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熊本大学/2008年度/前期

熊本大学 2008年 数学 第2問解答・解説

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1問題

熊本大学2008年度第2問

数列 {an}\{a_n\} が a1=0,an=(n−1)(n−2)2+∑k=1n−1ak(n=2,3,4,… )\displaystyle a_1=0,\qquad a_n=\frac{(n-1)(n-2)}{2}+\sum\limits _{k=1}^{n-1}a_k\qquad(n=2,3,4,\dots) によって定められている。以下の問いに答えよ。

(1) bn=n+an (n=1,2,3,⋯ )b_n=n+a_n\ (n=1,2,3,\cdots) とおくとき、bn=1+∑k=1n−1bk (n=2,3,4,⋯ )\displaystyle b_n=1+\displaystyle\sum\limits _{k=1}^{n-1}b_k\ (n=2,3,4,\cdots) を示せ。

(2) 数列 {bn}\{b_n\} が等比数列であることを示せ。

(3) ana_n を求めよ。

(4) ∑k=1nak\displaystyle\sum\limits _{k=1}^{n}a_k を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    bn=1+∑k=1n−1bk(n≧2)\displaystyle b_n=1+\sum\limits _{k=1}^{n-1}b_k (n≥2)
  • (2)
    bnb_n は初項1、公比2の等比数列。bn=2n−1b_n=2^{n−1}
  • (3)
    an=2n−1−na_n=2^{n−1}−n
  • (4)
    ∑k=1nak=2n−1−n(n+1)/2\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n}a_k=2^n−1−n(n+1)/2

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) n≧2n\geq2 とする。bk=k+akb_k=k+a_k より 1+∑k=1n−1bk=1+∑k=1n−1k+∑k=1n−1ak=1+n(n−1)2+∑k=1n−1ak.\displaystyle 1+\sum\limits _{k=1}^{n-1}b_k =1+\sum\limits _{k=1}^{n-1}k+\sum\limits _{k=1}^{n-1}a_k =1+\frac{n(n-1)}2+\sum\limits _{k=1}^{n-1}a_k. ここで 1+n(n−1)2=n+(n−1)(n−2)2\displaystyle 1+\frac{n(n-1)}2=n+\frac{(n-1)(n-2)}2 だから、ana_n の定義を用いると 1+∑k=1n−1bk=n+an=bn.\displaystyle 1+\sum\limits _{k=1}^{n-1}b_k=n+a_n=b_n.

(2) a1=0a_1=0 より b1=1b_1=1。また (1) に n=2n=2 を代入すると b2=1+b1=2b_2=1+b_1=2。n≧2n\geq2 では (1) を n+1n+1 と nn に適用して引き算し、 bn+1−bn=(1+∑k=1nbk)−(1+∑k=1n−1bk)=bn\displaystyle b_{n+1}-b_n=\left(1+\sum\limits _{k=1}^{n}b_k\right)-\left(1+\sum\limits _{k=1}^{n-1}b_k\right)=b_n を得る。よって bn+1=2bnb_{n+1}=2b_n (n≧2n\geq2) であり、b2=2b1b_2=2b_1 も成り立つから、全ての n≧1n\geq1 でこの比が成り立つ。したがって {bn}\{b_n\} は初項 11、公比 22 の等比数列で、 bn=2n−1.b_n=2^{n-1}.

(3) bn=n+anb_n=n+a_n から an=bn−n=2n−1−n.a_n=b_n-n=2^{n-1}-n.

(4) 有限等比数列の和と ∑k=1nk=n(n+1)2\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n}k=\frac{n(n+1)}2 を用いると ∑k=1nak=∑k=1n(2k−1−k)=(2n−1)−n(n+1)2.\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n}a_k =\sum\limits _{k=1}^{n}(2^{k-1}-k) =(2^n-1)-\frac{n(n+1)}2.

(1) n≧2 とする。bk=k+akb_k=k+a_k より、 1+Σ_{k=1}^{n−1} b_k = 1+n(n−1)/2+Σ_{k=1}^{n−1} a_k。 一方、1+n(n−1)/2 = n+(n−1)(n−2)/2 なので、ana_n の定義から右辺は n+a_n=b_n となる。これで指定された関係が示された。

(2) a1=0a_1=0 だから b1=1b_1=1。 (1)で n=2 とすると b2=1+b1=2b_2=1+b_1=2。n≧2 では (1)を n+1 と n に適用して引き算すると b_{n+1}−b_n=b_n、すなわち bn+1=2bnb_{n+1}=2b_n である。さらに b2=2b1b_2=2b_1 も成り立つから、全ての n≧1 について {b_n} は初項1、公比2の等比数列で、b_n=2^{n−1}。

(3) bn=n+anb_n=n+a_n より a_n=b_n−n=2^{n−1}−n。

(4) 有限等比数列の和と 1+2+…+n=n(n+1)/2 を使うと、Σ_{k=1}^{n}a_k=Σ_{k=1}^{n}(2^{k−1}−k)=(2^n−1)−n(n+1)/2。

この問題で使う考え方

  • 和の差分
  • 漸化式の差をとる
  • 有限等比数列の和

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