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京都大学/2013年度

京都大学 2013年 数学 第3問解答・解説

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1問題

京都大学2013年度第3問配点 35点

nを自然数とし,整式xⁿを整式x²−2x−1で割った余りをax+bとする。このときaとbは整数であり,さらにそれらをともに割り切る素数は存在しないことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 全ての自然数 n\quad n\quad について、剰余 ax+b\quad ax+b\quad の係数 a,b\quad a,b\quad は整数であり、gcd⁡(a,b)=1\quad \gcd(a,b)=1\quad 。従って共通の素因数はない。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

f(x)=x2−2x−1f(x)=x^2-2x-1 とおくと、x2≡2x+1(modf(x))x^2\equiv2x+1\pmod{f(x)}。xnx^n を f(x)f(x) で割った余りを anx+bna_nx+b_n とおく。n=0n=0 では (a0,b0)=(0,1)(a_0,b_0)=(0,1)、n=1n=1 では (a1,b1)=(1,0)(a_1,b_1)=(1,0) である。また x(anx+bn)≡(2an+bn)x+an(modf(x))x(a_nx+b_n)\equiv(2a_n+b_n)x+a_n\pmod{f(x)} より an+1=2an+bn,bn+1=an.a_{n+1}=2a_n+b_n,\qquad b_{n+1}=a_n. 初期値は整数で漸化式も整数係数なので、帰納的に各 an,bna_n,b_n は整数である。さらに gcd⁡(an+1,bn+1)=gcd⁡(2an+bn,an)=gcd⁡(bn,an)=gcd⁡(an,bn).\gcd(a_{n+1},b_{n+1})=\gcd(2a_n+b_n,a_n)=\gcd(b_n,a_n)=\gcd(a_n,b_n). gcd⁡(a0,b0)=1\gcd(a_0,b_0)=1 より、全ての n≧0n\ge0 で gcd⁡(an,bn)=1\gcd(a_n,b_n)=1。従って問題の係数 a,ba,b は整数であり、共通の素因数を持たない。

余りの係数に漸化式を立てると、整数性は帰納法で従い、ユークリッドの互除法により最大公約数が初項から変わらない。

この問題で使う考え方

  • 剰余係数の漸化式
  • 数学的帰納法
  • 最大公約数の不変性

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