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京都府立医科大学/2013年度/前期

京都府立医科大学 2013年 数学 第3問解答・解説

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1問題

京都府立医科大学2013年度第3問

1辺の長さが1の正四面体 TT がある。TT に内接する球の半径を aa,TT に外接する球の半径を bb とする。TT に内接する球の中心を OO とし,OO から正四面体 TT の辺の中点までの距離を cc とする。OO を中心とする半径 rr(ただし a<r≦ca<r\leq c)の球 BrB_{r} を考える。BrB_{r} から TT の内部に含まれる部分を除いてできる立体の体積を V(r)V(r) とする。

(1) a,b,ca,b,c の値を求めよ。

(2) a<r≦ca<r\leq c の範囲で,V(r)r6\displaystyle\frac{V(r)}{r^{6}} が最大となる rr を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

正四面体の高さと断面の幾何から内接半径・外接半径・辺中点までの距離を求める。半径rの球の外側部分を4個の球冠として積分で表し,変数をr/aに置き換えて微分により最大値を調べる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)  a=612,b=64,c=24.\displaystyle (1)\; a=\frac{\sqrt6}{12},\quad b=\frac{\sqrt6}{4},\quad c=\frac{\sqrt2}{4}.
    (2)  r=6(1+5)24.\displaystyle (2)\; r=\frac{\sqrt6(1+\sqrt5)}{24}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 正四面体の1辺を 11,高さを hh とする。底面は1辺 11 の正三角形であり,その重心から頂点までの距離は 13\displaystyle \dfrac1{\sqrt3} だから, h2=1−(13)2=23,h=63.\displaystyle h^2=1-\left(\frac1{\sqrt3}\right)^2=\frac23,\qquad h=\frac{\sqrt6}{3}. 正四面体の中心 OO は高さを底面側から 1:31:3 に内分するので,内接球の半径と外接球の半径はそれぞれ a=h4=612,b=3h4=64.\displaystyle a=\frac h4=\frac{\sqrt6}{12},\qquad b=\frac{3h}{4}=\frac{\sqrt6}{4}. 底面の重心からその辺の中点までの距離は正三角形の内接円半径 36\displaystyle \dfrac{\sqrt3}{6} である。OO から底面への垂線の足は底面の重心なので,直角三角形より c2=a2+(36)2=6144+336=18.\displaystyle c^2=a^2+\left(\frac{\sqrt3}{6}\right)^2=\frac6{144}+\frac3{36}=\frac18. ゆえに c=24\displaystyle c=\dfrac{\sqrt2}{4}。

(2) OO を原点とし,ある面に垂直な軸の座標を xx とする。その面は x=ax=a にあり,半径 rr の球の xx における断面積は π(r2−x2)\pi(r^2-x^2) である。したがって,1つの面の外側にできる球の部分の体積は π∫ar(r2−x2) dx=π3(r−a)2(2r+a).\displaystyle \pi\int_a^r(r^2-x^2)\,dx =\frac{\pi}{3}(r-a)^2(2r+a). r≦cr\le c では球が正四面体の辺に届かないため,異なる面の外側にできる部分は重ならない(r=cr=c では辺の中点で接するだけである)。よって V(r)=4π3(r−a)2(2r+a).\displaystyle V(r)=\frac{4\pi}{3}(r-a)^2(2r+a). ここで t=ra\displaystyle t=\dfrac ra とおく。c/a=3c/a=\sqrt3 なので,範囲は 1<t≦31<t\le\sqrt3 であり, V(r)r6=4π3a3(t−1)2(2t+1)t6.\displaystyle \frac{V(r)}{r^6} =\frac{4\pi}{3a^3}\frac{(t-1)^2(2t+1)}{t^6}. 定数 4π3a3\displaystyle \dfrac{4\pi}{3a^3} は正だから,g(t)=(t−1)2(2t+1)t6\displaystyle g(t)=\dfrac{(t-1)^2(2t+1)}{t^6} の最大値を調べればよい。展開して微分すると g(t)=2t−3−3t−4+t−6,g′(t)=−6(t−1)(t2−t−1)t7.\displaystyle g(t)=2t^{-3}-3t^{-4}+t^{-6},\qquad g'(t)=-\frac{6(t-1)(t^2-t-1)}{t^7}. t>1t>1 では t−1>0t-1>0 であり,t2−t−1=0t^2-t-1=0 の正の解は φ=1+52\displaystyle \varphi=\frac{1+\sqrt5}{2} である。さらに 1<φ<31<\varphi<\sqrt3(φ2=3+52<3\displaystyle \varphi^2=\dfrac{3+\sqrt5}{2}<3)なので,g′(t)>0g'(t)>0 は 1<t<φ1<t<\varphi,g′(t)<0g'(t)<0 は φ<t≦3\varphi<t\le\sqrt3 で成り立つ。したがって最大となるのは t=φt=\varphi,すなわち r=aφ=612⋅1+52=6(1+5)24.\displaystyle r=a\varphi=\frac{\sqrt6}{12}\cdot\frac{1+\sqrt5}{2} =\frac{\sqrt6(1+\sqrt5)}{24}.

この問題で使う考え方

  • 空間図形の計量
  • 定積分による体積
  • 分数関数の性質

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