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筑波大学/2021年度

筑波大学 2021年 数学 第6問解答・解説

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1問題

筑波大学2021年度第6問

i は虚数単位とする。複素数平面において,複素数 z の表す点 P を P(z) または点 z と書く。 ω=−12+32i\displaystyle \omega = -\frac{1}{2} + \frac{\sqrt{3}}{2}i とおき,3 点 A(1),B(ω),C( ω2\omega^{2} ) を頂点とする △ABC を考える。

(1) △ABC\triangle ABC は正三角形であることを示せ。

(2) 点 z が辺 AC 上を動くとき,点 -z が描く図形を複素数平面上に図示せよ。

(3) 点 z が辺 AB 上を動くとき, 点 z2z^{2} が描く図形を E1E_{1} とする。また, 点 z が辺 AC 上を動くとき, 点 z2z^{2} が描く図形を E2E_{2} とする。 E1E_{1} と E2E_{2} の共有点をすべて求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) △ABC\triangle ABC は正三角形。(2) −z-z の軌跡は −1-1 と −ω2-\omega^2 を結ぶ線分、すなわち y=x+13,−1≦x≦12\displaystyle y=\frac{x+1}{\sqrt3},\quad -1\le x\le\frac12。(3) E1∩E2={1,−13}\displaystyle E_1\cap E_2=\left\{1,-\frac13\right\}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

ω=−12+32i\displaystyle \omega=-\dfrac12+\dfrac{\sqrt3}{2}i とする。すると ω2=−12−32i\displaystyle \omega^2=-\dfrac12-\dfrac{\sqrt3}{2}i である。

(1) 各辺の長さを複素数の差の絶対値で求める。 ∣AB∣=∣ω−1∣=(−32)2+(32)2=3,∣BC∣=∣ω2−ω∣=∣−3i∣=3,∣CA∣=∣1−ω2∣=(32)2+(32)2=3.\displaystyle \begin{aligned} |AB|&=|\omega-1|=\sqrt{\left(-\frac32\right)^2+\left(\frac{\sqrt3}{2}\right)^2}=\sqrt3,\\ |BC|&=|\omega^2-\omega|=|{-\sqrt3 i}|=\sqrt3,\\ |CA|&=|1-\omega^2|=\sqrt{\left(\frac32\right)^2+\left(\frac{\sqrt3}{2}\right)^2}=\sqrt3. \end{aligned} 3辺が等しいため、△ABC\triangle ABC は正三角形である。

(2) 辺 ACAC 上の点は z=1+t(ω2−1)z=1+t(\omega^2-1)、0≦t≦10\le t\le1 と表せる。よって −z=−1+t(1−ω2)=−1+32t+32ti(0≦t≦1).\displaystyle -z=-1+t(1-\omega^2)=-1+\frac32t+\frac{\sqrt3}{2}ti\qquad(0\le t\le1). したがって軌跡は端点 −1-1 と −ω2=12+32i\displaystyle -\omega^2=\dfrac12+\dfrac{\sqrt3}{2}i を結ぶ閉線分である。座標 (x,y)(x,y) では y=x+13,−1≦x≦12.\displaystyle y=\frac{x+1}{\sqrt3},\qquad -1\le x\le\frac12.

(3) 辺 ABAB, ACAC 上の点をそれぞれ z1=1+t(ω−1)=1−32t+32ti,z2=1+s(ω2−1)=1−32s−32si,0≦t,s≦1\displaystyle z_1=1+t(\omega-1)=1-\frac32t+\frac{\sqrt3}{2}ti,\qquad z_2=1+s(\omega^2-1)=1-\frac32s-\frac{\sqrt3}{2}si, \quad 0\le t,s\le1 とおく。二つの軌跡の共有点は z12=z22z_1^2=z_2^2 を満たすので (z1−z2)(z1+z2)=0.(z_1-z_2)(z_1+z_2)=0. まず z1=z2z_1=z_2 なら辺 ABAB と ACAC の交点である頂点 A=1A=1 しかないため、平方像の共有点は 11。

次に z1=−z2z_1=-z_2 とする。実部と虚部を比較すると 2−32(t+s)=0,32(t−s)=0,\displaystyle 2-\frac32(t+s)=0,\qquad \frac{\sqrt3}{2}(t-s)=0, 従って t=s=23\displaystyle t=s=\dfrac23。このとき z1=i3\displaystyle z_1=\dfrac{i}{\sqrt3} なので、共通の平方像は z12=−13\displaystyle z_1^2=-\dfrac13 である。両パラメータは 0≦t≦10\le t\le1、0≦s≦10\le s\le1 を満たすので実際に実現し、他の可能性はない。したがって E1∩E2={1,−13}.\displaystyle E_1\cap E_2=\left\{1,-\frac13\right\}.

この問題で使う考え方

  • 複素数の絶対値による距離
  • 線分の媒介変数表示
  • 平方の差の因数分解

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