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宮崎大学/2025年度/前期

宮崎大学 2025年 数学 第5問解答・解説

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1問題

宮崎大学2025年度第5問

次の各問に答えよ。

(1) すべての自然数 nn に対して,n+1Ck=nCk+nCk−1(k=1,2,…,n){}_{n+1}\mathrm{C}_{k}={}_{n}\mathrm{C}_{k}+{}_{n}\mathrm{C}_{k-1}\qquad(k=1,2,\ldots,n) が成り立つことを示せ。

(2) すべての自然数 nn に対して,∑k=0n+1(−1)kn+1Ck=0\displaystyle \sum\limits _{k=0}^{n+1}(-1)^{k}{}_{n+1}\mathrm{C}_{k}=0 が成り立つことを示せ。

(3) すべての自然数 nn に対して,1+12+13+⋯+1n=∑k=1n(−1)k+1k nCk\displaystyle 1+\frac{1}{2}+\frac{1}{3}+\cdots+\frac{1}{n}=\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{(-1)^{k+1}}{k}\,{}_{n}\mathrm{C}_{k} が成り立つことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (n+1k)=(nk)+(nk−1),∑k=0n+1(−1)k(n+1k)=0,∑j=1n1j=∑k=1n(−1)k+1k(nk)\displaystyle \binom{n+1}{k}=\binom nk+\binom n{k-1},\quad \sum\limits _{k=0}^{n+1}(-1)^k\binom{n+1}{k}=0,\quad \sum\limits _{j=1}^{n}\frac1j=\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{(-1)^{k+1}}k\binom nk

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) {1,2,…,n+1}\{1,2,\ldots,n+1\} から kk 個を選ぶ方法を、n+1n+1 を選ばない場合と選ぶ場合に分ける。前者は (nk)\displaystyle \binom nk 通り、後者は残りの nn 個から k−1k-1 個を選ぶので (nk−1)\displaystyle \binom n{k-1} 通りである。両場合は重ならず、すべての選び方を尽くすから (n+1k)=(nk)+(nk−1)(k=1,2,…,n).\displaystyle \boxed{\binom{n+1}{k}=\binom nk+\binom n{k-1}} \qquad(k=1,2,\ldots,n).

(2) 二項定理を (1−1)n+1(1-1)^{n+1} に用いると ∑k=0n+1(−1)k(n+1k)=(1−1)n+1=0.\displaystyle \sum\limits _{k=0}^{n+1}(-1)^k\binom{n+1}{k} =(1-1)^{n+1}=0. よって求める等式が成り立つ。

(3) 二項定理により 1−(1−x)n=∑k=1n(−1)k+1(nk)xk.\displaystyle 1-(1-x)^n=\sum\limits _{k=1}^{n}(-1)^{k+1}\binom nk x^k. 両辺を xx で割ると 1−(1−x)nx=∑k=1n(−1)k+1(nk)xk−1.\displaystyle \frac{1-(1-x)^n}{x} =\sum\limits _{k=1}^{n}(-1)^{k+1}\binom nk x^{k-1}. また、左辺は有限等比和として 1−(1−x)nx=1+(1−x)+(1−x)2+⋯+(1−x)n−1.\displaystyle \frac{1-(1-x)^n}{x}=1+(1-x)+(1-x)^2+\cdots+(1-x)^{n-1}. これらを 00 から 11 まで積分する。右辺を項別に積分すると ∫01∑k=1n(−1)k+1(nk)xk−1 dx=∑k=1n(−1)k+1k(nk).\displaystyle \int_0^1\sum\limits _{k=1}^{n}(-1)^{k+1}\binom nk x^{k-1}\,dx =\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{(-1)^{k+1}}{k}\binom nk. 一方、有限和の表示から ∫01(1+(1−x)+⋯+(1−x)n−1) dx=∑j=0n−11j+1=1+12+⋯+1n.\displaystyle \int_0^1\bigl(1+(1-x)+\cdots+(1-x)^{n-1}\bigr)\,dx =\sum\limits _{j=0}^{n-1}\frac1{j+1} =1+\frac12+\cdots+\frac1n. 両式は同じ積分を表すので 1+12+13+⋯+1n=∑k=1n(−1)k+1k(nk).\displaystyle \boxed{1+\frac12+\frac13+\cdots+\frac1n =\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{(-1)^{k+1}}{k}\binom nk}.

この問題で使う考え方

  • 場合分け、二項定理、有限和/多項式の定積分。無限級数や大学数学は不要。

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