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長崎大学/2015年度/前期

長崎大学 2015年 数学 第5問解答・解説

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1問題

長崎大学2015年度第5問

以下の問いに答えよ。

(1) 次の関係式によって定められる数列 {an}\{a_{n}\} について,一般項 ana_{n} と lim⁡n→∞an\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_{n} を求めよ。{a1=1,an+1−(2+1)an=1(n=1,2,3,…)\begin{cases}a_{1}=1,\\ a_{n+1}-(\sqrt{2}+1)a_{n}=1\quad(n=1,2,3,\ldots)\end{cases}  (2) 次の極限値を求めよ。lim⁡n→∞(1n2+12+2n2+22+3n2+32+⋯+nn2+n2)\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\left(\frac{1}{n^{2}+1^{2}}+\frac{2}{n^{2}+2^{2}}+\frac{3}{n^{2}+3^{2}}+\cdots+\frac{n}{n^{2}+n^{2}}\right)  (3) 曲線 C:x+y=1C:\sqrt{x}+\sqrt{y}=1 と xx 軸および yy 軸で囲まれた下図の図形を,xx 軸のまわりに1回転させてできる立体の体積を求めよ。

右向きのx軸と上向きのy軸が原点Oで交わり、各軸に1が表示されている。第1象限に、y軸の1からx軸の1へ下降し、両端付近で各軸に沿うように曲がる曲線が実線で描かれている。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) an=(1+12)(1+2)n−1−12\displaystyle a_n=\left(1+\frac1{\sqrt2}\right)(1+\sqrt2)^{n-1}-\frac1{\sqrt2}, lim⁡n→∞an=+∞\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_n=+\infty / (2) 12ln⁡2\displaystyle \frac12\ln2 / (3) π15\displaystyle \frac\pi{15}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 漸化式をan+1+12=(1+2)(an+12)\displaystyle a_{n+1}+\frac{1}{\sqrt{2}}=(1+\sqrt{2})\left(a_n+\frac{1}{\sqrt{2}}\right)と変形する。したがってan+12\displaystyle a_n+\frac{1}{\sqrt{2}}は初項1+12\displaystyle 1+\frac{1}{\sqrt{2}}、公比1+21+\sqrt{2}の等比数列であるから、an=(1+12)(1+2)n−1−12.\displaystyle a_n=\left(1+\frac{1}{\sqrt{2}}\right)(1+\sqrt{2})^{n-1}-\frac{1}{\sqrt{2}}.この式はn=1n=1でa1=1a_1=1を与え、これを漸化式の左辺に代入するとan+1−(1+2)an=(1+2)−12=1\displaystyle a_{n+1}-(1+\sqrt{2})a_n=\frac{(1+\sqrt{2})-1}{\sqrt{2}}=1となるので、初項と漸化式を満たす。公比1+21+\sqrt{2}は1より大きく、係数1+12\displaystyle 1+\frac{1}{\sqrt{2}}は正なので、lim⁡n→∞an=+∞\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_n=+\infty。  (2)∑k=1nkn2+k2=1n∑k=1nk/n1+(k/n)2.\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n}\frac{k}{n^2+k^2}=\frac{1}{n}\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{k/n}{1+(k/n)^2}.関数f(x)=x1+x2\displaystyle f(x)=\frac{x}{1+x^2}は0≦x≦10\le x\le1で連続である。よって右端を標本点とする区分求積法により、lim⁡n→∞1n∑k=1nf(kn)=∫01x1+x2 dx=[12ln⁡(1+x2)]01=12ln⁡2.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\frac{1}{n}\sum\limits _{k=1}^{n}f\left(\frac{k}{n}\right)=\int_0^1\frac{x}{1+x^2}\,dx=\left[\frac12\ln(1+x^2)\right]_0^1=\frac12\ln 2.  (3) 曲線上ではx+y=1\sqrt{x}+\sqrt{y}=1よりy=1−x\sqrt{y}=1-\sqrt{x}である。x,y≧0x,y\geq0だから0≦x≦10\leq x\leq1で、囲まれた領域は0≦y≦(1−x)20\leq y\leq(1-\sqrt{x})^2となる。これをxx軸のまわりに回転すると、位置xxでの断面は半径(1−x)2(1-\sqrt{x})^2の円板である。したがってV=π∫01((1−x)2)2 dx=π∫01(1−x)4 dx.\displaystyle V=\pi\int_0^1\left((1-\sqrt{x})^2\right)^2\,dx=\pi\int_0^1(1-\sqrt{x})^4\,dx.t=xt=\sqrt{x}とおくとdx=2t dtdx=2t\,dtで積分区間は0≦t≦10\leq t\leq1となるから、∫01(1−x)4 dx=∫012t(1−t)4 dt=[t2−83t3+3t4−85t5+13t6]01=115.\displaystyle \int_0^1(1-\sqrt{x})^4\,dx=\int_0^1 2t(1-t)^4\,dt=\left[t^2-\frac83t^3+3t^4-\frac85t^5+\frac13t^6\right]_0^1=\frac1{15}.ゆえにV=π15\displaystyle V=\frac{\pi}{15}。被積分関数は区間0≦x≦10\le x\le1で非負であり、得られた体積も正である。

この問題で使う考え方

  • 等比数列への変形
  • 区分求積
  • 回転体の体積

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