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熊本大学/2019年度/前期

熊本大学 2019年 数学 第2問解答・解説

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1問題

熊本大学2019年度第2問

座標平面上の直線 ℓ\ell を y=ax−a−2y=ax-a-2,直線 mm を y=bx+3by=bx+3b とおく。直線 ℓ\ell と直線 mm は互いに直交しながら座標平面上を動くものとする。ただし,a,ba,b は ℓ\ell と mm の条件を保ちながら実数値をとって変化するものとする。以下の問いに答えよ。

(問1) 直線 ℓ\ell と直線 mm の交点 PP の軌跡を求めよ。

(問2) 点 A(1,−2)A(1,-2),点 B(−3,0)B(-3,0) に対して,線分 APAP および線分 BPBP の長さを aa を用いて表せ。

(問3) △APB\triangle APB の面積が最大となるときの aa の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (問1) (x+1)2+(y+1)2=5,(x,y)≠(1,0),(−3,−2)()\space{}(x+1)^2+(y+1)^2=5,\quad (x,y)\ne(1,0),(-3,-2)\qquad (問2) AP=2∣a−2∣a2+1,BP=2∣2a+1∣a2+1(\displaystyle )\space{}AP=\frac{2|a-2|}{\sqrt{a^2+1}},\quad BP=\frac{2|2a+1|}{\sqrt{a^2+1}}\qquad (問3) a=−3,13\displaystyle )\space{}a=-3,\frac13

3解答

解答を見る途中式つきの解答

直線ℓ\ellとmmの傾きはそれぞれa,ba,bである。両直線は直交するからab=−1ab=-1であり、a≠0a\ne0、b=−1/ab=-1/aとなる。

(問1) 交点P=(x,y)P=(x,y)について、二つの直線の式を等しくすると (a−b)x=a+3b+2.(a-b)x=a+3b+2. したがって x=a+2+3ba−b=a2+2a−3a2+1,y=ax−a−2=−4a−2a2+1.\displaystyle x=\frac{a+2+3b}{a-b}=\frac{a^2+2a-3}{a^2+1},\qquad y=ax-a-2=\frac{-4a-2}{a^2+1}. ここで u=a2−1a2+1,v=2aa2+1\displaystyle u=\frac{a^2-1}{a^2+1},\qquad v=\frac{2a}{a^2+1} とおけばu2+v2=1u^2+v^2=1であり、上の座標式からx+1=2u+vx+1=2u+v、y+1=u−2vy+1=u-2vを得る。よって (x+1)2+(y+1)2=(2u+v)2+(u−2v)2=5(u2+v2)=5.(x+1)^2+(y+1)^2=(2u+v)^2+(u-2v)^2=5(u^2+v^2)=5. また、実数aaが有限値をとるとき(u,v)=(1,0)(u,v)=(1,0)にはならず、a≠0a\ne0より(u,v)=(−1,0)(u,v)=(-1,0)にもならない。逆に単位円上のこの二点以外ではa=v/(1−u)a=v/(1-u)が有限かつ非零の実数となるので、円周上の全ての対応点が得られる。二点を(x,y)(x,y)に戻すと、それぞれ(1,0)(1,0)、(−3,−2)(-3,-2)である。したがって軌跡は中心(−1,−1)(-1,-1)、半径5\sqrt5の円周からこの二点を除いたもの。

(問2) 点A(1,−2)A(1,-2)は直線ℓ\ell上にある。座標式から x−1=2(a−2)a2+1,y+2=2a(a−2)a2+1,\displaystyle x-1=\frac{2(a-2)}{a^2+1},\qquad y+2=\frac{2a(a-2)}{a^2+1}, なので、距離の公式より AP=(x−1)2+(y+2)2=2∣a−2∣a2+1.\displaystyle AP=\sqrt{(x-1)^2+(y+2)^2}=\frac{2|a-2|}{\sqrt{a^2+1}}. また、点B(−3,0)B(-3,0)は直線mm上にあり、 x+3=2a(2a+1)a2+1,y=−2(2a+1)a2+1.\displaystyle x+3=\frac{2a(2a+1)}{a^2+1},\qquad y=-\frac{2(2a+1)}{a^2+1}. よって BP=(x+3)2+y2=2∣2a+1∣a2+1.\displaystyle BP=\sqrt{(x+3)^2+y^2}=\frac{2|2a+1|}{\sqrt{a^2+1}}.

(問3) APはℓ\ell上、BPはmm上にあるためAP⊥BPAP\perp BP。三角形の面積SSは S=12AP⋅BP=2∣(a−2)(2a+1)∣a2+1.\displaystyle S=\frac12 AP\cdot BP=\frac{2|(a-2)(2a+1)|}{a^2+1}. 分母は正であり、 5(a2+1)−2(2a2−3a−2)=(a+3)2≧0,5(a2+1)+2(2a2−3a−2)=(3a−1)2≧05(a^2+1)-2(2a^2-3a-2)=(a+3)^2\ge0,\qquad 5(a^2+1)+2(2a^2-3a-2)=(3a-1)^2\ge0 だから2∣2a2−3a−2∣≦5(a2+1)2|2a^2-3a-2|\le5(a^2+1)。したがってS≦5S\le5。第一の等号はa=−3a=-3、第二の等号はa=1/3a=1/3のとき成立し、どちらもa≠0a\ne0を満たす。ゆえに面積が最大となるのはa=−3,1/3a=-3,1/3のときである。

この問題で使う考え方

  • 直線の方程式
  • 軌跡
  • 点間の距離
  • 三角形の面積

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