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熊本大学/2015年度/前期

熊本大学 2015年 数学 第1問解答・解説

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1問題

熊本大学2015年度第1問

△ABC\triangle ABC の3辺の長さを BC=a, AC=b, AB=cBC=a,\ AC=b,\ AB=c とし、条件 a+b+c=1,9ab=1a+b+c=1,\quad 9ab=1 が成り立つとする。以下の問いに答えよ。  (問1) aa の値の範囲を求めよ。  (問2) θ=∠C\theta=\angle C とするとき、cos⁡θ\cos\theta の値の範囲を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

三角不等式で辺a,bの許容範囲を定め、s=a+bを用いて余弦定理と値域を調べた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (問1)29<a<12,\displaystyle \quad \frac{2}{9}<a<\frac12,\qquad (問2)12≦cos⁡θ<1\displaystyle \quad \frac12\leq\cos\theta<1

4解答

解答を見る途中式つきの解答

辺の長さは正であり、a+b+c=1a+b+c=1、ab=19\displaystyle ab=\frac19 である。  (問1) 三角形の三角不等式から a<b+c=1−a,b<a+c=1−ba<b+c=1-a,\qquad b<a+c=1-b なのでa<12\displaystyle a<\frac12、b<12\displaystyle b<\frac12 である。またab=19\displaystyle ab=\frac19 より、b<12\displaystyle b<\frac12 はa>29\displaystyle a>\frac29 を意味する。したがって29<a<12\displaystyle \frac29<a<\frac12。  逆に、この範囲の任意のaa に対してb=19a\displaystyle b=\frac{1}{9a}、c=1−a−bc=1-a-b とおくと、a<12\displaystyle a<\frac12 およびa>29\displaystyle a>\frac29 から0<b<12\displaystyle 0<b<\frac12 である。ゆえにc=1−a−b>0c=1-a-b>0。さらに(a−b)2≧0(a-b)^2\geq0 よりa+b≧2ab=23>12\displaystyle a+b\geq2\sqrt{ab}=\frac23>\frac12 だからc<a+bc<a+b であり、a,b<12\displaystyle a,b<\frac12 からa<b+ca<b+c、b<a+cb<a+c も成り立つ。よってこの範囲のすべてのaa が実際に三角形を与える。  (問2)s=a+bs=a+b とおくとc=1−sc=1-s である。余弦定理より cos⁡θ=a2+b2−c22ab=a2+b2−(1−s)22/9=9s−112.\displaystyle \cos\theta=\frac{a^2+b^2-c^2}{2ab}=\frac{a^2+b^2-(1-s)^2}{2/9}=9s-\frac{11}{2}. ここで(a−b)2≧0(a-b)^2\geq0 よりs2≧4ab=49\displaystyle s^2\geq4ab=\frac49 で、s>0s>0 だからs≧23\displaystyle s\geq\frac23。等号はa=b=13\displaystyle a=b=\frac13 のときに成り立つ。一方、問1の範囲とb=19a\displaystyle b=\frac{1}{9a} から s−1318=a+19a−1318=18a2−13a+218a=18(a−12)(a−29)18a<0,\displaystyle s-\frac{13}{18}=a+\frac{1}{9a}-\frac{13}{18}=\frac{18a^2-13a+2}{18a}=\frac{18(a-\frac12)(a-\frac29)}{18a}<0, したがってs<1318\displaystyle s<\frac{13}{18} である。さらに13≦a<12\displaystyle \frac13\leq a<\frac12 ではg(a)=a+19a\displaystyle g(a)=a+\frac{1}{9a} は連続であり、13≦x<y<12\displaystyle \frac13\leq x<y<\frac12 に対し g(y)−g(x)=(y−x)(1−19xy)>0\displaystyle g(y)-g(x)=(y-x)\left(1-\frac{1}{9xy}\right)>0 なので、aが大きくなるとg(a)は必ず大きくなる。g(13)=23\displaystyle g(\frac13)=\frac23、lim⁡a→12−g(a)=1318\displaystyle \lim\limits _{a\to\frac12-}g(a)=\frac{13}{18} であるから、その値域は23≦s<1318\displaystyle \frac23\leq s<\frac{13}{18} であり、問1で示したように各値は三角形で実現する。よって9s−112=cos⁡θ\displaystyle 9s-\frac{11}{2}=\cos\theta の値域は12≦cos⁡θ<1\displaystyle \frac12\leq\cos\theta<1 となる。

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