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新潟大学/2013年度

新潟大学 2013年 数学 第3問解答・解説

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1問題

新潟大学2013年度第3問

a を実数とし,E=(1001)E=\begin{pmatrix}1&0\\0&1\end{pmatrix} とする。行列 A=(a−4−3a42)\displaystyle A=\begin{pmatrix}a&-4\\-\frac{3a}{4}&2\end{pmatrix} は A3=−a2EA^3=-a^2E を満たすとする。次の問いに答えよ。

(1) a の値を求めよ。

(2) A+A2+A3+A4+A5+A6A+A^2+A^3+A^4+A^5+A^6 を求めよ。

(3) A+A2+A3+⋯+A2011+A2012+A2013A+A^2+A^3+\cdots+A^{2011}+A^{2012}+A^{2013} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

行列の積を成分ごとに計算し、A³の対角成分が−a²に等しい条件を二つの因数分解式にする。共通解a=−1について非対角成分も直接代入確認する。その後、A³=−Eからべき乗の周期と有限和を求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) a=−1.a=-1.\qquad (2) O.O.\qquad (3) (−4−8322).\displaystyle \begin{pmatrix}-4&-8\\\frac32&2\end{pmatrix}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

agraph{(1)} まず,行列の積を成分ごとに計算する。 A2=(a2+3a−4a−8−3a24−3a23a+4).\displaystyle A^2=\begin{pmatrix}a^2+3a&-4a-8\\-\frac{3a^2}{4}-\frac{3a}{2}&3a+4\end{pmatrix}. さらに,必要な対角成分は (A3)11=a(a2+3a)+(−4a−8)(−3a4)=a3+6a2+6a,\displaystyle (A^3)_{11}=a(a^2+3a)+(-4a-8)\left(-\frac{3a}{4}\right)=a^3+6a^2+6a, (A3)22=(−3a24−3a2)(−4)+(3a+4)2=3a2+12a+8.\displaystyle (A^3)_{22}=\left(-\frac{3a^2}{4}-\frac{3a}{2}\right)(-4)+(3a+4)2=3a^2+12a+8. 条件 A3=−a2EA^3=-a^2E の対角成分を比較すると a3+6a2+6a=−a2,3a2+12a+8=−a2,a^3+6a^2+6a=-a^2,\qquad 3a^2+12a+8=-a^2, すなわち a(a+1)(a+6)=0,4(a+1)(a+2)=0.a(a+1)(a+6)=0,\qquad 4(a+1)(a+2)=0. 両式を満たす共通の値は a=−1a=-1 だけである。この値を元の行列に代入すると A=(−1−4342),A2=(−2−4341),A3=(−100−1)=−E=−a2E,\displaystyle A=\begin{pmatrix}-1&-4\\\frac34&2\end{pmatrix},\qquad A^2=\begin{pmatrix}-2&-4\\\frac34&1\end{pmatrix},\qquad A^3=\begin{pmatrix}-1&0\\0&-1\end{pmatrix}=-E=-a^2E, となり,非対角成分も含めて条件を満たす。

agraph{(2)} A3=−EA^3=-E より A4=−A, A5=−A2, A6=EA^4=-A,\ A^5=-A^2,\ A^6=E。したがって A+A2+A3+A4+A5+A6=A+A2−E−A−A2+E=O.A+A^2+A^3+A^4+A^5+A^6 =A+A^2-E-A-A^2+E=O.

agraph{(3)} A6=EA^6=E なので、6項ごとの和は常に (2) と同じく OO である。2013=6⋅335+32013=6\cdot335+3 より最初の2010項は相殺し、残りは A2011+A2012+A2013=A+A2+A3=2A−2E.A^{2011}+A^{2012}+A^{2013}=A+A^2+A^3=2A-2E. これを成分で表すと (−4−8322).\displaystyle \boxed{\begin{pmatrix}-4&-8\\[2pt]\frac32&2\end{pmatrix}}.

この問題で使う考え方

  • 高次方程式
  • 総和記号と数列の和
  • 漸化式
  • 行列を用いた表現

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