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日本大学/2007年度/A

日本大学 2007年 数学 第2問解答・解説

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1問題

日本大学2007年度第2問

座標平面上において、放物線 y=x2y=x^{2} の上の点 A(4,16)A(4,16) における接線と xx 軸との交点を BB とする。点 C(−4,16)C(-4,16) とし、点 BB を通り傾きが負の直線 ll が線分 ACAC と CC 以外の点で交わるとする。ll と線分 ACAC との交点を DD とする。ll の傾きを kk で表すとき、以下の問いに答えなさい。

問題文の放物線 y=x² と座標軸の図。横軸 x、縦軸 y は正方向に矢印があり、原点は O。曲線上の C(−4,16) と A(4,16) は水平線分で結ばれ、Aでの接線はx軸上のBを通る。

(1) kk のとり得る値の範囲を求めなさい。   (2) ll と放物線との交点を E(α,α2)E(\alpha,\alpha^{2})、F(β,β2)F(\beta,\beta^{2}) とする。ただし、β<α\beta<\alpha とする。このとき、α−β\alpha-\beta を kk を用いて表しなさい。   (3) 線分 DE,DADE,DA と放物線で囲まれる図形の面積と、線分 DF,DCDF,DC と放物線で囲まれる図形の面積が等しいとき、kk の値を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

まず接線とDの位置からkの範囲を決める。交点のx座標差をkで表し、二つの囲まれた面積を積分で比較してその差を求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)k<−83\displaystyle \quad k< -\frac83\qquad(2)α−β=k2−8k\quad \alpha-\beta=\sqrt{k^2-8k}\qquad(3)k=4−45\quad k=4-4\sqrt5

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) y=x2y=x^2の導関数はy′=2xy'=2xなので,A(4,16)A(4,16)における接線はy−16=8(x−4)y-16=8(x-4),すなわちy=8x−16y=8x-16である。よってxx軸との交点はB(2,0)B(2,0)。 llは傾きk<0k<0でBBを通るからy=k(x−2)y=k(x-2)と表せる。DDはy=16y=16上にあるため,そのxx座標をddとすると d=2+16k。\displaystyle d=2+\frac{16}{k}。 DDが線分ACAC上にあり,CCとは異なることは−4<d≦4-4<d\le4である。k<0k<0よりd<2d<2なので,上側の条件は自動的に満たされる。残る条件は 2+16k>−4。\displaystyle 2+\frac{16}{k}>-4。 k<0k<0に注意して変形すると16>−6k16>-6kではなく16<−6k16<-6k,したがってk<−83\displaystyle k<-\frac83。ゆえに範囲はk<−83\displaystyle k<-\frac83。

(2) 放物線とllの交点のxx座標は x2=k(x−2),x2−kx+2k=0x^2=k(x-2),\qquad x^2-kx+2k=0 の二根α,β\alpha,\betaである。解と係数の関係からα+β=k\alpha+\beta=k,αβ=2k\alpha\beta=2kなので (α−β)2=(α+β)2−4αβ=k2−8k。(\alpha-\beta)^2=(\alpha+\beta)^2-4\alpha\beta=k^2-8k。 β<α\beta<\alphaよりα−β>0\alpha-\beta>0であり,α−β=k2−8k\alpha-\beta=\sqrt{k^2-8k}。

(3) d=2+16/kd=2+16/k,f(x)=x2f(x)=x^2,ℓ(x)=k(x−2)\ell(x)=k(x-2)とおく。k<−8/3k<-8/3より−4<d<2-4<d<2である。ℓ(d)=16\ell(d)=16だからℓ(d)−f(d)=16−d2>0\ell(d)-f(d)=16-d^2>0であり,ddは二交点の間にある。また ℓ(−4)−f(−4)=−6k−16>0,\ell(-4)-f(-4)=-6k-16>0, 一方,−4<d-4<dなのでβ<−4<d<α\beta<-4<d<\alphaとなる。さらにℓ(4)−f(4)=2k−16<0\ell(4)-f(4)=2k-16<0で4>d4>dだからα<4\alpha<4。したがってβ<−4<d<α<4\beta<-4<d<\alpha<4であり,二つの図形の面積を積分で表せる。 h(x)=16−x2,g(x)=ℓ(x)−f(x)h(x)=16-x^2,\qquad g(x)=\ell(x)-f(x) とおくと,DE,DADE,DA側の面積S1S_1は S1=∫dα(16−ℓ(x)) dx+∫α4(16−f(x)) dx=∫d4h(x) dx−∫dαg(x) dx。\displaystyle S_1=\int_d^\alpha(16-\ell(x))\,dx+\int_\alpha^4(16-f(x))\,dx =\int_d^4h(x)\,dx-\int_d^\alpha g(x)\,dx。 DF,DCDF,DC側では,β≦x≦−4\beta\le x\le-4で放物線と直線の間,−4≦x≦d-4\le x\le dで直線とy=16y=16の間が領域となる。したがって S2=∫β−4g(x) dx+∫−4d(ℓ(x)−16) dx=∫βdg(x) dx−∫−4dh(x) dx。\displaystyle S_2=\int_\beta^{-4}g(x)\,dx+\int_{-4}^d(\ell(x)-16)\,dx =\int_\beta^d g(x)\,dx-\int_{-4}^d h(x)\,dx。 S1=S2S_1=S_2より ∫−44(16−x2) dx=∫βα(ℓ(x)−x2) dx。\displaystyle \int_{-4}^4(16-x^2)\,dx=\int_\beta^\alpha(\ell(x)-x^2)\,dx。 左辺は2563\displaystyle \frac{256}{3}。また,ℓ(x)−x2=−(x−α)(x−β)\ell(x)-x^2=-(x-\alpha)(x-\beta)であり,δ=α−β\delta=\alpha-\beta,u=x−(α+β)/2u=x-(\alpha+\beta)/2とおけば右辺は ∫−δ/2δ/2(δ24−u2)du=δ36。\displaystyle \int_{-\delta/2}^{\delta/2}\left(\frac{\delta^2}{4}-u^2\right)du=\frac{\delta^3}{6}。 ゆえにδ3/6=256/3\delta^3/6=256/3からδ=8\delta=8。 (2)よりk2−8k=64k^2-8k=64,すなわち(k−4)2=80(k-4)^2=80だからk=4±45k=4\pm4\sqrt5。k<0k<0に合うのはk=4−45k=4-4\sqrt5で,これはk<−8/3k<-8/3も満たす。

この問題で使う考え方

  • 多項式の導関数
  • 接線の方程式
  • 直線の方程式
  • 解と係数の関係
  • 定積分
  • 定積分による面積

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