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九州大学/2006年度/前期

九州大学 2006年 数学 第4問解答・解説

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1問題

九州大学2006年度第4問

関数 f(x)=∣∣sin⁡x−12∣−12∣\displaystyle f(x)=\left|\left|\sin x-\frac{1}{2}\right|-\frac{1}{2}\right| を考える。ただし,−π≦x≦π-\pi\leq x\leq\pi とする。さらに,0≦a≦π2\displaystyle 0\leq a\leq\frac{\pi}{2} に対して,F(a)=∫0af(x)f(x−π2) dx\displaystyle F(a)=\int_{0}^{a} f(x)f\left(x-\frac{\pi}{2}\right)\,dx とする。このとき次の問いに答えよ。

(1) f(x)=0f(x)=0 となる xx を求めよ。

(2) 関数 y=f(x)y=f(x) のグラフの概形を描け。

(3) F(a)F(a) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) x=−π,0,π2,π\displaystyle x=-\pi,0,\frac{\pi}{2},\pi。(2) 区間表示とTikZ概形を参照。(3) 0≦a≦π6\displaystyle 0\le a\le\frac{\pi}{6}ではF(a)=12sin⁡2a\displaystyle F(a)=\frac12\sin^2a、π6≦a≦π2\displaystyle \frac{\pi}{6}\le a\le\frac{\pi}{2}ではF(a)=sin⁡a−12sin⁡2a−14\displaystyle F(a)=\sin a-\frac12\sin^2a-\frac14。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 絶対値が0となる条件から f(x)=0すなわち∣sin⁡x−1/2∣=1/2すなわちsin⁡x=0 または 1.f(x)=0\text{すなわち} |\sin x-1/2|=1/2\text{すなわち} \sin x=0\text{ または }1. したがって x=−π,0,π/2,π\boxed{x=-\pi,0,\pi/2,\pi}。 (2) s=sin⁡xs=\sin x とおくと、s<1/2s<1/2 では f(x)=∣s∣f(x)=|s|、s≧1/2s\ge1/2 では f(x)=1−sf(x)=1-s である。よって f(x)={−sin⁡x(−π≦x≦0),sin⁡x(0≦x≦π/6 または 5π/6≦x≦π),1−sin⁡x(π/6≦x≦5π/6).f(x)=\begin{cases}-\sin x&(-\pi\le x\le0),\\ \sin x&(0\le x\le\pi/6\text{ または }5\pi/6\le x\le\pi),\\ 1-\sin x&(\pi/6\le x\le5\pi/6). \end{cases} 各曲線をつなぐと次の概形になる。x=0,π/6,5π/6x=0,\pi/6,5\pi/6 では角があり、折れ線そのものではない。

x軸・y軸の座標平面に、−π≦x≦πでのy=f(x)の概形を青線で描き、x軸に目盛−π、−π/2、0、π/6、π/2、5π/6、π、y軸に1/2と1を記している。−π≦x≦0ではy=−sin xの山で、x=−π/2で最大値1をとり(y=1まで破線)、0≦x≦π/6ではy=sin xで1/2まで上がる。π/6≦x≦5π/6ではy=1−sin xでx=π/2で0まで下がってから1/2に戻り(y=1/2の破線)、5π/6≦x≦πではy=sin xで0に下がる。x=0、π/6、5π/6で角がある。

(3) 0≦x≦π/20\le x\le\pi/2 なら −π/2≦x−π/2≦0-\pi/2\le x-\pi/2\le0 であるから f(x−π/2)=−sin⁡(x−π/2)=cos⁡x.f(x-\pi/2)=-\sin(x-\pi/2)=\cos x. 従って F(a)=∫0af(x)cos⁡x dx\displaystyle F(a)=\int_0^a f(x)\cos x\,dx。0≦a≦π/60\le a\le\pi/6 では F(a)=∫0asin⁡xcos⁡x dx=12sin⁡2a.\displaystyle F(a)=\int_0^a\sin x\cos x\,dx=\frac12\sin^2a. π/6≦a≦π/2\pi/6\le a\le\pi/2 では区間を分けて F(a)=18+∫π/6a(1−sin⁡x)cos⁡x dx=18+[sin⁡x−12sin⁡2x]π/6a=sin⁡a−12sin⁡2a−14.\displaystyle \begin{aligned}F(a)&=\frac18+\int_{\pi/6}^a(1-\sin x)\cos x\,dx\\ &=\frac18+\left[\sin x-\frac12\sin^2x\right]_{\pi/6}^a =\sin a-\frac12\sin^2a-\frac14. \end{aligned} 境界 a=π/6a=\pi/6 ではどちらも 1/81/8 となる。

この問題で使う考え方

  • 絶対値の場合分け
  • グラフの変換
  • 区間別積分

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