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高知大学/2018年度/前期

高知大学 2018年 数学 第3問解答・解説

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1問題

高知大学2018年度第3問

f(x)f(x) を f(x)=f(−x)f(x)=f(-x) かつ f(0)=0,f(1)=1f(0)=0,\quad f(1)=1 をみたす多項式とする。このとき,次の問いに答えよ。(100点)

(1) f(x)f(x) の導関数 f′(x)f'(x) は f′(x)=−f′(−x)f'(x)=-f'(-x) をみたすことを導関数と微分係数の定義にしたがって示せ。

(2) f(x)f(x) は x2x^{2} で割り切れることを示せ。

(3) ∫axf′(t) dt=f(x)−1\displaystyle\int_a^x f'(t)\,dt=f(x)-1 となるような aa の値を二つ求めよ。

(4) ∫−11f(x) dx=∫−11x2 dx\displaystyle\int_{-1}^{1}f(x)\,dx=\int_{-1}^{1}x^{2}\,dx をみたす6次の多項式 f(x)f(x) をすべて求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) f′f^{\prime}は奇関数。(2) x2x^2で割り切れる。(3) a=±1a=\pm1。(4) f(x)=ax6−107ax4+(1+3a7)x2(a≠0)\displaystyle f(x)=ax^6-\frac{10}{7}ax^4+\left(1+\frac{3a}{7}\right)x^2\quad(a\ne0)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 偶関数の定義 f(t)=f(−t)f(t)=f(-t) を微分係数の定義に使う。k=−hk=-h とおけば f′(−x)=lim⁡h→0f(−x+h)−f(−x)h=lim⁡k→0f(x+k)−f(x)−k=−f′(x),\displaystyle f'(-x)=\lim\limits _{h\to0}\frac{f(-x+h)-f(-x)}h =\lim\limits _{k\to0}\frac{f(x+k)-f(x)}{-k}=-f'(x), よって f′(x)=−f′(−x)f'(x)=-f'(-x)。

(2) 多項式 f(x)=∑cjxj\displaystyle f(x)=\sum c_jx^j とおく。恒等式 f(x)=f(−x)f(x)=f(-x) で係数を比較すると、奇数次の係数は0。さらに f(0)=0f(0)=0 より定数項も0なので、残る項はすべて x2x^2 を因数にもつ。

(3) 微積分の基本公式から ∫axf′(t)dt=f(x)−f(a)\displaystyle \int_a^x f'(t)dt=f(x)-f(a)。これが f(x)−1f(x)-1 に等しい条件は f(a)=1f(a)=1。仮定から f(1)=1f(1)=1、偶関数性から f(−1)=1f(-1)=1 なので、二つの値は a=1,−1a=1,-1。

(4) 偶関数かつ f(0)=0f(0)=0 の6次式を f(x)=ax6+bx4+cx2f(x)=ax^6+bx^4+cx^2(a≠0a\ne0)とおく。f(1)=1f(1)=1 より a+b+c=1a+b+c=1。また ∫−11f(x)dx=2(a7+b5+c3)=23\displaystyle \int_{-1}^1 f(x)dx=2\left(\frac a7+\frac b5+\frac c3\right)=\frac23 より 15a+21b+35c=3515a+21b+35c=35。前式を用いて整理すると 10a+7b=010a+7b=0、すなわち b=−10a/7b=-10a/7、c=1+3a/7c=1+3a/7。従ってすべての解は f(x)=ax6−107ax4+(1+3a7)x2(a は0でない実数).\displaystyle f(x)=ax^6-\frac{10}{7}ax^4+\left(1+\frac{3a}{7}\right)x^2\quad(a\text{ は0でない実数}).

この問題で使う考え方

  • 微分係数の定義
  • 係数比較
  • 微積分の基本公式
  • 連立一次方程式

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