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神戸大学/2012年度/前期

神戸大学 2012年 数学 第2問解答・解説

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1問題

神戸大学2012年度第2問

xx を実数とし、A=(4−121),E=(1001),P=A−xEA=\begin{pmatrix}4&-1\\2&1\end{pmatrix},\quad E=\begin{pmatrix}1&0\\0&1\end{pmatrix},\quad P=A-xEとおく。PP は P2=PP^2=P をみたすとする。以下の問に答えよ。(配点30点)

(1) xx の値を求めよ。

(2) nn を自然数とする。An=anP+bnEA^n=a_nP+b_nEをみたす an,bna_n,b_n を nn を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)x=2(1) x=2。 (2)an=3n−2n(2) a_n=3^n-2^n、bn=2nb_n=2^n。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) P=(4−x−121−x)P=\begin{pmatrix}4-x&-1\\2&1-x\end{pmatrix} なので、 P2=((4−x)2−2−(4−x)−(1−x)2(4−x)+2(1−x)(1−x)2−2)=((4−x)2−22x−510−4x(1−x)2−2).P^2= \begin{pmatrix} (4-x)^2-2&-(4-x)-(1-x)\\ 2(4-x)+2(1-x)&(1-x)^2-2 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} (4-x)^2-2&2x-5\\ 10-4x&(1-x)^2-2 \end{pmatrix}. P2=PP^2=P の (1,2)(1,2) 成分を比較すると 2x−5=−12x-5=-1 であるから、x=2x=2 である。このとき P=(2−12−1),P2=(2−12−1)=PP=\begin{pmatrix}2&-1\\2&-1\end{pmatrix},\qquad P^2=\begin{pmatrix}2&-1\\2&-1\end{pmatrix}=P となり、条件を満たす。

(2) x=2x=2 より A=P+2EA=P+2E である。また、P2=PP^2=P と EE が単位行列であることから、E2=EE^2=E および PE=EP=PPE=EP=P が成り立つ。自然数 nn に対し An=(3n−2n)P+2nEA^n=(3^n-2^n)P+2^nE を数学的帰納法で示す。n=1n=1 のとき右辺は (3−2)P+2E=P+2E=A(3-2)P+2E=P+2E=A で成り立つ。nn で成り立つと仮定すると、 An+1=(P+2E)((3n−2n)P+2nE)=(3(3n−2n)+2n)P+2n+1E=(3n+1−2n+1)P+2n+1E.\begin{aligned} A^{n+1} &=(P+2E)\bigl((3^n-2^n)P+2^nE\bigr)\\ &=\bigl(3(3^n-2^n)+2^n\bigr)P+2^{n+1}E\\ &=(3^{n+1}-2^{n+1})P+2^{n+1}E. \end{aligned} よってすべての自然数 nn について成り立つ。したがって an=3n−2n,bn=2n.a_n=3^n-2^n,\qquad b_n=2^n.

この問題で使う考え方

  • 2次正方行列の成分乗算
  • 数学的帰納法

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