本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

京都府立医科大学/2024年度/前期

京都府立医科大学 2024年 数学 第1問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

京都府立医科大学2024年度第1問

xx は x≠0,±1x\neq 0,\pm1 である実数とし、f(x)=1+x1−x\displaystyle f(x)=\frac{1+x}{1-x} とおく。cc は実数とし、xx の方程式 (E)x+f(x)+f(f(x))+f(f(f(x)))=c(E)\quad x+f(x)+f(f(x))+f(f(f(x)))=c を考える。

(1) f(f(f(f(x))))=xf(f(f(f(x))))=x であることを証明せよ。

(2) x=αx=\alpha が方程式 (E)(E) の実数解であるとき、f(α),f(f(α)),f(f(f(α)))f(\alpha), f(f(\alpha)), f(f(f(\alpha))) も (E)(E) の実数解であることを証明せよ。

(3) (E)(E) の実数解 x=αx=\alpha に対して、y1=α+f(f(α)),y2=f(α)+f(f(f(α)))y_{1}=\alpha+f(f(\alpha)),\qquad y_{2}=f(\alpha)+f(f(f(\alpha))) とおく。y1,y2y_{1},y_{2} が yy の2次方程式 y2−cy−4=0y^{2}-cy-4=0 の解であることを証明せよ。

(4) c=3c=3 のとき方程式 (E)(E) を解け。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

fの反復を有理式として明示し、その周期性から和の不変性を示す。反復項の和と積を調べ、二次方程式の根の和・積およびc=3の場合の候補を導く。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)  f(f(f(f(x))))=x.(1)\; f(f(f(f(x))))=x.
    (2)  f(α), f(f(α)), f(f(f(α)))(2)\; f(\alpha),\space{}f(f(\alpha)),\space{}f(f(f(\alpha))) はすべて (E) の実数解.
    (3)  y1,y2(3)\; y_1,y_2 は y2−cy−4=0y^2-cy-4=0 の解.
    (4)  x=2±5, −1±52.\displaystyle (4)\; x=2\pm\sqrt{5},\space{}\frac{-1\pm\sqrt{5}}{2}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

問題の条件から、以後の変数は実数であり、0,1,-1のいずれとも異なる。まず、分母が0にならないことを確かめながら合成する。

(1) f(f(x))=1+1+x1−x1−1+x1−x=21−x−2x1−x=−1x\displaystyle f(f(x))=\frac{1+\frac{1+x}{1-x}}{1-\frac{1+x}{1-x}}=\frac{\frac{2}{1-x}}{\frac{-2x}{1-x}}=-\frac{1}{x}。したがって、f(f(f(x)))=f(−1x)=1−1x1+1x=x−1x+1\displaystyle f(f(f(x)))=f\left(-\frac{1}{x}\right)=\frac{1-\frac{1}{x}}{1+\frac{1}{x}}=\frac{x-1}{x+1}であり、f(f(f(f(x))))=f(x−1x+1)=1+x−1x+11−x−1x+1=2xx+12x+1=x.\displaystyle f(f(f(f(x))))=f\left(\frac{x-1}{x+1}\right)=\frac{1+\frac{x-1}{x+1}}{1-\frac{x-1}{x+1}}=\frac{\frac{2x}{x+1}}{\frac{2}{x+1}}=x.各段階の分母は、xが0,1,-1でないことから0ではない。

(2) Dを0,1,-1を除く実数全体とする。tt が DD に属するならf(t)は定義され、分子が0となるのはt=-1のとき、f(t)=1となるのはt=0のときである。また、f(t)=-1となることは1+t=-(1-t)を意味するが、これは矛盾する。よってf(t)もDに属する。S(t)=t+f(t)+f(f(t))+f(f(f(t)))S(t)=t+f(t)+f(f(t))+f(f(f(t)))とおく。(1)より、S(f(t))=f(t)+f(f(t))+f(f(f(t)))+f(f(f(f(t))))=S(t).S(f(t))=f(t)+f(f(t))+f(f(f(t)))+f(f(f(f(t))))=S(t).x=αx=\alphaが(E)の解ならS(α)=cS(\alpha)=cであり、fはDをDに移すからこの等式を順に適用できる。したがってS(f(α))=S(f(f(α)))=S(f(f(f(α))))=cS(f(\alpha))=S(f(f(\alpha)))=S(f(f(f(\alpha))))=cとなり、三つの値はいずれも(E)の実数解である。

(3) (1)で得た式からf(f(α))=−1/αf(f(\alpha))=-1/\alphaである。従ってy1=α−1α,y2=f(α)+f(f(f(α))).\displaystyle y_1=\alpha-\frac{1}{\alpha},\qquad y_2=f(\alpha)+f(f(f(\alpha))).また、y2=1+α1−α+α−1α+1=(1+α)2+(α−1)(1−α)(1−α)(α+1)=4α1−α2.\displaystyle y_2=\frac{1+\alpha}{1-\alpha}+\frac{\alpha-1}{\alpha+1}=\frac{(1+\alpha)^2+(\alpha-1)(1-\alpha)}{(1-\alpha)(\alpha+1)}=\frac{4\alpha}{1-\alpha^2}.ゆえにy1y2=α2−1α⋅4α1−α2=−4.\displaystyle y_1y_2=\frac{\alpha^2-1}{\alpha}\cdot\frac{4\alpha}{1-\alpha^2}=-4.さらに、定義からy1+y2=α+f(α)+f(f(α))+f(f(f(α)))=c.y_1+y_2=\alpha+f(\alpha)+f(f(\alpha))+f(f(f(\alpha)))=c.従って(y−y1)(y−y2)=y2−(y1+y2)y+y1y2=y2−cy−4,(y-y_1)(y-y_2)=y^2-(y_1+y_2)y+y_1y_2=y^2-cy-4,よってy1,y2y_1,y_2は指定された二次方程式の解である。

(4) c=3c=3のとき、(E)はy1+y2=3y_1+y_2=3と同値であり、(3)で示した積の値も用いるとy1,y2y_1,y_2は方程式y2−3y−4=(y−4)(y+1)=0y^2-3y-4=(y-4)(y+1)=0の二つの解である。特にy1=α−1/αy_1=\alpha-1/\alphaは4または-1である。前者からα−1α=4であるための必要十分条件はα2−4α−1=0、すなわちα=2±5,\displaystyle \alpha-\frac{1}{\alpha}=4\quad\text{であるための必要十分条件は}\quad \alpha^2-4\alpha-1=0\quad\text{、すなわち}\quad \alpha=2\pm\sqrt{5},後者からα−1α=−1であるための必要十分条件はα2+α−1=0、すなわちα=−1±52.\displaystyle \alpha-\frac{1}{\alpha}=-1\quad\text{であるための必要十分条件は}\quad \alpha^2+\alpha-1=0\quad\text{、すなわち}\quad \alpha=\frac{-1\pm\sqrt{5}}{2}.これらはすべて0,1,-1とは異なる。逆に、各値ではy1y_1が4または-1となり、恒等式y1y2=−4y_1y_2=-4からy2y_2はそれぞれ-1または4となるので、y1+y2=3y_1+y_2=3、すなわち(E)が成り立つ。以上より解はx=2±5,x=−1±52.\displaystyle x=2\pm\sqrt{5},\qquad x=\frac{-1\pm\sqrt{5}}{2}.

この問題で使う考え方

  • 二次方程式とグラフ

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。