(1) n=1 のとき f2=2x,g2=1−x2 だから、主張は成立する。 これが n で成立すると仮定する。漸化式を微分すると {fn+2}′{gn+2}′={fn+1}′+gn+1+x{gn+1}′=(n+1)gn+(gn−xfn)−x(n+1)fn=(n+2)(gn−xfn)=(n+2)gn+1,={gn+1}′−fn+1−x{fn+1}′=−(n+1)fn−(fn+xgn)−x(n+1)gn=−(n+2)(fn+xgn)=−(n+2)fn+1. よって数学的帰納法により微分等式が成り立つ。
gn(0)=1 は漸化式からすべての n で成り立つので、各 gn は零多項式でない。また微分等式より各 fn も零多項式でない。したがって degfn+1=deggn+1,deggn+1=degfn+1. degf1=1, degg1=0 から、奇数 n では (degfn,deggn)=(n,n−1)、偶数 n では (degfn,deggn)=(n−1,n) と交互に続く。特に degfn=n(n 奇数)、degfn=n−1(n 偶数)である。
(2) n=1 では f1(tanθ)cosθ=sinθ,g1(tanθ)cosθ=cosθ である。 これが n で成り立つとすると、 fn+1(tanθ)cosn+1θgn+1(tanθ)cosn+1θ=fn(tanθ)cosnθcosθ+gn(tanθ)cosnθsinθ=sinnθcosθ+cosnθsinθ=sin(n+1)θ,=gn(tanθ)cosnθcosθ−fn(tanθ)cosnθsinθ=cosnθcosθ−sinnθsinθ=cos(n+1)θ. 加法定理と数学的帰納法により、指定された区間で両等式が成り立つ。
(3) x=tanθ とおくと、−π/2<θ<π/2 で cosθ>0 であり、x と θ は一対一に対応する。(2)より fn(x)=agn(x)すなわちsin(nθ)=acos(nθ). cos(nθ)=0 なら左辺の正弦は ±1 なので等式は成立しない。従って tan(nθ)=a。−π/2<α<π/2 を満たす tanα=a の唯一の角を α とすると、解は nθ=α+kπ (k は整数) のうち −nπ/2<α+kπ<nπ/2 を満たすものに対応する。 −2n−πα<k<2n−πα. この開区間の長さは n である。両端が整数となるのは n が偶数かつ α=0、すなわち a=0 の場合に限る。この場合は両端を除いて整数が n−1 個、それ以外は整数が n 個ある。よって解の個数は、n が偶数かつ a=0 のとき n−1、それ以外は n である。