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岡山大学/2005年度/前期

岡山大学 2005年 数学 第2問解答・解説

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1問題

岡山大学2005年度第2問

a,ba,b を正の実数とし,2つの数列 {an}\{a_n\},{bn}\{b_n\} を a1=a,b1=ba_1=a,\qquad b_1=b an+1=2anbn+an2an2+5anbn,bn+1=3anbnan2+5anbn(n=1,2,3,…)\displaystyle a_{n+1}=\frac{2a_nb_n+a_n^2}{a_n^2+5a_nb_n},\qquad b_{n+1}=\frac{3a_nb_n}{a_n^2+5a_nb_n}\quad(n=1,2,3,\ldots) によって定める。次の問いに答えよ。

(1) cn=anbn(n=1,2,3,…)\displaystyle c_n=\frac{a_n}{b_n}\quad(n=1,2,3,\ldots) とおく。数列 {cn}\{c_n\} の一般項を求めよ。

(2) lim⁡n→∞an,lim⁡n→∞bn\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}a_n,\quad\lim\limits _{n\to\infty}b_n を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)cn=1+(a/b−1)/3n−1(1) c_n=1+(a/b-1)/3^{n-1}。 (2)lim⁡n→∞an=1/2,lim⁡n→∞bn=1/2\displaystyle (2) \lim\limits _{n\to\infty}a_n=1/2, \lim\limits _{n\to\infty}b_n=1/2。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

a,b>0a,b>0より,漸化式の分母は正であり,帰納的にすべてのnnでan,bn>0a_n,b_n>0である。したがってana_nで約分でき, an+1=an+2bnan+5bn,bn+1=3bnan+5bn.\displaystyle a_{n+1}=\frac{a_n+2b_n}{a_n+5b_n},\qquad b_{n+1}=\frac{3b_n}{a_n+5b_n}.

(1) より cn+1=an+1bn+1=an+2bn3bn=cn+23,c1=ab.\displaystyle c_{n+1}=\frac{a_{n+1}}{b_{n+1}}=\frac{a_n+2b_n}{3b_n}=\frac{c_n+2}{3},\qquad c_1=\frac ab. よってcn+1−1=cn−13\displaystyle c_{n+1}-1=\dfrac{c_n-1}{3}だから, cn−1=c1−13n−1=ab−13n−1,cn=1+ab−13n−1.\displaystyle c_n-1=\frac{c_1-1}{3^{n-1}}=\frac{\frac ab-1}{3^{n-1}},\qquad c_n=1+\frac{\frac ab-1}{3^{n-1}}.

(2) また,同じ式から an+1+bn+1=an+2bn+3bnan+5bn=1\displaystyle a_{n+1}+b_{n+1}=\frac{a_n+2b_n+3b_n}{a_n+5b_n}=1 となるので,n≧2n\ge2ではan+bn=1a_n+b_n=1である。このときcn=an/bnc_n=a_n/b_nより an=cn1+cn,bn=11+cn.\displaystyle a_n=\frac{c_n}{1+c_n},\qquad b_n=\frac{1}{1+c_n}. (1)の一般項からcn→1c_n\to1であるから, lim⁡n→∞an=12,lim⁡n→∞bn=12.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_n=\frac12,\qquad \lim\limits _{n\to\infty}b_n=\frac12.

初項a,bが正で、漸化式の分子・分母も正だからすべての項は正。比cn=anbn\displaystyle c_n=\frac{a_n}{b_n}を取るとcn+1=cn+23\displaystyle c_{n+1}=\frac{c_n+2}{3}となり、1との差は公比13\displaystyle \frac13の等比数列である。また、n≧2n\ge2ではan+bn=1a_n+b_n=1。比の極限cn→1c_n\to1と和の条件からan,bna_n,b_nはいずれも12\displaystyle \frac12へ収束する。

この問題で使う考え方

  • 漸化式の比を取る
  • 一次漸化式を等比数列へ変換
  • 項の和を不変量として用いる
  • 極限の式変形

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