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日本大学/2016年度/A

日本大学 2016年 数学 第4問解答・解説

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1問題

日本大学2016年度第4問

k>1k>1 とする。xyxy 平面上において,連立不等式 0≦x≦π2\displaystyle 0\leq x\leq\frac{\pi}{2},0≦y≦kcos⁡x0\leq y\leq k\cos x により定まる領域を RR とする。RR のうち y≧1y\geq1 の部分の面積を S1S_1,また y≦1y\leq1 の部分の面積を S2S_2 とする。以下の問に答えなさい。

(1) lim⁡k→∞kS2S1\displaystyle\lim\limits _{k\to\infty}\frac{kS_2}{S_1} を求めなさい。

(2) kcos⁡x=1k\cos x=1 の解を x=tx=t とするとき,t=f(k)t=f(k) とおく。このとき,S2−S1S_2-S_1 を ff を用いて kk の関数として表しなさい。また,S2−S1S_2-S_1 の最大値を与える kk の値とそのときの最大値を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

交点で領域を分けて面積を積分表示し、極限と三角関数を含む一変数関数の増減を調べる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) lim⁡k→∞kS2S1=π2;\displaystyle \lim\limits _{k\to\infty}\frac{kS_2}{S_1}=\frac\pi2;\qquad (2) S2−S1=2f(k)+k{1−2sin⁡f(k)},k=23\displaystyle S_2-S_1=2f(k)+k\{1-2\sin f(k)\},\quad k=\frac2{\sqrt3}で最大値π3.\displaystyle \frac\pi3.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

k>1k>1より、kcos⁡x=1k\cos x=1は0<x<π2\displaystyle 0<x<\frac\pi2にただ一つの解x=t=f(k)x=t=f(k)をもつ。0≦x≦t0\le x\le tではkcos⁡x≧1k\cos x\ge1、t≦x≦π2\displaystyle t\le x\le\frac\pi2ではkcos⁡x≦1k\cos x\le1である。

(1) 面積を積分で表すとS1=∫0t(kcos⁡x−1) dx=ksin⁡t−t,S2=∫0t1 dx+∫tπ/2kcos⁡x dx=t+k(1−sin⁡t).\displaystyle S_1=\int_0^t(k\cos x-1)\,dx=k\sin t-t,\qquad S_2=\int_0^t1\,dx+\int_t^{\pi/2}k\cos x\,dx=t+k(1-\sin t).kcos⁡t=1k\cos t=1だからcos⁡t=1/k\cos t=1/kであり、k→∞k\to\inftyのときt→π2\displaystyle t\to\frac\pi2。さらにS1k=sin⁡t−tk⟶1,k(1−sin⁡t)=kcos⁡2t1+sin⁡t=cos⁡t1+sin⁡t⟶0.\displaystyle \frac{S_1}{k}=\sin t-\frac tk\longrightarrow1,\qquad k(1-\sin t)=\frac{k\cos^2t}{1+\sin t}=\frac{\cos t}{1+\sin t}\longrightarrow0.従ってS2→π2\displaystyle S_2\to\frac\pi2で、lim⁡k→∞kS2S1=lim⁡k→∞S2S1/k=π2.\displaystyle \lim\limits _{k\to\infty}\frac{kS_2}{S_1}=\lim\limits _{k\to\infty}\frac{S_2}{S_1/k}=\frac\pi2.

(2) 上で得た面積からS2−S1=2t+k(1−2sin⁡t)=2f(k)+k{1−2sin⁡f(k)}.S_2-S_1=2t+k(1-2\sin t)=2f(k)+k\{1-2\sin f(k)\}.ここでcos⁡t=1/k\cos t=1/kよりk=sec⁡tk=\sec t、またksin⁡t=tan⁡tk\sin t=\tan tだから、差をttの関数としてg(t)=2t+sec⁡t−2tan⁡t(0<t<π2)\displaystyle g(t)=2t+\sec t-2\tan t\qquad\left(0<t<\frac\pi2\right)と表せる。微分するとg′(t)=2+sec⁡ttan⁡t−2sec⁡2t=sin⁡t(1−2sin⁡t)cos⁡2t.\displaystyle g'(t)=2+\sec t\tan t-2\sec^2t=\frac{\sin t(1-2\sin t)}{\cos^2t}.したがって0<t<π6\displaystyle 0<t<\frac\pi6で増加し、π6<t<π2\displaystyle \frac\pi6<t<\frac\pi2で減少するので、最大はt=π6\displaystyle t=\frac\pi6、すなわちk=sec⁡π6=23\displaystyle k=\sec\frac\pi6=\frac2{\sqrt3}のときである。その最大値はg(π6)=π3+23−23=π3.\displaystyle g\left(\frac\pi6\right)=\frac\pi3+\frac2{\sqrt3}-\frac2{\sqrt3}=\frac\pi3.

この問題で使う考え方

  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 曲線で囲まれた面積
  • 関数の極限
  • 三角関数の微分
  • 三角関数の相互関係

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