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神戸大学/2012年度/前期

神戸大学 2012年 数学 第3問解答・解説

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1問題

神戸大学2012年度第3問

x>0x>0 に対し関数 f(x)f(x) を f(x)=∫0xdt1+t2\displaystyle f(x)=\int_0^x\frac{dt}{1+t^2}と定め、g(x)=f(1x)\displaystyle g(x)=f\left(\frac{1}{x}\right) とおく。以下の問に答えよ。(配点30点)

(1) ddxf(x)\displaystyle \frac{d}{dx}f(x) を求めよ。

(2) ddxg(x)\displaystyle \frac{d}{dx}g(x) を求めよ。

(3) f(x)+f(1x)\displaystyle f(x)+f\left(\frac{1}{x}\right) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    f′(x)=11+x2\displaystyle f'(x)=\frac{1}{1+x^2}
  • (2)
    g′(x)=−11+x2\displaystyle g'(x)=-\frac{1}{1+x^2}
  • (3)
    π/2(x>0)π/2 (x>0)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 被積分関数は連続であるから、微積分の基本定理により f′(x)=11+x2.\displaystyle f'(x)=\frac{1}{1+x^2}.

(2) 合成関数の微分を用いると g′(x)=f′(1x)(−1x2)=11+1/x2(−1x2)=−11+x2.\displaystyle g'(x)=f'\left(\frac1x\right)\left(-\frac1{x^2}\right) =\frac{1}{1+1/x^2}\left(-\frac1{x^2}\right) =-\frac{1}{1+x^2}.

(3) H(x)=f(x)+f(1/x) (x>0)H(x)=f(x)+f(1/x)\ (x>0) とおく。(1)、(2)から H′(x)=11+x2−11+x2=0.\displaystyle H'(x)=\frac{1}{1+x^2}-\frac{1}{1+x^2}=0. したがって HH は x>0x>0 の範囲で一定である。x=1x=1 とし、t=tan⁡θt=\tan\theta と置換すると f(1)=∫01dt1+t2=∫0π/4dθ=π4.\displaystyle f(1)=\int_0^1\frac{dt}{1+t^2} =\int_0^{\pi/4}d\theta=\frac{\pi}{4}. よって f(x)+f(1x)=H(1)=2f(1)=π2(x>0).\displaystyle f(x)+f\left(\frac1x\right)=H(1)=2f(1)=\frac{\pi}{2}\qquad(x>0).

積分の基本定理と合成関数の微分法でf′f'、g′g'を求めると、f(x)+f(1/x)f(x)+f(1/x)の導関数は00。x=1x=1の値を置換積分で計算してπ/2\pi/2を得る。

この問題で使う考え方

  • 微積分の基本定理
  • 合成関数の微分
  • 導関数0からの定数判定
  • 置換積分

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