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神戸大学/2003年度/前期

神戸大学 2003年 数学 第1問解答・解説

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1問題

神戸大学2003年度第1問

次の問に答えよ。ただし,ii は虚数単位とする。(配点30点)

(1) 複素数 zz に対し,w=z−iz+i\displaystyle w=\frac{z-i}{z+i} とする。zz が実軸上を動くとき,複素数平面上で ww を表す点が描く図形を求めよ。

(2) 複素数 zz とその共役複素数 zˉ\bar{z} に対し,w1=z−iz+i\displaystyle w_1=\frac{z-i}{z+i},w2=zˉ−izˉ+i\displaystyle w_2=\frac{\bar{z}-i}{\bar{z}+i} とする。z≠±iz\ne\pm i のとき,複素数平面上で w1w_1 を表す点を P,w2w_2 を表す点を Q とする。P,Q と原点 O が同一直線上にあることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) z=x  (x は実数)z=x\;(x\text{ は実数}) とおくと、w=x−ix+i=(x−i)2x2+1=x2−1x2+1−2xx2+1i.\displaystyle w=\frac{x-i}{x+i}=\frac{(x-i)^2}{x^2+1}=\frac{x^2-1}{x^2+1}-\frac{2x}{x^2+1}i. したがって、∣w∣2=(x2−1)2+4x2(x2+1)2=1\displaystyle \lvert w\rvert^2=\frac{(x^2-1)^2+4x^2}{(x^2+1)^2}=1 である。また、w=1w=1 とすると x−i=x+ix-i=x+i となり矛盾するから、w≠1w\ne1 である。 逆に、∣w∣=1\lvert w\rvert=1、w≠1w\ne1 を満たす複素数 ww に対し、x=i(1+w)1−w\displaystyle x=\frac{i(1+w)}{1-w} とおく。w‾=1/w\overline{w}=1/w より、x‾=−i(1+w‾)1−w‾=−i(w+1)w−1=i(1+w)1−w=x\displaystyle \overline{x}=-\frac{i(1+\overline{w})}{1-\overline{w}}=-\frac{i(w+1)}{w-1}=\frac{i(1+w)}{1-w}=x となるので xx は実数である。この式を変形すると w=(x−i)/(x+i)w=(x-i)/(x+i) を得る。よって、軌跡は ∣w∣=1\lvert w\rvert=1 から w=1w=1 を除いた図形である。

(2) z≠±iz\ne\pm i なので、w1≠0w_1\ne0 であり、各分母も0ではない。w1‾=z‾+iz‾−i=1w2\displaystyle \overline{w_1}=\frac{\overline{z}+i}{\overline{z}-i}=\frac{1}{w_2} だから、w2=1w1‾=w1w1w1‾=1∣w1∣2w1.\displaystyle w_2=\frac{1}{\overline{w_1}}=\frac{w_1}{w_1\overline{w_1}}=\frac{1}{\lvert w_1\rvert^2}w_1. ここで 1/∣w1∣21/\lvert w_1\rvert^2 は正の実数である。したがって、点Qの位置ベクトルは点Pの位置ベクトルの実数倍であり、O、P、Qは同一直線上にある。

この問題で使う考え方

  • 複素数の四則演算
  • 複素数平面

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