本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

九州大学/2025年度/前期

九州大学 2025年 数学 第5問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

九州大学2025年度第5問配点 50点

この問題の解答は、解答紙19の定められた場所に記入しなさい。   【問題】1個のさいころを3回続けて投げ、出る目を順に a,b,ca,b,c とする。整式 f(x)=(x2−ax+b)(x−c)f(x)=(x^{2}-ax+b)(x-c) について、以下の問いに答えよ。   (1) f(x)=0f(x)=0 を満たす実数 xx の個数が1個である確率を求めよ。   (2) f(x)=0f(x)=0 を満たす自然数 xx の個数が3個である確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

さいころを3回投げて出る目を順に a,b,ca,b,c とすると,(a,b,c)(a,b,c) の組は全部で 63=2166^{3}=216 通りあり,これらは同様に確からしい。

f(x)=(x2−ax+b)(x−c)f(x)=(x^{2}-ax+b)(x-c) の実数解全体は,g(x)=x2−ax+b=0g(x)=x^{2}-ax+b=0 の実数解全体と {c}\{c\} との和集合である。

(1)  g(x)=0g(x)=0 の判別式を D=a2−4bD=a^{2}-4b とする。

(i) D<0D<0 のとき,g(x)=0g(x)=0 は実数解をもたないから,f(x)=0f(x)=0 の実数解は x=cx=c のみであり,その個数は常に 11 個である。

(ii) D=0D=0 のとき,g(x)=0g(x)=0 は重解 x=a2\displaystyle x=\dfrac{a}{2} をもつ。f(x)=0f(x)=0 の実数解全体は {a2, c}\displaystyle \left\{\dfrac{a}{2},\,c\right\} であるから,個数が 11 個となるのは a2=c\displaystyle \dfrac{a}{2}=c のときに限る。

(iii) D>0D>0 のとき,g(x)=0g(x)=0 は相異なる2つの実数解をもつから,f(x)=0f(x)=0 の実数解は少なくとも2個あり,個数が 11 個になることはない。

したがって,実数解の個数が 11 個であるのは,(i) D<0D<0 の場合,または (ii) D=0D=0 かつ a=2ca=2c の場合である。

(i)の場合の数:aa の値ごとに D<0すなわちb>a24\displaystyle D<0\quad\text{すなわち}\quad b>\dfrac{a^{2}}{4} を満たす b (1≦b≦6)b\ (1\le b\le6) の個数を数えると a123456b>a24 を満たす b の個数654200\displaystyle \begin{array}{c|cccccc} a & 1 & 2 & 3 & 4 & 5 & 6\\\hline b>\frac{a^{2}}{4}\text{ を満たす }b\text{ の個数} & 6 & 5 & 4 & 2 & 0 & 0 \end{array} よって (a,b)(a,b) の組は 6+5+4+2+0+0=176+5+4+2+0+0=17 通りあり,このとき cc は 11 から 66 までのどの値でもよいから,(i)の場合の数は 17×6=10217\times 6=102 通りである。

(ii)の場合:D=0すなわちa2=4bD=0\quad\text{すなわち}\quad a^{2}=4b より aa は偶数で b=a24\displaystyle b=\dfrac{a^{2}}{4}。a=2a=2 のとき b=1b=1,a=4a=4 のとき b=4b=4,a=6a=6 のとき b=9b=9 となり b≦6b\le 6 を満たさないので不適。さらに c=a2\displaystyle c=\dfrac{a}{2} が必要なので,a=2, b=1, c=1a=2,\,b=1,\,c=1 および a=4, b=4, c=2a=4,\,b=4,\,c=2 の 22 通りのみが条件を満たす。

以上より,条件を満たす (a,b,c)(a,b,c) の総数は 102+2=104102+2=104 通りであるから,求める確率は 104216=1327.\displaystyle \frac{104}{216}=\frac{13}{27}.

(2)  f(x)=0f(x)=0 の実数解全体は g(x)=0g(x)=0 の実数解全体と {c}\{c\} の和集合であり,cc は 11 から 66 までの自然数だから常に自然数解の1つである。自然数解の個数が 33 個になるのは,g(x)=0g(x)=0 が相異なる2つの自然数解 p,q (p<q)p,q\ (p<q) をもち,かつ cc が p,qp,q のいずれとも異なるときに限る(それ以外では自然数解の集合の要素数は高々2個にしかならない)。

g(x)=x2−ax+b=0g(x)=x^{2}-ax+b=0 が自然数解 p,qp,q(p<qp<q)をもつとき,解と係数の関係より a=p+q,b=pqa=p+q,\qquad b=pq であり,1≦a≦6, 1≦b≦61\le a\le 6,\ 1\le b\le 6 を満たす必要がある。p≧1, q≧p+1p\ge1,\ q\ge p+1 のもとで p+q≦6p+q\le 6 かつ pq≦6pq\le 6 を満たす組 (p,q)(p,q) を調べると (p,q)=(1,2),(1,3),(1,4),(1,5),(2,3)(p,q)=(1,2),(1,3),(1,4),(1,5),(2,3) の 55 通りに限られ,対応する (a,b)(a,b) はそれぞれ (a,b)=(3,2), (4,3), (5,4), (6,5), (5,6)(a,b)=(3,2),\,(4,3),\,(5,4),\,(6,5),\,(5,6) である(例えば (p,q)=(1,6)(p,q)=(1,6) は a=7>6a=7>6,(2,4)(2,4) は b=8>6b=8>6 となり,いずれも不適)。

これらの各 (a,b)(a,b) について,p,qp,q はいずれも 11 から 66 までの相異なる2値であるから,p,qp,q のいずれとも異なる cc は 6−2=46-2=4 通りある。

よって条件を満たす (a,b,c)(a,b,c) の総数は 5×4=205\times4=20 通りであるから,求める確率は 20216=554.\displaystyle \frac{20}{216}=\frac{5}{54}.

この問題で使う考え方

  • 二次方程式とグラフ
  • 二次方程式の判別式
  • 解と係数の関係
  • 確率の基本法則
  • 独立な試行

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。