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三重大学/2008年度

三重大学 2008年 数学 第2問解答・解説

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1問題

三重大学2008年度第2問

3次方程式 x3−5x2+6x−2=0x^{3}-5x^{2}+6x-2=0 の最小解を α\alpha,最大解を β\beta とするとき,以下の問いに答えよ。

(1) α,β\alpha,\beta の値を求めよ。

(2) 数列 {pn},{qn}\{p_n\},\{q_n\} は p1=0, q1=12(α−β)\displaystyle p_1=0,\ q_1=\frac{1}{2}(\alpha-\beta) を満たし,すべての自然数 nn について pn+1=2pn+qn,qn+1=−12pn\displaystyle p_{n+1}=2p_n+q_n,\quad q_{n+1}=-\frac{1}{2}p_n を満たすとする。このときすべての自然数 nn に対し次の等式が成立することを示せ。 pn=(α2)n−1−(β2)n−1,qn=−12(α2)n−2+12(β2)n−2\displaystyle p_n=(\frac{\alpha}{2})^{n-1}-(\frac{\beta}{2})^{n-1},\quad q_n=-\frac{1}{2}(\frac{\alpha}{2})^{n-2}+\frac{1}{2}(\frac{\beta}{2})^{n-2}

(3) すべての自然数 nn に対し次の数 rnr_n は有理数であることを証明せよ。 rn=∑k=0n(α2)n−k(β2)k\displaystyle r_n=\sum\limits _{k=0}^{n}(\frac{\alpha}{2})^{n-k}(\frac{\beta}{2})^{k}

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) α=2−2,β=2+2\alpha=2-\sqrt2,\quad\beta=2+\sqrt2。 (2) pn=(α2)n−1−(β2)n−1\displaystyle p_n=(\frac\alpha2)^{n-1}-(\frac\beta2)^{n-1}, q_n=−(1/2)(α/2)^(n−2)+(1/2)(β/2)^(n−2) n≧1n\ge1。 (3) r_nはすべて有理数。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f(1)=0f(1)=0 であり、因数分解すると x3−5x2+6x−2=(x−1)(x2−4x+2)=(x−1)((x−2)2−2).x^3-5x^2+6x-2=(x-1)(x^2-4x+2)=(x-1)((x-2)^2-2). 3つの解は 2−2,1,2+22-\sqrt2,1,2+\sqrt2 だから、最小解と最大解は α=2−2,β=2+2.\alpha=2-\sqrt2,\qquad \beta=2+\sqrt2.

(2) a=α/2, b=β/2a=\alpha/2,\ b=\beta/2 とおく。二次式の解と係数の関係から a+b=2,ab=12,\displaystyle a+b=2,\qquad ab=\frac12, よって a2=2a−12\displaystyle a^2=2a-\frac12、b2=2b−12\displaystyle b^2=2b-\frac12 である。示すべき式は pn=an−1−bn−1,qn=−12an−2+12bn−2.\displaystyle p_n=a^{n-1}-b^{n-1},\qquad q_n=-\frac12a^{n-2}+\frac12b^{n-2}. n=1n=1 では第1式は p1=0p_1=0 であり、第2式の右辺は −12a+12b=a−b2ab=a−b=α−β2=q1.\displaystyle -\frac{1}{2a}+\frac{1}{2b}=\frac{a-b}{2ab}=a-b=\frac{\alpha-\beta}{2}=q_1. 両式が nn で成り立つと仮定すると、漸化式より pn+1=2pn+qn=(2a−12)an−2−(2b−12)bn−2=an−bn,qn+1=−12pn=−12an−1+12bn−1.\displaystyle \begin{aligned} p_{n+1}&=2p_n+q_n=(2a-\tfrac12)a^{n-2}-(2b-\tfrac12)b^{n-2}=a^n-b^n,\\ q_{n+1}&=-\tfrac12p_n=-\tfrac12a^{n-1}+\tfrac12b^{n-1}. \end{aligned} ここで a2=2a−12\displaystyle a^2=2a-\frac12、b2=2b−12\displaystyle b^2=2b-\frac12 を用いた。よって数学的帰納法により両式はすべての n≧1n\ge1 で成り立つ。

(3) r0=1r_0=1 と補助的に定めると、r1=a+b=2r_1=a+b=2 である。有限和を展開して、n≧2n\ge2 について (a+b)rn−1=rn+ab rn−2(a+b)r_{n-1}=r_n+ab\,r_{n-2} を得る。したがって rn=2rn−1−12rn−2.\displaystyle r_n=2r_{n-1}-\frac12r_{n-2}. 初期値 r0=1,r1=2r_0=1,r_1=2 と漸化式の係数はすべて有理数なので、帰納法によりすべての n≧1n\ge1 について rn は有理数r_n\text{ は有理数} である。

この問題で使う考え方

  • 因数分解
  • 数学的帰納法
  • 漸化式

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