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日本大学/2008年度/2月8日

日本大学 2008年 数学 第2問解答・解説

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1問題

日本大学2008年度第2問

半径1の円 OOと半径1の円 O1O_1が外接しており,さらに,2つの円はともに直線 llに接している。いま図1のように,円 O2O_2は円 OOと円 O1O_1の両方に外接し,かつ直線 llにも接している。以下,n=2,3,…n=2,3,\ldotsに対して,円 On+1O_{n+1}を円 OOと円 OnO_nの両方に外接し,かつ直線 llにも接しているように作っていくとする。円 OnO_nの半径を rnr_nで表すとき,以下の問いに答えなさい。

図1では、左の円にO₁、右の円にOと記され、2円が外接している。下の直線lには両円が接し、その間の下側に円O₂、その右にO₃と記された小円がある。さらに右へ小さな円が並び、右端に点の省略記号がある。

(1) 円 O, On, On+1O,\ O_n,\ O_{n+1}と直線 llとの接点を,それぞれ P, Qn, Qn+1P,\ Q_n,\ Q_{n+1}とする(図2を参照)。

図2では、直線l上に接点Qₙ、Qₙ₊₁、Pが左から並び、円Oₙと円Oₙ₊₁が直線lに接している。OₙからQₙへ垂線が下り、その垂線と直角に交わる水平線分がOₙ₊₁へ延びる。OₙとOₙ₊₁を結ぶ斜線とθₙの角印があり、垂線には水平線および直線lとの交点に直角印がある。右上の曲線はPで直線lに接している。

このとき,QnQn+1, QnP, Qn+1PQ_nQ_{n+1},\ Q_nP,\ Q_{n+1}Pを,それぞれ rn, rn+1r_n,\ r_{n+1}を用いて表しなさい。   (2) rnr_nを nnの式で表しなさい。   (3) 2点 OnO_nと On+1O_{n+1}を通る直線と直線 llとのなす角を θn\theta_nで表す(図2を参照)。   ただし,0≦θn<π2\displaystyle 0\leq\theta_n<\dfrac{\pi}{2}とする。このとき, ∑n=1∞1−cos⁡θncos⁡θn\displaystyle \sum\limits _{n=1}^{\infty}\frac{1-\cos\theta_n}{\cos\theta_n} を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

接点までの水平距離を半径の平方根で表し、隣接円の外接条件から半径の漸化式を導く。最後に中心線の角度から級数の一般項を変形して隣り合う項が打ち消し合う形にする。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)QnQn+1=2(rn−rn+1),QnP=2rn,Qn+1P=2rn+1;(1) Q_nQ_{n+1}=2(\sqrt{r_n}-\sqrt{r_{n+1}}),\quad Q_nP=2\sqrt{r_n},\quad Q_{n+1}P=2\sqrt{r_{n+1}};
    (2)rn=1n2;\displaystyle (2) r_n=\frac1{n^2};
    (3)12\displaystyle (3) \frac12

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 直線llをxx軸とし、PPを原点とする。円OOの中心はPPの真上にあり、半径1である。円OnO_nの中心はQnQ_nの真上にある。円の中心間距離は1+rn1+r_n、高さの差は1−rn1-r_nだから、三平方の定理により QnP2=(1+rn)2−(1−rn)2=4rn.Q_nP^2=(1+r_n)^2-(1-r_n)^2=4r_n. したがってQnP=2rnQ_nP=2\sqrt{r_n}。同様にQn+1P=2rn+1Q_{n+1}P=2\sqrt{r_{n+1}}。図のようにQn+1Q_{n+1}はQnQ_nとPPの間にあるので QnQn+1=QnP−Qn+1P=2(rn−rn+1).Q_nQ_{n+1}=Q_nP-Q_{n+1}P=2(\sqrt{r_n}-\sqrt{r_{n+1}}).

(2) u=rn,v=rn+1u=\sqrt{r_n}, v=\sqrt{r_{n+1}} とおく。二つの円の中心間距離はrn+rn+1=u2+v2r_n+r_{n+1}=u^2+v^2、その水平距離はQnQn+1=2(u−v)Q_nQ_{n+1}=2(u-v)、高さの差はrn−rn+1=u2−v2r_n-r_{n+1}=u^2-v^2である。よって 4(u−v)2+(u2−v2)2=(u2+v2)2.4(u-v)^2+(u^2-v^2)^2=(u^2+v^2)^2. これを整理すると(u−v)2=u2v2(u-v)^2=u^2v^2。図の順序からu>v>0u>v>0なのでu−v=uvu-v=uv、したがって 1rn+1=1rn+1.\displaystyle \frac1{\sqrt{r_{n+1}}}=\frac1{\sqrt{r_n}}+1. r1=1r_1=1より1/rn=n1/\sqrt{r_n}=n、ゆえに rn=1n2.\displaystyle r_n=\frac1{n^2}.

(3) θn\theta_nは直線OnOn+1O_nO_{n+1}と水平線llのなす鋭角である。斜辺OnOn+1O_nO_{n+1}はrn+rn+1r_n+r_{n+1}、隣辺はQnQn+1=2(u−v)Q_nQ_{n+1}=2(u-v)だから 1−cos⁡θncos⁡θn=sec⁡θn−1=u2+v22(u−v)−1=(u−v)22uv=uv2=12n(n+1).\displaystyle \frac{1-\cos\theta_n}{\cos\theta_n}=\sec\theta_n-1 =\frac{u^2+v^2}{2(u-v)}-1 =\frac{(u-v)^2}{2uv} =\frac{uv}{2} =\frac1{2n(n+1)}. ここでu−v=uvu-v=uvとu=1/n, v=1/(n+1)u=1/n,\ v=1/(n+1)を用いた。したがって ∑n=1∞1−cos⁡θncos⁡θn=12∑n=1∞(1n−1n+1)=12.\displaystyle \sum\limits _{n=1}^{\infty}\frac{1-\cos\theta_n}{\cos\theta_n} =\frac12\sum\limits _{n=1}^{\infty}\left(\frac1n-\frac1{n+1}\right)=\frac12.

この問題で使う考え方

  • 三角比と相互関係
  • 座標による距離
  • 円の方程式
  • 円の性質
  • 等差数列の一般項と和
  • 総和記号と数列の和

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