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長崎大学/2020年度/前期

長崎大学 2020年 数学 第4問解答・解説

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1問題

長崎大学2020年度第4問

平面上に △ABC\triangle ABC がある。点 OO を △ABC\triangle ABC の外心とし、外接円の半径を RR とする。また、点 HH は OA→+OB→+OC→=OH→\overrightarrow{OA}+\overrightarrow{OB}+\overrightarrow{OC}=\overrightarrow{OH} を満たす点とする。ただし、点 HH は3点 A,B,CA,B,C と異なる点であるとする。

OA→=a⃗, OB→=b⃗, OC→=c⃗\overrightarrow{OA}=\vec{a},\ \overrightarrow{OB}=\vec{b},\ \overrightarrow{OC}=\vec{c} とするとき、以下の問いに答えよ。

(1) AH→\overrightarrow{AH} と CH→\overrightarrow{CH} をそれぞれ a⃗,b⃗,c⃗\vec{a},\vec{b},\vec{c} を用いて表し、AH⊥BC, CH⊥ABAH\perp BC,\ CH\perp AB であることを示せ。

(2) 線分 OHOH の中点を PP とし、△ABC\triangle ABC の各辺 AB,BC,CAAB,BC,CA の中点を、それぞれ L,M,NL,M,N とする。このとき、PL→,PM→,PN→\overrightarrow{PL},\overrightarrow{PM},\overrightarrow{PN} をそれぞれ a⃗,b⃗,c⃗\vec{a},\vec{b},\vec{c} を用いて表し、PP は △LMN\triangle LMN の外心になることを示せ。

(3) 線分 AHAH の中点を DD とするとき、PP は線分 DMDM の中点になることを示せ。

(4) 頂点 AA から直線 BCBC に垂線を下ろし、直線 BCBC との交点を EE とするとき、EE は △LMN\triangle LMN の外接円の周上にあることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)AH→=b⃗+c⃗,CH→=a⃗+b⃗\overrightarrow{AH}=\vec b+\vec c,\quad\overrightarrow{CH}=\vec a+\vec bでありAH→⊥BC→,CH→⊥AB→\overrightarrow{AH}\perp\overrightarrow{BC},\quad\overrightarrow{CH}\perp\overrightarrow{AB}。 (2)PL→=−12c⃗,PM→=−12a⃗,PN→=−12b⃗\displaystyle \overrightarrow{PL}=-\frac12\vec c,\quad\overrightarrow{PM}=-\frac12\vec a,\quad\overrightarrow{PN}=-\frac12\vec b、よってPPは△LMN\triangle LMNの外心。 (3)PPは線分DMDMの中点。 (4)PE=R2\displaystyle PE=\frac R2なのでEEは△LMN\triangle LMNの外接円上にある。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

Oを原点とし OA→=a⃗,OB→=b⃗,OC→=c⃗\overrightarrow{OA}=\vec a,\overrightarrow{OB}=\vec b,\overrightarrow{OC}=\vec c とする。外心半径より ∣a∣=∣b∣=∣c∣=R|a|=|b|=|c|=R、またHの位置ベクトルは a⃗+b⃗+c⃗\vec a+\vec b+\vec c、Pはその中点で OP→=(a⃗+b⃗+c⃗)/2\overrightarrow{OP}=(\vec a+\vec b+\vec c)/2。

(1)AH→=b⃗+c⃗\overrightarrow{AH}=\vec b+\vec c、CH→=a⃗+b⃗\overrightarrow{CH}=\vec a+\vec b。一方 BC→=c⃗−b⃗\overrightarrow{BC}=\vec c-\vec b、AB→=b⃗−a⃗\overrightarrow{AB}=\vec b-\vec a であり、 (b+c)⋅(c−b)=∣c∣2−∣b∣2=0,(a+b)⋅(b−a)=∣b∣2−∣a∣2=0.(b+c)\cdot(c-b)=|c|^2-|b|^2=0,\quad (a+b)\cdot(b-a)=|b|^2-|a|^2=0. 従って所要の垂直が成り立つ。

(2)中点の位置ベクトルから PL→=−12c⃗,PM→=−12a⃗,PN→=−12b⃗.\displaystyle \overrightarrow{PL}=-\frac12\vec c,\quad\overrightarrow{PM}=-\frac12\vec a,\quad\overrightarrow{PN}=-\frac12\vec b. 各長さはR/2なのでPは△LMNの外心。

(3)DはAHの中点だから OD→=(2a⃗+b⃗+c⃗)/2\overrightarrow{OD}=(2\vec a+\vec b+\vec c)/2、OM→=b⃗+c⃗2\displaystyle \overrightarrow{OM}=\frac{\vec b+\vec c}{2}。その平均は (a⃗+b⃗+c⃗)/2=OP→(\vec a+\vec b+\vec c)/2=\overrightarrow{OP}、よってPはDMの中点。

(4)m=b⃗+c⃗2\displaystyle m=\frac{\vec b+\vec c}{2}、d=c⃗−b⃗d=\vec c-\vec b と置く。m⋅d=0m\cdot d=0 は ∣b∣=∣c∣|b|=|c| から従う。垂足Eは OE=m+tdOE=m+td と書け、AE⊥BCより (m+td−a)⋅d=0(m+td-a)\cdot d=0。q=tdq=td とおけば a⋅q=∣q∣2a\cdot q=|q|^2。また OP=m+a/2OP=m+a/2 なので PE2=∣q−a/2∣2=∣q∣2−a⋅q+∣a∣2/4=R2/4.PE^2=|q-a/2|^2=|q|^2-a\cdot q+|a|^2/4=R^2/4. ゆえにPE=R/2=PL=PM=PNで、EはP中心の△LMNの外接円上にある。

この問題で使う考え方

  • 位置ベクトル
  • 内積による垂直判定
  • 中点公式
  • 直線への垂足

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