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東京大学/2002年度

東京大学 2002年 数学 第2問解答・解説

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1問題

東京大学2002年度第2問

nは正の整数とする。x^(n+1)をx2x^2 − x − 1で割った余りを ana_n x + bnb_n とおく。(1) 数列 ana_n, bnb_n(n = 1, 2, 3, …)は an+1a_{n+1} = ana_n + bnb_n, bn+1b_{n+1} = ana_n を満たすことを示せ。(2) n = 1, 2, 3, … に対して、ana_n, bnb_n は共に正の整数で、互いに素であることを証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

剰余を二次式の関係で更新して漸化式を得て、初項から帰納法と互除法で性質を示す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)an+1=an+bn,bn+1=an.(1)\quad a_{n+1}=a_n+b_n,\quad b_{n+1}=a_n.
    (2)an,bn∈Z>0,gcd⁡(an,bn)=1(n=1,2,3,…).(2)\quad a_n,b_n\in\mathbb{Z}_{>0},\quad \gcd(a_n,b_n)=1\quad(n=1,2,3,\ldots).

4解答

解答を見る途中式つきの解答

f(x)=x2−x−1f(x)=x^2-x-1 とおくと、f(x)=0f(x)=0 を用いた余りの計算では x2≡x+1x^2\equiv x+1 である。n=1n=1 のとき xn+1=x2x^{n+1}=x^2 なので、a1=b1=1a_1=b_1=1 である。

(1) n≧1n\ge1 とする。定義から xn+1≡anx+bnx^{n+1}\equiv a_nx+b_n であるから、両辺に x を掛け、x2≡x+1x^2\equiv x+1 を用いると xn+2≡x(anx+bn)=anx2+bnx≡an(x+1)+bnx=(an+bn)x+an.\begin{aligned}x^{n+2}&\equiv x(a_nx+b_n)=a_nx^2+b_nx\\&\equiv a_n(x+1)+b_nx=(a_n+b_n)x+a_n.\end{aligned} 余りは次数が 2 未満の一次式として一意に定まるので、an+1=an+bna_{n+1}=a_n+b_n、bn+1=anb_{n+1}=a_n である。

(2) 初項は a1=b1=1a_1=b_1=1 で正の整数である。an,bna_n,b_n が正の整数なら、an+1=an+bna_{n+1}=a_n+b_n と bn+1=anb_{n+1}=a_n も正の整数である。よって数学的帰納法により、すべての n≧1n\ge1 で an,bna_n,b_n は正の整数である。

さらに、ユークリッドの互除法の性質から gcd⁡(an+1,bn+1)=gcd⁡(an+bn,an)=gcd⁡(bn,an)=gcd⁡(an,bn).\gcd(a_{n+1},b_{n+1})=\gcd(a_n+b_n,a_n)=\gcd(b_n,a_n)=\gcd(a_n,b_n). 初項では gcd⁡(a1,b1)=gcd⁡(1,1)=1\gcd(a_1,b_1)=\gcd(1,1)=1 であるため、この等式を繰り返し用いて gcd⁡(an,bn)=1\gcd(a_n,b_n)=1 がすべての n≧1n\ge1 で成り立つ。

この問題で使う考え方

  • 多項式の除法
  • 漸化式
  • 数学的帰納法
  • ユークリッドの互除法

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