各縦列の頂点を上から段数 0,1,2,3 とする。右斜め下へ進むと次の列では段数が1増える。段数0からは右斜め下へ必ず進む。段数1では、次の列の段数1、2へそれぞれ確率 21 で移る。段数2または3から次の列へ進むときは、次の列の段数1、2、3へそれぞれ確率 41,41,21 で移る。段数3ではまず上へ進むことが強制されるためである。また最終列では、段数0からは A へ、段数1からは A,B へ確率 21 ずつ、段数2または3からは A,B,C へ確率 41,41,21 で到達する。 (1) 出発点 O は第1列の段数3にあり、まず上へ進む。その後、第1列から第2列へ移った時点で、段数1、2、3にいる確率はそれぞれ 41,41,21 である。したがってPA=41⋅21+(41+21)⋅41=165,PB=41⋅21+(41+21)⋅41=165,PC=(41+21)⋅21=83. (2) 第2列では段数1と2の確率がともに 1/4 であり、列間の遷移でも両段への流入は等しいため、以後も両者の確率は等しい。第 n 列で段数1と段数2にいるそれぞれの確率を xn、段数3にいる確率を yn とおく。第2列では x2=41,y2=21。列間の移動規則からxn+1=43xn+41yn,yn+1=21xn+21yn.これより y3=83。図の C1 は第3列の段数3の頂点であり、そこに着いた後は上への移動が強制される。そこから第4列を経て第5列へ進む間に、再び段数3となる確率は 83 である。第5列の段数3の頂点 C2 に着いた後、同じ遷移を2列分行うと、第7列の段数1、2、3にいる確率は 165,165,83 となる。このうち C へ進む確率は段数2、3からそれぞれ 21 なので、P(C∣C1,C2)=(165+83)⋅21=3211.よって、求める確率は83⋅83⋅3211=204899. (3) 上の漸化式を順に適用すると(x2,y2)=(41,21), (x3,y3)=(165,83), (x4,y4)=(6421,3211), (x5,y5)=(25685,12843),(x6,y6)=(1024341,512171),(x7,y7)=(40961365,2048683).第7列の段数1から B へ進む確率は 21、段数2、3からはそれぞれ 41 だから、PB=21x7+41(x7+y7)=43⋅40961365+41⋅2048683=163845461.検算として第7列からの到達確率は PA=PB=163845461、PC=21(x7+y7)=163845462 となり、その和は1である。
各列で段数1・2の状態確率が等しいことを用いた二変数漸化式で遷移を集約し、列端の強制移動と最終到達確率を加味して求める。C₁、C₂経由は到達確率と条件付き終端確率の積で計算する。