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九州大学/2016年度/前期

九州大学 2016年 数学 第1問解答・解説

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1問題

九州大学2016年度第1問配点 50点

この問題の解答は,解答紙26の定められた場所に記入しなさい。

[問題]

座標平面上の曲線 C1,C2C_1,C_2 をそれぞれ C1:y=log⁡x(x>0),C2:y=(x−1)(x−a)C_1:y=\log x\quad (x>0),\qquad C_2:y=(x-1)(x-a) とする。ただし,aa は実数である。nn を自然数とするとき,曲線 C1,C2C_1,C_2 が2点 P,QP,Q で交わり,P,QP,Q の xx 座標はそれぞれ 1,n+11,n+1 となっている。また,曲線 C1C_1 と直線 PQPQ で囲まれた領域の面積を SnS_n,曲線 C2C_2 と直線 PQPQ で囲まれた領域の面積を TnT_n とする。このとき,以下の問いに答えよ。

(1) aa を nn の式で表し,a>1a>1 を示せ。

(2) SnS_n と TnT_n をそれぞれ nn の式で表せ。

(3) 極限値 lim⁡n→∞Snnlog⁡Tn\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\frac{S_n}{n\log T_n} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    a=n+1−log⁡(n+1)n>1\displaystyle a=n+1-\frac{\log(n+1)}n>1
  • (2)
    Sn=n+22log⁡(n+1)−n,Tn=n36\displaystyle S_n=\frac{n+2}{2}\log(n+1)-n,\quad T_n=\frac{n^3}{6}
  • (3)
    lim⁡n→∞Snnlog⁡Tn=16\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\frac{S_n}{n\log T_n}=\frac16

3解答

解答を見る途中式つきの解答

以下 log⁡\log は自然対数とする。P=(1,0)P=(1,0) は両曲線上にあり、Q=(n+1,log⁡(n+1))Q=(n+1,\log(n+1))。交点条件 C2(n+1)=log⁡(n+1)C_2(n+1)=\log(n+1) から log⁡(n+1)=n(n+1−a),a=n+1−log⁡(n+1)n.\displaystyle \log(n+1)=n(n+1-a),\qquad a=n+1-\frac{\log(n+1)}n. n≧1n\ge1 なので log⁡(1+n)<n\log(1+n)<n(例えば g(x)=x−log⁡(1+x)g(x)=x-\log(1+x) は g(0)=0, g′(x)=x/(1+x)>0g(0)=0,\ g'(x)=x/(1+x)>0)であり、a>n≧1a>n\ge1、特に a>1a>1。

PQの式を ℓ(x)=log⁡(n+1)n(x−1)\displaystyle \ell(x)=\frac{\log(n+1)}n(x-1) とする。h(x)=log⁡x−ℓ(x)h(x)=\log x-\ell(x) は h(1)=h(n+1)=0h(1)=h(n+1)=0、h′′(x)=−1/x2<0h''(x)=-1/x^2<0 なので区間内で曲線が弦の上にあり、 Sn=∫1n+1(log⁡x−ℓ(x)) dx=(n+1)log⁡(n+1)−n−n2log⁡(n+1)=n+22log⁡(n+1)−n.\displaystyle S_n=\int_1^{n+1}(\log x-\ell(x))\,dx =(n+1)\log(n+1)-n-\frac n2\log(n+1) =\frac{n+2}{2}\log(n+1)-n. 一方、C2−ℓC_2-\ell は最高次係数1の二次式で、根が 1,n+11,n+1。よって ℓ(x)−C2(x)=(x−1)(n+1−x)≧0(1≦x≦n+1).\ell(x)-C_2(x)=(x-1)(n+1-x)\ge0\quad(1\le x\le n+1). 従って Tn=∫1n+1(x−1)(n+1−x) dx=∫0nu(n−u) du=n36.\displaystyle T_n=\int_1^{n+1}(x-1)(n+1-x)\,dx =\int_0^n u(n-u)\,du=\frac{n^3}{6}.

最後に Sn=n+22log⁡(n+1)−n∼n2log⁡n,log⁡Tn=3log⁡n−log⁡6∼3log⁡n.\displaystyle S_n=\frac{n+2}{2}\log(n+1)-n\sim\frac n2\log n,\qquad \log T_n=3\log n-\log6\sim3\log n. よって比の極限は 1/61/6。

この問題で使う考え方

  • 交点条件の代入
  • 対数不等式
  • 凹関数と弦
  • 定積分による面積
  • 漸近比較

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