本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

長崎大学/2009年度/前期

長崎大学 2009年 数学 第8問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

長崎大学2009年度第8問

すべての正の実数 xx に対して定義された連続関数 f(x)f(x) は次の(a),(b)を満たすものとする。

(a) すべての正の実数 x,yx,y に対して f(xy)=f(x)+f(y)f(xy)=f(x)+f(y)

(b) すべての自然数 nn に対して f(n)<f(n+1)f(n)<f(n+1)

この関数 f(x)f(x) について,次の問いに答えよ。

(1) xx を正の実数とするとき,次の値を求めよ。 f(x)+f(1x)\displaystyle f(x)+f\left(\frac{1}{x}\right)

(2) aa を a>1a>1 を満たす有理数とするとき,次の不等式を証明せよ。 f(a)>0f(a)>0

(3) a,ba,b を 0<a<b0<a<b を満たす有理数とするとき,次の不等式を証明せよ。 f(a)<f(b)f(a)<f(b)

(4) a,ba,b が 0<a<b0<a<b を満たす実数でも(3)の不等式が成り立つことを用いて,正の実数 x,yx,y に対して,次の不等式を証明せよ。 f(x+y2)≧f(x)+f(y)2\displaystyle f\left(\frac{x+y}{2}\right)\geq\frac{f(x)+f(y)}{2}

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 0\quad 0\quad 。 (2) f(a)>0\quad f(a)>0\quad 。 (3) f(a)<f(b)\quad f(a)<f(b)\quad 。 (4) f(x+y2)≧f(x)+f(y)2\displaystyle \quad f\left(\frac{x+y}{2}\right)\geq\frac{f(x)+f(y)}2\quad (等号成立は x=y\quad x=y\quad )。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) x>0x>0 より x−1>0x^{-1}>0 であり,条件(a)を xx と x−1x^{-1} に適用すると f(1)=f(x)+f(1x).\displaystyle f(1)=f(x)+f\left(\frac1x\right). また f(1)=f(1⋅1)=2f(1)f(1)=f(1\cdot1)=2f(1) だから f(1)=0f(1)=0。したがって f(x)+f(1x)=0.\displaystyle f(x)+f\left(\frac1x\right)=0.

(2) a=mn>1\displaystyle a=\frac mn>1 と表す。ただし m,nm,n は正の整数で m>nm>n とする。条件(a)より f(m)=f(mn⋅n)=f(a)+f(n),f(a)=f(m)−f(n).\displaystyle f(m)=f\left(\frac mn\cdot n\right)=f(a)+f(n), \qquad f(a)=f(m)-f(n). 条件(b)を n,n+1,…,m−1n,n+1,\ldots,m-1 に順に用いると f(n)<f(n+1)<⋯<f(m)f(n)<f(n+1)<\cdots<f(m) なので f(a)>0f(a)>0 である。

(3) c=ba\displaystyle c=\frac ba とおくと,a,ba,b は正の有理数で a<ba<b だから,cc は 11 より大きい有理数である。(2)より f(c)>0f(c)>0。条件(a)から f(b)=f(ac)=f(a)+f(c)>f(a).f(b)=f(ac)=f(a)+f(c)>f(a).

(4) まず,(3)と連続性から 正の実数 u,vu,v が u<vu<v を満たすとき f(u)<f(v)f(u)<f(v) であることを示す。任意の実数 0<u<v0<u<v に対し,有理数 r,sr,s を u<r<s<vu<r<s<v となるように選ぶ。どの実数にもその両側から有理数をいくらでも近づけられるので,uu の右側から rr 未満に近づく有理数列 uku_k と,vv の左側から ss より大きく近づく有理数列 vkv_k がとれる。(3)より f(uk)<f(r)f(u_k)<f(r) および f(s)<f(vk)f(s)<f(v_k)。連続性を用いて極限をとれば f(u)≦f(r)<f(s)≦f(v),f(u)\le f(r)<f(s)\le f(v), したがって f(u)<f(v)f(u)<f(v) となる。

次に p=x+y2\displaystyle p=\frac{x+y}{2},q=xyq=\sqrt{xy} とおく。x,y>0x,y>0 なので p,q>0p,q>0 であり, p−q=(x−y)22≧0.\displaystyle p-q=\frac{(\sqrt{x}-\sqrt{y})^2}{2}\ge0. よって今示した増加の性質から f(p)≧f(q)f(p)\ge f(q)(x=yx=y のとき等号,x≠yx\ne y のとき不等号は厳密)である。さらに q2=xyq^2=xy と条件(a)より 2f(q)=f(q2)=f(xy)=f(x)+f(y).2f(q)=f(q^2)=f(xy)=f(x)+f(y). 従って f(x+y2)=f(p)≧f(q)=f(x)+f(y)2.\displaystyle f\left(\frac{x+y}{2}\right)=f(p)\ge f(q)=\frac{f(x)+f(y)}2. x=yx=y のとき等号が成り立つ。

この問題で使う考え方

  • 実数と無理数
  • 等式・不等式の証明
  • 数列の極限
  • 関数の連続性

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。