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長崎大学/2019年度/前期

長崎大学 2019年 数学 第8問解答・解説

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1問題

長崎大学2019年度第8問

方程式 z3=1z^{3}=1 の解を z1,z2,z3z_{1},z_{2},z_{3} とし,0≦arg⁡z1<arg⁡z2<arg⁡z3<2π0\leq\arg z_{1}<\arg z_{2}<\arg z_{3}<2\pi とする。複素数平面上に3点 A(z1),B(z2),C(z3)A(z_{1}),B(z_{2}),C(z_{3}) をとるとき,以下の問いに答えよ。

(1) z1+z2+z3,z1z2+z2z3+z3z1,z1z2z3z_{1}+z_{2}+z_{3},\quad z_{1}z_{2}+z_{2}z_{3}+z_{3}z_{1},\quad z_{1}z_{2}z_{3} の値をそれぞれ求めよ。

(2) 複素数平面上の点 P(α)P(\alpha) について,線分の長さの2乗の和 AP2+BP2+CP2AP^{2}+BP^{2}+CP^{2} および線分の長さの積 AP⋅BP⋅CPAP\cdot BP\cdot CP の値を,α\alpha を用いてそれぞれ表せ。

(3) 複素数平面上の点 P(α)P(\alpha) について,α\alpha が z2−αz3−α=ri (r>0)\displaystyle \frac{z_{2}-\alpha}{z_{3}-\alpha}=ri\ (r>0) を満たすとき,AP2+BP2+CP2AP^{2}+BP^{2}+CP^{2} の最大値および,そのときの rr と α\alpha の値を求めよ。ただし,ii は虚数単位である。

(4) (3)において,AP2+BP2+CP2AP^{2}+BP^{2}+CP^{2} が最大となるときの AP⋅BP⋅CPAP\cdot BP\cdot CP の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1
    0, 0, 1。
  • 問2
    AP2+BP2+CP2=3∣α∣2+3,AP⋅BP⋅CP=∣α3−1∣AP^2+BP^2+CP^2=3|\alpha|^2+3,\quad AP\cdot BP\cdot CP=|\alpha^3-1|
  • 問3
    最大値 6+332\displaystyle 6+\frac{3\sqrt3}{2}。r=1,α=−1+32\displaystyle r=1,\quad \alpha=-\frac{1+\sqrt3}{2}。
  • 問4
    AP⋅BP⋅CP=3(3+3)4\displaystyle AP\cdot BP\cdot CP=\frac{3(3+\sqrt3)}4

3解答

解答を見る途中式つきの解答

1の3乗根は z1=1,z2=−1+i32,z3=−1−i32\displaystyle z_1=1,\quad z_2=\frac{-1+i\sqrt3}{2},\quad z_3=\frac{-1-i\sqrt3}{2}。よって和と二次対称和は 00、積は 11。各 ∣zk∣=1|z_k|=1 なので、距離平方の和を展開すると 3∣α∣2+33|\alpha|^2+3 となる。また ∏k=13(α−zk)=α3−1\displaystyle \prod\limits _{k=1}^{3}(\alpha-z_k)=\alpha^3-1 だから距離の積は ∣α3−1∣|\alpha^3-1|。 (3)の条件から α=irz3−z2ir−1\displaystyle \alpha=\frac{irz_3-z_2}{ir-1}。代入して整理すると ∣α∣2=r2+3r+1r2+1=1+3rr2+1\displaystyle |\alpha|^2=\frac{r^2+\sqrt3r+1}{r^2+1}=1+\frac{\sqrt3r}{r^2+1}。r>0r>0 では r2+1≧2rr^2+1\ge2r なので最大は r=1r=1 のときで、∣α∣2=1+32\displaystyle |\alpha|^2=1+\frac{\sqrt3}{2}。さらに α=iz3−z2i−1=−1+32\displaystyle \alpha=\frac{iz_3-z_2}{i-1}=-\frac{1+\sqrt3}{2}。したがって距離平方和の最大値は 3∣α∣2+3=6+332\displaystyle 3|\alpha|^2+3=6+\frac{3\sqrt3}{2}。 (4)で t=1+32\displaystyle t=\frac{1+\sqrt3}{2} とおけば α=−t\alpha=-t なので、積は ∣α3−1∣=t3+1=3(3+3)4\displaystyle |\alpha^3-1|=t^3+1=\frac{3(3+\sqrt3)}4。

この問題で使う考え方

  • 対称式
  • 複素数の絶対値計算
  • パラメータの不等式による最大化

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