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名古屋市立大学/2022年度/前期

名古屋市立大学 2022年 数学 第2問解答・解説

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1問題

名古屋市立大学2022年度第2問

三角形 OABOAB において,辺 OAOA, OBOB, ABAB の長さをそれぞれ a,b,ca,b,c とする。三角形 OABOAB の内接円 CC の中心を II とし,辺 OAOA の中点を LL,辺 OBOB の中点を MM,辺 ABAB の中点を NN とする。また,直線 ININ と直線 LMLM の交点を PP とし,円 CC と辺 ABAB の接点を QQ とする。次の問いに答えよ。

(1) ベクトル OI→\overrightarrow{OI} を a,b,c,OA→,OB→a,b,c,\overrightarrow{OA},\overrightarrow{OB} を用いて表せ。

(2) ベクトル OP→\overrightarrow{OP} を a,b,c,OA→,OB→a,b,c,\overrightarrow{OA},\overrightarrow{OB} を用いて表し,点 O,P,QO,P,Q が同一直線上にあることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

内接円の半径を用いた三角形の面積比で内心の位置ベクトルを求める。直線IN上の点を媒介変数で表し、LM上での係数和の条件からPを定める。最後に接線長の等しさからQを求め、OPとOQの関係で共線性を示す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)OI→=ba+b+cOA→+aa+b+cOB→.\displaystyle (1)\quad \overrightarrow{OI}=\frac{b}{a+b+c}\overrightarrow{OA}+\frac{a}{a+b+c}\overrightarrow{OB}.
    (2)OP→=b+c−a4cOA→+a+c−b4cOB→=12OQ→;O,P,Q\displaystyle (2)\quad \overrightarrow{OP}=\frac{b+c-a}{4c}\overrightarrow{OA}+\frac{a+c-b}{4c}\overrightarrow{OB}=\frac12\overrightarrow{OQ};\quad O,P,Q は同一直線上にある。

4解答

解答を見る途中式つきの解答

T=a+b+cT=a+b+c、u⃗=OA→\vec{u}=\overrightarrow{OA}、v⃗=OB→\vec{v}=\overrightarrow{OB} とおく。三角形の内接円の半径を rr とすると、II から各辺への距離はすべて rr である。OI→=xu⃗+yv⃗\overrightarrow{OI}=x\vec{u}+y\vec{v} とおけば、同じ底辺に対する高さの比から x=[OIB]/[OAB]x=[OIB]/[OAB]、y=[OIA]/[OAB]y=[OIA]/[OAB] となる。一方、[OAB]=Tr/2[OAB]=Tr/2、[OIB]=br/2[OIB]=br/2、[OIA]=ar/2[OIA]=ar/2 だから、x=b/Tx=b/T、y=a/Ty=a/T である。したがって (1)OI→=bTu⃗+aTv⃗=ba+b+cOA→+aa+b+cOB→.\displaystyle \text{(1)}\qquad \overrightarrow{OI}=\frac{b}{T}\vec{u}+\frac{a}{T}\vec{v} =\frac{b}{a+b+c}\overrightarrow{OA}+\frac{a}{a+b+c}\overrightarrow{OB}.

次に、L,M,NL,M,N の位置ベクトルはそれぞれ u⃗/2,v⃗/2,(u⃗+v⃗)/2\vec{u}/2,\vec{v}/2,(\vec{u}+\vec{v})/2 である。PP は直線 ININ 上にあるから、ある実数 tt を用いて OP→=OI→+t(ON→−OI→)=(bT+t(12−bT))u⃗+(aT+t(12−aT))v⃗\displaystyle \overrightarrow{OP}=\overrightarrow{OI}+t(\overrightarrow{ON}-\overrightarrow{OI}) =\left(\frac bT+t\left(\frac12-\frac bT\right)\right)\vec{u} +\left(\frac aT+t\left(\frac12-\frac aT\right)\right)\vec{v} と表せる。直線 LMLM 上の点は u⃗,v⃗\vec{u},\vec{v} の係数の和が 1/21/2 である。よって 点PPは直線LMLM上にあるので a+bT+t(1−a+bT)=12,t=c−a−b2c.\displaystyle \frac{a+b}{T}+t\left(1-\frac{a+b}{T}\right)=\frac12, \qquad t=\frac{c-a-b}{2c}. これを代入して係数を整理すると OP→=(bT+(c−a−b)(a−b+c)4cT)u⃗+(aT+(c−a−b)(b−a+c)4cT)v⃗=b+c−a4cu⃗+a+c−b4cv⃗.\displaystyle \overrightarrow{OP}=\left(\frac bT+\frac{(c-a-b)(a-b+c)}{4cT}\right)\vec{u} +\left(\frac aT+\frac{(c-a-b)(b-a+c)}{4cT}\right)\vec{v} =\frac{b+c-a}{4c}\vec{u}+\frac{a+c-b}{4c}\vec{v}.

円 CC への接線の長さは、同じ点から引けば等しい。AQ=xAQ=x、BQ=yBQ=y、頂点 OO からの接線の長さを zz とすると、x+y=cx+y=c、x+z=ax+z=a、y+z=by+z=b である。したがって x=(a+c−b)/2x=(a+c-b)/2、y=(b+c−a)/2y=(b+c-a)/2。点 QQ は辺 ABAB を AQ:BQ=x:yAQ:BQ=x:y に内分するので OQ→=ycu⃗+xcv⃗=b+c−a2cu⃗+a+c−b2cv⃗.\displaystyle \overrightarrow{OQ}=\frac{y}{c}\vec{u}+\frac{x}{c}\vec{v} =\frac{b+c-a}{2c}\vec{u}+\frac{a+c-b}{2c}\vec{v}. ゆえに OP→=12OQ→\displaystyle \overrightarrow{OP}=\frac12\overrightarrow{OQ}。よって O,P,QO,P,Q は同一直線上にある(実際、PP は線分 OQOQ の中点である)。検算として、OP→\overrightarrow{OP} の係数の和は 1/21/2、OQ→\overrightarrow{OQ} の係数の和は 11 であり、上の関係と整合する。

この問題で使う考え方

  • 円の性質
  • 三角形の中心
  • 位置ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察

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