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岡山大学/2010年度/前期

岡山大学 2010年 数学 第4問解答・解説

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1問題

岡山大学2010年度第4問

平面上に半径1の円 CC がある。この円に外接し,さらに隣り合う2つが互いに外接するように,同じ大きさの nn 個の円を図(例1)のように配置し,その一つの円の半径を RnR_{n} とする。また,円 CC に内接し,さらに隣り合う2つが互いに外接するように,同じ大きさの nn 個の円を図(例2)のように配置し,その一つの円の半径を rnr_{n} とする。ただし,n≧3n\geq3 とする。このとき,次の問いに答えよ。

例1:n=12の場合。中央の円の外側に同じ大きさの12個の円が環状に並び、各円は中央の円と両隣の円に接する。中央と外側の各円に中心を示す黒い点がある。
例2:n=4の場合。1つの円の内側に同じ大きさの4個の円が上下左右に並び、各円は外側の円と両隣の円に接する。5つの円の中心に黒い点がある。

(1) R6,r6R_{6},r_{6} を求めよ。

(2) lim⁡n→∞n2(Rn−rn)\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}n^{2}(R_{n}-r_{n}) を求めよ。ただし,lim⁡θ→0sin⁡θθ=1\displaystyle \lim\limits _{\theta\to0}\frac{\sin\theta}{\theta}=1 を用いてよい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • R6=1,r6=13\displaystyle R_6=1,\quad r_6=\frac13。lim⁡n→∞n2(Rn−rn)=2π2\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}n^2(R_n-r_n)=2\pi^2。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

各小円の中心は、円CCの中心を中心とする円周上に並ぶ。隣り合う小円の中心を結ぶ線分の長さは、小円の直径である。隣り合う中心を結ぶ弦の中心角は2πn\displaystyle \frac{2\pi}{n}なので、その半分の角をπn\displaystyle \frac{\pi}{n}とおく。  外接する場合、中心間距離は1+Rn1+R_nである。中心を結ぶ二等辺三角形を二等分すると、Rn=(1+Rn)sin⁡πn\displaystyle R_n=(1+R_n)\sin\frac{\pi}{n}を得る。内接する場合は中心間距離が1−rn1-r_nであり、同様にrn=(1−rn)sin⁡πn\displaystyle r_n=(1-r_n)\sin\frac{\pi}{n}となる。  s=sin⁡πn\displaystyle s=\sin\frac{\pi}{n}とおけば、Rn=s1−s\displaystyle R_n=\frac{s}{1-s}, rn=s1+s\displaystyle r_n=\frac{s}{1+s}である。n≧3n\geq3より0<s<10<s<1なので、これらの式は定まる。  (1) n=6n=6ではs=sin⁡π6=12\displaystyle s=\sin\frac{\pi}{6}=\frac12だから、R6=1/21−1/2=1\displaystyle R_6=\frac{1/2}{1-1/2}=1, r6=1/21+1/2=13\displaystyle r_6=\frac{1/2}{1+1/2}=\frac13。  (2) Rn−rn=s1−s−s1+s=2s21−s2\displaystyle R_n-r_n=\frac{s}{1-s}-\frac{s}{1+s}=\frac{2s^2}{1-s^2}である。x=πn\displaystyle x=\frac{\pi}{n}とおくと、x→0x\to0のとき、与えられたlim⁡x→0sin⁡xx=1\displaystyle \lim\limits _{x\to0}\frac{\sin x}{x}=1よりnsin⁡πn=πsin⁡xx→π\displaystyle n\sin\frac{\pi}{n}=\pi\frac{\sin x}{x}\to\pi, またsin⁡πn→0\displaystyle \sin\frac{\pi}{n}\to0。したがってlim⁡n→∞n2(Rn−rn)=lim⁡n→∞2(nsin⁡πn)21−sin⁡2πn=2π2\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}n^2(R_n-r_n)=\lim\limits _{n\to\infty}\frac{2(n\sin\frac{\pi}{n})^2}{1-\sin^2\frac{\pi}{n}}=2\pi^2。

隣り合う小円の中心間距離は小円の直径。各中心を結ぶ弦の中心角は2πn\displaystyle \frac{2\pi}{n}で、半角をπn\displaystyle \frac{\pi}{n}とする。外接配置は Rn=(1+Rn)sin⁡πn\displaystyle R_n=(1+R_n)\sin\frac{\pi}{n}、内接配置は rn=(1−rn)sin⁡πn\displaystyle r_n=(1-r_n)\sin\frac{\pi}{n}。したがって s=sin⁡πn\displaystyle s=\sin\frac{\pi}{n} とおけば Rn=s1−s, rn=s1+s\displaystyle R_n=\frac{s}{1-s},\ r_n=\frac{s}{1+s}。n=6n=6では1,13\displaystyle 1,\frac13。差は2s21−s2\displaystyle \frac{2s^2}{1-s^2}なので、nsin⁡πn→π\displaystyle n\sin\frac{\pi}{n}\to\piから極限は2π22\pi^2。

この問題で使う考え方

  • 中心角と弦長
  • 方程式の整理
  • 基本極限 sin x/x

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