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宮崎大学/2022年度/前期

宮崎大学 2022年 数学 第5問解答・解説

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1問題

宮崎大学2022年度第5問

袋の中に、1から10までの数が1つずつ書かれた10枚の札が入っている。これをはじめの状態とする。袋から無作為に1枚の札を取り出し、取り出した札は袋の中に戻さないという操作を、はじめの状態から続けて nn 回行う。nn 回のうち、kk 回目 (k=1,2,…,n)(k=1,2,\ldots,n) の操作で取り出された札に書かれた数を XkX_{k} とする。このとき、次の各問に答えよ。

(1) n=6n=6 のとき、X1,X2,…,X6X_{1},X_{2},\ldots,X_{6} の組 (X1,X2,…,X6)(X_{1},X_{2},\ldots,X_{6}) で、X1=1, X2=2X_{1}=1,\ X_{2}=2、かつ次の(∗)(\ast)を満たす例を1つ挙げよ。(∗)すべての i,j (i≠j) に対して Xi+Xj≠10(\ast)\quad\text{すべての }i,j\ (i\neq j)\text{ に対して }X_{i}+X_{j}\neq10

(2) n=7n=7 のとき、次の(∗∗)(\ast\ast)が必ず成り立つことを示せ。(∗∗)Xi+Xj=10 を満たす i,j (i≠j) が存在する(\ast\ast)\quad X_{i}+X_{j}=10\text{ を満たす }i,j\ (i\neq j)\text{ が存在する}

(3) n=3n=3 のとき、3回目の操作ではじめて(2)の(∗∗)(\ast\ast)が成り立つ確率を求めよ。

(4) n=4n=4 のとき、4回目の操作ではじめて(2)の(∗∗)(\ast\ast)が成り立つ確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) (1,2,3,4,5,10) は条件を満たす例である。
    (2) Xi+Xj=10(2)\space{}X_i+X_j=10 となる i≠ji\ne j が必ず存在する。
    (3) 845\displaystyle (3)\space{}\frac{8}{45}
    (4) 521\displaystyle (4)\space{}\frac{5}{21}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

和が10となる異なる札の組は {1,9},{2,8},{3,7},{4,6}\{1,9\},\{2,8\},\{3,7\},\{4,6\} である。札5はもう1枚の5がなく、札10は札0がないので、これらの札からは後の操作で和10の組はできない。

(1) 例えば (X1,X2,X3,X4,X5,X6)=(1,2,3,4,5,10)(X_1,X_2,X_3,X_4,X_5,X_6)=(1,2,3,4,5,10) とする。選んだ札の中には上の4組のどれもそろっていないから、すべての異なる i,ji,j に対して Xi+Xj≠10X_i+X_j\ne10 である。

(2) 和10となる4組からは、条件 (∗∗)(\ast\ast) が成り立たないためには各組から高々1枚しか選べない。これらから選べる札は高々4枚であり、さらに札5と札10を加えても合計6枚である。したがって、7枚を取り出せば、4組のいずれかから2枚とも取り出すことになり、その2枚の和は10である。

(3) 3回目に初めて条件 (∗∗)(\ast\ast) が成り立つには、最初の2枚は和10でなく、3枚目が最初の2枚のいずれかと和10になればよい。最初の2枚がともに {1,2,3,4,6,7,8,9}\{1,2,3,4,6,7,8,9\} から選ばれ、互いに和10でない順序対は 8⋅7−4⋅2=488\cdot7-4\cdot2=48 通りである。それぞれについて、3枚目は2枚の補数のいずれかなので2通りある。また、最初の2枚が5と10の一方および上記8枚の一方からなる順序対は 2⋅2⋅8=322\cdot2\cdot8=32 通りあり、それぞれ3枚目は上記8枚の補数の1通りである。最初の2枚が5と10である場合は、3枚目で和10の組はできない。よって条件を満たす順序列は 48⋅2+32=12848\cdot2+32=128 通りである。全順序列は 10⋅9⋅8=72010\cdot9\cdot8=720 通りだから、求める確率は 128720=845\displaystyle \frac{128}{720}=\frac{8}{45} である。

(4) 最初の3枚に和10の組がないとき、4回目に組を作れる札は、最初の3枚に含まれる札1,2,3,4,6,7,8,9の補数である。最初の3枚の札の集合を数え、これらの札のうち1,2,3,4,6,7,8,9に属する枚数を重みとして数える。

その枚数が1枚の集合は、4組から1組を選んでその一方を選び、さらに5と10を選ぶので (41)⋅2=8\displaystyle \binom41\cdot2=8 個であり、各集合から4枚目の選び方は1通りである。2枚の集合は、4組から2組を選び各組から一方ずつ選び、さらに5と10の一方を選ぶので (42)⋅22⋅2=48\displaystyle \binom42\cdot2^2\cdot2=48 個であり、各集合から4枚目の選び方は2通りである。3枚の集合は、4組から3組を選び各組から一方ずつ選ぶので (43)⋅23=32\displaystyle \binom43\cdot2^3=32 個であり、各集合から4枚目の選び方は3通りである。したがって、最初の3枚の順序も含めた有利な場合の数は 3!{8⋅1+48⋅2+32⋅3}=12003!\{8\cdot1+48\cdot2+32\cdot3\}=1200 通りである。全順序列は 10⋅9⋅8⋅7=504010\cdot9\cdot8\cdot7=5040 通りだから、求める確率は 12005040=521\displaystyle \frac{1200}{5040}=\frac{5}{21} である。

この問題で使う考え方

  • 和の法則
  • 積の法則
  • 順列
  • 組合せ
  • 確率の基本法則

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