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神戸大学/2021年度/前期

神戸大学 2021年 数学 第5問解答・解説

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1問題

神戸大学2021年度第5問

座標平面上を運動する点 P(x,y)P(x,y) の時刻 tt における座標が x=4+5cos⁡t5+4cos⁡t,y=3sin⁡t5+4cos⁡t\displaystyle x=\frac{4+5\cos t}{5+4\cos t},\qquad y=\frac{3\sin t}{5+4\cos t} であるとき,以下の問に答えよ。(配点30点)

(1) 点 PP と原点 OO との距離を求めよ。

(2) 点 PP の時刻 tt における速度 v⃗=(dxdt,dydt)\displaystyle \vec{v}=\left(\frac{dx}{dt},\frac{dy}{dt}\right) と速さ ∣v⃗∣\lvert\vec{v}\rvert を求めよ。

(3) 定積分 ∫0πdt5+4cos⁡t\displaystyle \int_0^\pi\frac{dt}{5+4\cos t} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)  OP=1,\; OP=1,\quad (2)  v⃗=(−9sin⁡t(5+4cos⁡t)2,3(4+5cos⁡t)(5+4cos⁡t)2),∣v⃗∣=35+4cos⁡t,\displaystyle \; \vec v=\left(-\frac{9\sin t}{(5+4\cos t)^2},\frac{3(4+5\cos t)}{(5+4\cos t)^2}\right),\quad |\vec v|=\frac3{5+4\cos t},\quad (3)  π3.\displaystyle \; \frac{\pi}{3}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

D=5+4cos⁡tD=5+4\cos t とおく。cos⁡t≧−1\cos t\ge-1 より D≧1>0D\ge1>0 なので、以下の式はすべての実数 tt で定義される。

(1) sin⁡2t=1−cos⁡2t\sin^2t=1-\cos^2t を用いると (4+5cos⁡t)2+9sin⁡2t=25+40cos⁡t+16cos⁡2t=(5+4cos⁡t)2=D2.(4+5\cos t)^2+9\sin^2t =25+40\cos t+16\cos^2t =(5+4\cos t)^2=D^2. したがって OP=x2+y2=D2D=1.\displaystyle OP=\sqrt{x^2+y^2}=\frac{\sqrt{D^2}}{D}=1.

(2) 商の微分法により dxdt=−5sin⁡t(5+4cos⁡t)+4sin⁡t(4+5cos⁡t)D2=−9sin⁡tD2,\displaystyle \frac{dx}{dt} =\frac{-5\sin t(5+4\cos t)+4\sin t(4+5\cos t)}{D^2} =-\frac{9\sin t}{D^2}, dydt=3cos⁡t(5+4cos⁡t)+12sin⁡2tD2=3(4+5cos⁡t)D2.\displaystyle \frac{dy}{dt} =\frac{3\cos t(5+4\cos t)+12\sin^2t}{D^2} =\frac{3(4+5\cos t)}{D^2}. よって v⃗=(−9sin⁡t(5+4cos⁡t)2,3(4+5cos⁡t)(5+4cos⁡t)2).\displaystyle \vec v=\left(-\frac{9\sin t}{(5+4\cos t)^2},\frac{3(4+5\cos t)}{(5+4\cos t)^2}\right). また 9sin⁡2t+(4+5cos⁡t)2=(5+4cos⁡t)2=D29\sin^2t+(4+5\cos t)^2=(5+4\cos t)^2=D^2 だから、D>0D>0 に注意して ∣v⃗∣=39sin⁡2t+(4+5cos⁡t)2D2=3D=35+4cos⁡t.\displaystyle |\vec v|=\frac{3\sqrt{9\sin^2t+(4+5\cos t)^2}}{D^2} =\frac{3}{D}=\frac{3}{5+4\cos t}.

(3) I=∫0πdt5+4cos⁡t\displaystyle I=\int_0^\pi\frac{dt}{5+4\cos t} とおく。置換 t↦π−tt\mapsto\pi-t により I=∫0πdt5−4cos⁡t.\displaystyle I=\int_0^\pi\frac{dt}{5-4\cos t}. 二つの式を加え、さらに cos⁡2t\cos^2t の対称性を使うと I=10∫0π/2dt25−16cos⁡2t.\displaystyle I=10\int_0^{\pi/2}\frac{dt}{25-16\cos^2t}. ここで u=tan⁡tu=\tan t とおくと、dt=du/(1+u2)dt=du/(1+u^2)、cos⁡2t=1/(1+u2)\cos^2t=1/(1+u^2) であり、積分区間は 0≦u<∞0\le u<\infty となる。よって I=10∫0∞du9+25u2=23[arctan⁡5u3]0∞=π3.\displaystyle I=10\int_0^\infty\frac{du}{9+25u^2} =\frac23\left[\arctan\frac{5u}{3}\right]_0^\infty =\frac{\pi}{3}.

この問題で使う考え方

  • 三角関数の相互関係(HS_II_TRIG_IDENTITIES)
  • 商の微分・三角関数の微分(HS_III_QUOTIENT_RULE, HS_III_TRIG_DERIVATIVE)
  • 媒介変数運動の速度・速さ(HS_III_MOTION, HS_C_PARAMETRIC)
  • 対称性とtan置換による定積分(HS_III_SUBSTITUTION, HS_III_FUNCTION_INTEGRALS)

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