角形 APHAPH で PA=PH=r, AH=2PA=PH=r,\ AH=\sqrt{2} である。余弦定理を ∠PAH=θ\angle PAH=\theta に用いると r2=r2+2−22 rcos⁡θ,したがってcos⁡θ=12 r.\displaystyle r^2=r^2+2-2\sqrt{2}\,r\cos\theta, \qquad\text{したがって}\qquad \cos\theta=\frac{1}{\sqrt{2}\,r}.

(2) β=∠CAB=π4+α\displaystyle \beta=\angle CAB=\frac{\pi}{4}+\alpha とし、Y=s(cos⁡β,sin⁡β) (s=AY>0)Y=s(\cos\beta,\sin\beta)\ (s=AY>0) とおく。AA を通るこの円の方程式は x2+y2−2ux−2vy=0x^2+y^2-2ux-2vy=0 であるから、YY を代入して s=2(ucos⁡β+vsin⁡β)=tcos⁡β+(2−t)sin⁡β=2{cos⁡α+(1−t)sin⁡α}>0.s=2(u\cos\beta+v\sin\beta) =t\cos\beta+(2-t)\sin\beta =\sqrt{2}\{\cos\alpha+(1-t)\sin\alpha\}>0. よって AX+AY=t+2{cos⁡α+(1−t)sin⁡α}=t(1−2sin⁡α)+2(sin⁡α+cos⁡α).AX+AY=t+\sqrt{2}\{\cos\alpha+(1-t)\sin\alpha\} =t(1-\sqrt{2}\sin\alpha)+\sqrt{2}(\sin\alpha+\cos\alpha). 半径の式と 0<t≦10<t\leq1 より 2r2−1=1−t\sqrt{2r^2-1}=1-t、すなわち t=1−2r2−1t=1-\sqrt{2r^2-1} である。これを代入すると AX+AY=1+2cos⁡α+2r2−1 (2sin⁡α−1).AX+AY=1+\sqrt{2}\cos\alpha+\sqrt{2r^2-1}\,(\sqrt{2}\sin\alpha-1).

(3) tt は 0<t≦10<t\le1 の範囲で変わる。(2) が tt によらないための必要十分条件は、tt の係数が 00 となることだから 1−2sin⁡α=0.1-\sqrt{2}\sin\alpha=0. 0<α<π2\displaystyle 0<\alpha<\frac{\pi}{2} より α=π4\displaystyle \alpha=\frac{\pi}{4}。このとき AX+AY=2AX+AY=2 である。

直角二等辺三角形ABHを基準に座標を置く。円の中心を等距離条件から決めてrとAXを結び、円の方程式とACの半直線への代入からAYを求める。三角形の角条件でAYが正であることを確認したうえで、AX+AYのt依存性が消える条件を使う。

この問題で使う考え方

  • 座標設定と円の等距離条件
  • 余弦定理
  • 円と直線の交点を媒介変数で求める
  • 三角関数の加法定理

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