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九州大学/2019年度/前期

九州大学 2019年 数学 第2問解答・解説

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1問題

九州大学2019年度第2問

0でない2つの整式 f(x),g(x)f(x),g(x) が以下の恒等式を満たすとする。 f(x2)=(x2+2)g(x)+7,g(x3)=x4f(x)−3x2g(x)−6x2−2\begin{aligned} f(x^{2})&=(x^{2}+2)g(x)+7,\\ g(x^{3})&=x^{4}f(x)-3x^{2}g(x)-6x^{2}-2 \end{aligned} 以下の問いに答えよ。(配点50点)

(1) f(x)f(x) の次数と g(x)g(x) の次数はともに2以下であることを示せ。

(2) f(x)f(x) と g(x)g(x) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) deg⁡f,deg⁡g\deg f,\deg g はともに2以下。(2) f(x)=x2+3,g(x)=x2−2f(x)=x^2+3,\quad g(x)=x^2-2。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) m=deg⁡fm=\deg f, n=deg⁡gn=\deg g とし、最高次係数をそれぞれ A,BA,B とする。どちらも零でない。第1の恒等式では、左辺の次数が 2m2m、右辺の次数が n+2n+2 である。実際、(x2+2)g(x)(x^2+2)g(x) の最高次項の次数は n+2≧2n+2\ge2 なので、定数 77 によって消えない。よって 2m=n+2,n=2m−2.2m=n+2,\qquad n=2m-2. この恒等式の最高次係数を比べると A=BA=B である。

ここで m≧3m\ge3 と仮定する。第2の恒等式の左辺 g(x3)g(x^3) の次数は 3n=6m−6.3n=6m-6. 右辺の各項の次数は、x4f(x)x^4f(x) が m+4m+4、−3x2g(x)-3x^2g(x) が n+2=2mn+2=2m、残りの項が高々2である。m≧3m\ge3 では 6m−6>m+4,6m−6>2m,6m−6>2.6m-6>m+4,\qquad 6m-6>2m,\qquad 6m-6>2. したがって右辺の次数は 6m−66m-6 より小さくなり、恒等式に矛盾する。よって m≦2m\le2。また n=2m−2n=2m-2 から n≦2n\le2 でもある。ゆえに deg⁡f,deg⁡g\deg f,\deg g はともに2以下。

(2) n=2m−2≧0n=2m-2\ge0 より m≧1m\ge1。もし m=1m=1 なら n=0n=0 である。g(x)=Bg(x)=B(B≠0B\ne0)、f(x)=Ax+Cf(x)=Ax+C とおくと、第1の恒等式の最高次係数比較で A=BA=B。このとき第2の恒等式の左辺 g(x3)g(x^3) は定数だが、右辺の最高次項は Ax5Ax^5(A≠0A\ne0)であるため一致しない。したがって m≠1m\ne1。よって m=2m=2、n=2n=2。

最高次係数が等しいことを使い f(x)=Ax2+Bx+C,g(x)=Ax2+Dx+Ef(x)=Ax^2+Bx+C,\qquad g(x)=Ax^2+Dx+E とおく。第1の恒等式の両辺を展開すると Ax4+Bx2+C=Ax4+Dx3+(E+2A)x2+2Dx+(2E+7),Ax^4+Bx^2+C =Ax^4+Dx^3+(E+2A)x^2+2Dx+(2E+7), したがって D=0,B=E+2A,C=2E+7.D=0,\qquad B=E+2A,\qquad C=2E+7. 第2の恒等式は、この関係を用いると Ax6+E=Ax6+Bx5+(C−3A)x4+(−3E−6)x2−2.Ax^6+E =Ax^6+Bx^5+(C-3A)x^4+(-3E-6)x^2-2. 係数を比較して B=0,C−3A=0,−3E−6=0.B=0,\qquad C-3A=0,\qquad -3E-6=0. これらと B=E+2AB=E+2A, C=2E+7C=2E+7 から E=−2E=-2, A=1A=1, C=3C=3。よって f(x)=x2+3,g(x)=x2−2.f(x)=x^2+3,\qquad g(x)=x^2-2. 実際、 f(x2)=x4+3=(x2+2)(x2−2)+7,f(x^2)=x^4+3=(x^2+2)(x^2-2)+7, g(x3)=x6−2=x4(x2+3)−3x2(x2−2)−6x2−2g(x^3)=x^6-2=x^4(x^2+3)-3x^2(x^2-2)-6x^2-2 となり、両恒等式を満たす。

この問題で使う考え方

  • 次数比較
  • 最高次係数比較
  • 係数比較
  • 未定係数法

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