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岡山大学/2021年度/前期(2/25・26)

岡山大学 2021年 数学 第2問解答・解説

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1問題

岡山大学2021年度第2問

zz は複素数で,z≠0, z≠±1z\neq 0,\ z\neq\pm1 とする。このとき,以下の問いに答えよ。

(1) 複素数平面上の3点 A(1),B(z),C(z2)A(1),B(z),C(z^2) が一直線上にあるための zz についての必要十分条件を求めよ。

(2) 複素数平面上の3点 A(1),B(z),C(z2)A(1),B(z),C(z^2) が ∠C\angle C を直角とする直角三角形の3頂点になるような zz 全体の表す図形を複素数平面上に図示せよ。

(3) 複素数平面上の3点 A(1),B(z),C(z2)A(1),B(z),C(z^2) が直角三角形の3頂点になるような zz 全体の表す図形を複素数平面上に図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) z∈R∖{−1,0,1}.(1)\space{}z\in\mathbb R\setminus\{-1,0,1\}.
    (2) (x+12)2+y2=14∖{0,−1}.\displaystyle (2)\space{}(x+\frac12)^2+y^2=\frac14\setminus\{0,-1\}.
    (3) {x=0}∪{x=−1}∪{(x+12)2+y2=14}, z≠0,−1.\displaystyle (3)\space{}\{x=0\}\cup\{x=-1\}\cup\{(x+\frac12)^2+y^2=\frac14\},\space{}z\ne0,-1.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 3点が一直線上にある条件 z≠1z\ne1 なので z−1≠0z-1\ne0 であり、3点が一直線上にあることは z2−1z−1=z+1 が実数となること\displaystyle \frac{z^2-1}{z-1}=z+1\text{ が実数となること} と同値である。したがって ℑz=0\Im z=0。もともとの除外条件を合わせると z は実数で、z≠−1,0,1.\boxed{z\text{ は実数で、}z\ne-1,0,1}.

(2) ∠C=90∘\angle C=90^\circ 頂点 CC からのベクトルをとると A−C=1−z2=(1−z)(1+z),B−C=z−z2=z(1−z).A-C=1-z^2=(1-z)(1+z),\qquad B-C=z-z^2=z(1-z). よって (A−C)(B−C)‾=∣1−z∣2(1+z)z‾,ℜ((A−C)(B−C)‾)=∣1−z∣2(x+∣z∣2).\begin{aligned} (A-C)\overline{(B-C)} &=|1-z|^2(1+z)\overline z,\\ \Re\bigl((A-C)\overline{(B-C)}\bigr) &=|1-z|^2\bigl(x+|z|^2\bigr). \end{aligned} z≠1z\ne1 だから ∣1−z∣2>0|1-z|^2>0。直角条件は x+x2+y2=0すなわち(x+12)2+y2=14.\displaystyle x+x^2+y^2=0 \quad\text{すなわち}\quad \left(x+\frac12\right)^2+y^2=\frac14. この円は z=0z=0 と z=−1z=-1 を通るが、どちらも問題の前提で除かれる。したがって求める図形は中心 (−12,0)\displaystyle (-\frac12,0)、半径 12\displaystyle \frac12 の円周から両端 0,−10,-1 を除いたもの。

右向きのx軸と上向きのy軸上に、x軸の−1と0の位置を通る円が描かれている。円上の−1、0の2点は白丸で示されている。

(3) いずれかの頂点が直角 まず ∠A=90∘\angle A=90^\circ である条件は ℜ((B−A)(C−A)‾)=ℜ((z−1)(z−1)(z+1)‾)=∣z−1∣2(x+1)=0,\begin{aligned} \Re\bigl((B-A)\overline{(C-A)}\bigr) &=\Re\bigl((z-1)\overline{(z-1)(z+1)}\bigr)\\ &=|z-1|^2(x+1)=0, \end{aligned} ゆえに x=−1x=-1 である(z≠1z\ne1)。次に ∠B=90∘\angle B=90^\circ である条件は ℜ((A−B)(C−B)‾)=ℜ(−(z−1)z(z−1)‾)=−∣z−1∣2x=0,\begin{aligned} \Re\bigl((A-B)\overline{(C-B)}\bigr) &=\Re\bigl(-(z-1)\overline{z(z-1)}\bigr)\\ &=-|z-1|^2x=0, \end{aligned} ゆえに x=0x=0 である。∠C=90∘\angle C=90^\circ の条件は (2) で得た円である。従って求める図形は x=−1またはx=0または(x+12)2+y2=14,\displaystyle \boxed{x=-1\quad\text{または}\quad x=0\quad\text{または}\quad\left(x+\frac12\right)^2+y^2=\frac14,} ただし前提条件により z=0,−1z=0,-1 を除く(z=1z=1 はこの図形上にない)。どの候補点も前提条件のもとでは3頂点が相異なるので、これらの直角条件の合併が直角三角形となる全ての場合を与える。

右向きのx軸と上向きのy軸上に、x軸の−1と0を通る円、x=−1を通る縦の直線、y軸に重ねて描いた太い縦の直線(x=0)がある。円上の−1と0の2点は白丸で示されている。

この問題で使う考え方

  • 複素数差の比による共線条件
  • 複素数の内積と平方完成
  • 頂点ごとの直交条件と軌跡の合併

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