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日本大学/2007年度/A

日本大学 2007年 数学 第1問解答・解説

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1問題

日本大学2007年度第1問
立方体ABCD-EFGHの図。奥側の頂点はA、D、H、E、手前側はB、C、G、Fである。点Pは辺AB、Qは辺AD、Rは辺FG上にあり、奥側の辺AE・EH・EFが破線、他の辺が実線で描かれている。

図のような一辺の長さが1の立方体 ABCD-EFGHABCD\text{-}EFGH において、点 P,Q,RP,Q,R は辺 AB,AD,FGAB,AD,FG 上の点で、AP:AQ:GR=2:2:1AP:AQ:GR=2:2:1 を満たしている。AP=xAP=x とおき、EA→=a⃗\overrightarrow{EA}=\vec{a}、EF→=b⃗\overrightarrow{EF}=\vec{b}、EH→=c⃗\overrightarrow{EH}=\vec{c} とおく。以下の問いに答えなさい。   (1) PR→\overrightarrow{PR} を a⃗,b⃗,c⃗\vec{a},\vec{b},\vec{c} および xx を用いて表しなさい。   (2) 0<x≦10<x\leq 1 とする。辺 BFBF 上に点 SS を、3点 P,Q,RP,Q,R が定める平面 α\alpha 上に SS があるように選ぶ。このとき、PS→\overrightarrow{PS} を a⃗,b⃗\vec{a},\vec{b} および xx を用いて表しなさい。   (3) 0<x≦10<x\leq 1 とする。この立方体を(2)の平面 α\alpha で切った切り口の図形の周の長さを LL とする。LL が最小となるときの xx の値と、そのときの LL の値を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

以下、a⃗\vec a,b⃗\vec b,c⃗\vec c をそれぞれ (1,0,0),(0,1,0),(0,0,1) とする座標で考える。立方体の辺は互いに垂直で長さ1だから、この座標で距離は通常の三平方の定理で求まる。頂点は E=(0,0,0), A=(1,0,0), F=(0,1,0), H=(0,0,1), B=(1,1,0), D=(1,0,1), G=(0,1,1) である。

(1)  AP=x だから P=(1,x,0)。比より AQ=x, GR=x2\displaystyle \frac{x}{2} なので R=(0,1,1-x2\displaystyle \frac{x}{2}) である。したがって PR→=R−P=(−1,1−x,1−x2)=−a⃗+(1−x)b⃗+(1−x2)c⃗.\displaystyle \overrightarrow{PR}=R-P=(-1,1-x,1-\frac{x}{2})=-\vec a+(1-x)\vec b+(1-\frac{x}{2})\vec c.

(2)  Q=(1,0,x) とする。平面 α\alpha の方程式を lX+mY+nZ=k とおく。PとQを代入し、x>0x>0 を用いると m=n である。さらにRを代入すると k=m+n(1−x2)=m(2−x2),k=l+mx.\displaystyle k=m+n(1-\frac{x}{2})=m(2-\frac{x}{2}),\qquad k=l+mx. この比例式で m=n=2 と選ぶと k=4-x, l=4-3x だから、平面の方程式は (4−3x)X+2Y+2Z=4−x.(4-3x)X+2Y+2Z=4-x. 辺 BF 上の点を S=(s,1,0) とおくと、平面上にある条件から (4−3x)s+2=4−x,s=2−x4−3x.\displaystyle (4-3x)s+2=4-x,\qquad s=\frac{2-x}{4-3x}. 0<x≦10<x\le1 では 0<s≦\le1 だから、これは確かに辺 BF 上の点である。よって PS→=S−P=(s−1,1−x,0)=−2(1−x)4−3xa⃗+(1−x)b⃗.\displaystyle \overrightarrow{PS}=S-P=(s-1,1-x,0)=-\frac{2(1-x)}{4-3x}\vec a+(1-x)\vec b.

(3)  追加の交点として、平面α\alphaと辺DHDHの交点をTT、辺HGHGの交点をUUとする。前問と同様に平面の式を使うと T=(s,0,1),U=(0,1−x2,1),s=2−x4−3x.\displaystyle T=(s,0,1),\qquad U=(0,1-\frac{x}{2},1),\qquad s=\frac{2-x}{4-3x}. したがって、切り口の頂点は順に P,Q,T,U,R,S である(x=1x=1 では P=S=B, Q=T=D と重なり、零長の辺を除く)。 ここで d=4-3x とおく。座標差から PQ=2x,UR=x2,QT=SP=(1−x)1+4d2,TU=RS=2−x21+4d2.\displaystyle PQ=\sqrt2x,\quad UR=\frac{x}{\sqrt2},\quad QT=SP=(1-x)\sqrt{1+\frac4{d^2}},\quad TU=RS=\frac{2-x}{2}\sqrt{1+\frac4{d^2}}. ゆえに L(x)=3x2+{2(1−x)+(2−x)}1+4(4−3x)2=3x2+(4−3x)2+4.\displaystyle L(x)=\frac{3x}{\sqrt2}+\{2(1-x)+(2-x)\}\sqrt{1+\frac4{(4-3x)^2}} =\frac{3x}{\sqrt2}+\sqrt{(4-3x)^2+4}. この式は x=1 でも重なった頂点に対応する零長の辺を含めて正しい。微分すると L′(x)=32−3(4−3x)(4−3x)2+4.\displaystyle L'(x)=\frac3{\sqrt2}-\frac{3(4-3x)}{\sqrt{(4-3x)^2+4}}. 区間 0<x≦\le1 では 4-3x>0。したがって L'(x)<0 となるのは 4-3x>2 (x<23\displaystyle \frac23)、L′(x)>0L'(x)>0 となるのは 4-3x<2 (x>23\displaystyle \frac23) である。ゆえに最小は x=23\displaystyle \frac23 で、 L(23)=22+8=32.\displaystyle L(\frac23)=\frac{2}{\sqrt2}+\sqrt8=3\sqrt2. 答えは x=23,Lmin⁡=32\displaystyle \boxed{x=\frac23,\quad L_{\min}=3\sqrt2}.

この問題で使う考え方

  • 空間図形の計量
  • ベクトルの成分表示
  • 位置ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察
  • 合成関数の微分
  • 導関数と増減

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