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京都大学/2022年度

京都大学 2022年 数学 第6問解答・解説

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1問題

京都大学2022年度第6問配点 35点

数列 {xₙ}、{yₙ}を次の式 x₁ = 0、xₙ₊₁ = xₙ + n + 2 cos(2πxₙ/3)(n = 1, 2, 3, …)、 y₃ₘ₊₁ = 3m、y₃ₘ₊₂ = 3m + 2、y₃ₘ₊₃ = 3m + 4(m = 0, 1, 2, …) により定める。このとき、数列 {xₙ − yₙ} の一般項を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

単元・方法・テーマ

数学B「数列」と数学II「三角関数」:候補 zn=yn+n(n−1)2\displaystyle z_n=y_n+\frac{n(n-1)}2 を置き、znz_n の3で割った余りから余弦項を確かめて帰納法で示す。テーマは三角関数を含む漸化式と周期的な剰余。

解答

xn−yn=n(n−1)2(n=1,2,3,…).\displaystyle x_n-y_n=\frac{n(n-1)}2\qquad(n=1,2,3,\ldots).

証明

Tn=n(n−1)2,zn=yn+Tn\displaystyle T_n=\frac{n(n-1)}2,\qquad z_n=y_n+T_n とおく。x1=0x_1=0、y1=0y_1=0、T1=0T_1=0 だから x1=z1x_1=z_1 である。次に、znz_n の3で割った余りを調べる。

n=3m+1n=3m+1 なら zn=3m+3m(3m+1)2\displaystyle z_n=3m+\frac{3m(3m+1)}2 は3の倍数である(m(3m+1)m(3m+1) は偶数)。n=3m+2n=3m+2 なら (3m+1)(3m+2)2=1+9m(m+1)2≡1(mod3)\displaystyle \frac{(3m+1)(3m+2)}2 =1+\frac{9m(m+1)}2\equiv1\pmod3 であるため、zn=3m+2+(3m+1)(3m+2)2\displaystyle z_n=3m+2+\frac{(3m+1)(3m+2)}2 は3の倍数である。ここでは m(m+1)m(m+1) が偶数であることを用いた。n=3m+3n=3m+3 なら (3m+2)(3m+3)2=3(3m+2)(m+1)2\displaystyle \frac{(3m+2)(3m+3)}2 =3\frac{(3m+2)(m+1)}2 は3の倍数である((3m+2)(m+1)(3m+2)(m+1) は偶数)から、zn=3m+4+(3m+2)(3m+3)2≡1(mod3)\displaystyle z_n=3m+4+\frac{(3m+2)(3m+3)}2\equiv1\pmod3 となる。

従って 2cos⁡(2πzn3)={2,n=3m+1 または 3m+2,−1,n=3m+3.\displaystyle 2\cos\left(\frac{2\pi z_n}{3}\right)= \begin{cases} 2,&n=3m+1\ \text{または}\ 3m+2,\\ -1,&n=3m+3. \end{cases} 一方、定義から yn+1−yn={2,n=3m+1 または 3m+2,−1,n=3m+3.y_{n+1}-y_n= \begin{cases} 2,&n=3m+1\ \text{または}\ 3m+2,\\ -1,&n=3m+3. \end{cases} よって 2cos⁡(2πzn/3)=yn+1−yn2\cos(2\pi z_n/3)=y_{n+1}-y_n である。Tn+1−Tn=nT_{n+1}-T_n=n だから zn+1=zn+n+2cos⁡(2πzn3).\displaystyle z_{n+1}=z_n+n+2\cos\left(\frac{2\pi z_n}{3}\right). xn=znx_n=z_n と仮定すれば、与えられた漸化式より xn+1=xn+n+2cos⁡(2πxn3)=zn+n+2cos⁡(2πzn3)=zn+1.\displaystyle x_{n+1}=x_n+n+2\cos\left(\frac{2\pi x_n}{3}\right) =z_n+n+2\cos\left(\frac{2\pi z_n}{3}\right)=z_{n+1}. 初項で一致し、帰納段階でも一致するので、すべての n≧1n\ge1 で xn=znx_n=z_n。従って xn−yn=Tn=n(n−1)2.\displaystyle x_n-y_n=T_n=\frac{n(n-1)}2. 最初の数項では x1−y1=0, x2−y2=1, x3−y3=3x_1-y_1=0,\ x_2-y_2=1,\ x_3-y_3=3 となり、式とも一致する。

この問題で使う考え方

  • 数学的帰納法
  • 3を法とする余りの分類

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