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山口大学/2022年度/前期

山口大学 2022年 数学 第2問解答・解説

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1問題

山口大学2022年度第2問配点 50点

平面上の3点 A,B,CA,B,C を頂点とする三角形を TT とし,TT の重心を GG とする。GG に関して,3点 A,B,CA,B,C と対称な点をそれぞれ A′,B′,C′A',B',C' とし,A′,B′,C′A',B',C' を頂点とする三角形を T′T' とする。GA→=a⃗,GB→=b⃗,GC→=c⃗\overrightarrow{GA}=\vec{a},\overrightarrow{GB}=\vec{b},\overrightarrow{GC}=\vec{c} とおくとき,次の問いに答えなさい。

(1) TT の辺 BCBC と T′T' の辺 B′C′B'C' は平行であることを示しなさい。

(2) a⃗+b⃗+c⃗=0⃗\vec{a}+\vec{b}+\vec{c}=\vec{0} であることを示しなさい。

(3) T′T' の辺 B′C′B'C' は TT の辺 ABAB および ACAC と交わることを示しなさい。

(4) TT と T′T' の共通部分の面積を,TT の面積 SS を用いて表しなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

重心を原点とするベクトルで各辺と交点を表し、平行関係と線分上の媒介変数を求めた。共通部分は各頂点の相似な小三角形を除いた中央部分として面積を計算した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) BC∥B′C′.(1)\space{}BC\parallel B'C'.
    (2) a⃗+b⃗+c⃗=0⃗.(2)\space{}\vec a+\vec b+\vec c=\vec 0.
    (3) B'C' は AB,AC と交わる.
    (4) 23S\displaystyle (4)\space{}\frac{2}{3}S

4解答

解答を見る途中式つきの解答

・ 中心対称より GB′→=−b⃗, GC′→=−c⃗\overrightarrow{GB'}=-\vec b,\ \overrightarrow{GC'}=-\vec c である。したがって B′C′→=GC′→−GB′→=b⃗−c⃗=−BC→.\overrightarrow{B'C'}=\overrightarrow{GC'}-\overrightarrow{GB'}=\vec b-\vec c =-\overrightarrow{BC}. よって BC∥B′C′BC\parallel B'C' である。

・ 原点を任意にとったときの A,B,C,GA,B,C,G の位置ベクトルをそれぞれ x⃗A,x⃗B,x⃗C,x⃗G\vec x_A,\vec x_B,\vec x_C,\vec x_G とする。重心の位置ベクトルは x⃗G=x⃗A+x⃗B+x⃗C3\displaystyle \vec x_G=\frac{\vec x_A+\vec x_B+\vec x_C}{3} だから、 a⃗+b⃗+c⃗=(x⃗A−x⃗G)+(x⃗B−x⃗G)+(x⃗C−x⃗G)=0⃗.\vec a+\vec b+\vec c =(\vec x_A-\vec x_G)+(\vec x_B-\vec x_G)+(\vec x_C-\vec x_G) =\vec 0.

・ a⃗=−(b⃗+c⃗)\vec a=-(\vec b+\vec c) を用いる。三角形 ABCABC は退化していないので、b⃗,c⃗\vec b,\vec c は一次独立である。辺 B′C′B'C' 上の点 XX を GX→=(1−t)GB′→+tGC′→=(t−1)b⃗−tc⃗(0≦t≦1)\overrightarrow{GX}=(1-t)\overrightarrow{GB'}+t\overrightarrow{GC'} =(t-1)\vec b-t\vec c\qquad(0\le t\le1) とおく。辺 ABAB 上の点を PP とし、GP→=(1−s)a⃗+sb⃗\overrightarrow{GP}=(1-s)\vec a+s\vec b(0≦s≦10\le s\le1)と表すと GP→=(2s−1)b⃗−(1−s)c⃗.\overrightarrow{GP}=(2s-1)\vec b-(1-s)\vec c. 係数を比較すると t=2s, t=1−st=2s,\ t=1-s なので s=13, t=23\displaystyle s=\frac13,\ t=\frac23 となる。よって PP は辺 ABAB と辺 B′C′B'C' の共通点である。 同様に、辺 ACAC 上の点を QQ として GQ→=(1−r)a⃗+rc⃗\overrightarrow{GQ}=(1-r)\vec a+r\vec c(0≦r≦10\le r\le1)とおくと GQ→=(r−1)b⃗+(2r−1)c⃗.\overrightarrow{GQ}=(r-1)\vec b+(2r-1)\vec c. これを GX→\overrightarrow{GX} と比較すると r=t, 2r−1=−tr=t,\ 2r-1=-t より r=t=13\displaystyle r=t=\frac13 となる。したがって QQ は辺 ACAC と辺 B′C′B'C' の共通点である。どちらも線分上のパラメータが 00 以上 11 以下だから、辺どうしが交わる。

・ (3)より、直線 B′C′B'C' は辺 AB,ACAB,AC をそれぞれ頂点 AA から辺の長さの 13\displaystyle \frac13 の位置で横切る。また B′C′∥BCB'C'\parallel BC なので、頂点 AA の側に切り取られる三角形の相似比は 13\displaystyle \frac13、面積は 19S\displaystyle \frac19S である。対称な議論により、頂点 B,CB,C の側にもそれぞれ面積 19S\displaystyle \frac19S の三角形が切り取られる。これら三つの三角形は互いに重ならず、残る中央の六角形が TT と T′T' の共通部分である。したがってその面積は S−3⋅19S=23S.\displaystyle S-3\cdot\frac19S=\frac23S.

この問題で使う考え方

  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 位置ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察
  • 三角形の中心
  • 三角形の性質

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