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筑波大学/2021年度

筑波大学 2021年 数学 第5問解答・解説

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1問題

筑波大学2021年度第5問

Oを原点とするxy平面において,点A(-1,0)と点B(2,0)をとる。円 x2+y2=1x^{2}+y^{2}=1 の, x≧0x\geq0 かつ y≧0y\geq0 を満たす部分をCとし,また点Bを通りy軸に平行な直線をlとする。2以上の整数nに対し,曲線C上に点P,Qを

∠POB=πn,∠QOB=π2n\displaystyle \angle \mathrm{POB} = \frac {\pi}{n}, \angle \mathrm{QOB} = \frac {\pi}{2 n}

を満たすようにとる。直線 AP と直線 ℓ の交点を V とし,直線 AQ と直線 ℓ の交点を W とする。線分 AP,線分 AQ および曲線 C で囲まれた図形の面積を S(n) とする。また線分 PV,線分 QW,曲線 C および線分 VW で囲まれた図形の面積を T(n) とする。

(1) lim⁡n→∞n{S(n)+T(n)}\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}n\{S(n)+T(n)\} を求めよ。

(2) lim⁡n→∞T(n)S(n)\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\frac{T(n)}{S(n)} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) lim⁡n→∞n(S(n)+T(n))=9π/8\displaystyle \quad \lim\limits _{n\to\infty}n(S(n)+T(n))=9\pi/8\quad 。(2) lim⁡n→∞T(n)/S(n)=5/4\displaystyle \quad \lim\limits _{n\to\infty}T(n)/S(n)=5/4\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) α=π/n\alpha=\pi/n、β=π/(2n)\beta=\pi/(2n)、δ=α−β=π/(2n)\delta=\alpha-\beta=\pi/(2n) とおく。P=(cos⁡α,sin⁡α)P=(\cos\alpha,\sin\alpha)、Q=(cos⁡β,sin⁡β)Q=(\cos\beta,\sin\beta) である。直線 APAP の傾きは sin⁡α1+cos⁡α=tan⁡α2,\displaystyle \frac{\sin\alpha}{1+\cos\alpha}=\tan\frac\alpha2, 同様に AQAQ の傾きは tan⁡(β/2)\tan(\beta/2)。直線 x=2x=2 上での高さはそれぞれ 3tan⁡(α/2)3\tan(\alpha/2)、3tan⁡(β/2)3\tan(\beta/2) となる。S(n)S(n) と T(n)T(n) は三角形 AVWAVW を弧 PQPQ で分けた二領域なので、和は三角形の面積である。 S(n)+T(n)=92(tan⁡α2−tan⁡β2).\displaystyle S(n)+T(n)=\frac92\left(\tan\frac\alpha2-\tan\frac\beta2\right). したがって tan⁡u/u→1\tan u/u\to1 を用いれば lim⁡n→∞n(S(n)+T(n))=92(π2−π4)=9π8.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}n(S(n)+T(n))=\frac92\left(\frac\pi2-\frac\pi4\right)=\frac{9\pi}{8}.

(2) AP=2cos⁡(α/2)AP=2\cos(\alpha/2)、AQ=2cos⁡(β/2)AQ=2\cos(\beta/2) で、両直線のなす角は δ/2\delta/2。よって三角形 APQAPQ の面積は 2cos⁡α2cos⁡β2sin⁡δ2.\displaystyle 2\cos\frac\alpha2\cos\frac\beta2\sin\frac\delta2. 弦 PQPQ と短い弧 PQPQ の間の円弧部分の面積は、中心角 δ\delta の扇形から三角形 OPQOPQ を引いた (δ−sin⁡δ)/2(\delta-\sin\delta)/2 である。したがって S(n)=2cos⁡α2cos⁡β2sin⁡δ2+δ−sin⁡δ2,S(n)δ⟶1.\displaystyle S(n)=2\cos\frac\alpha2\cos\frac\beta2\sin\frac\delta2+\frac{\delta-\sin\delta}{2}, \qquad \frac{S(n)}\delta\longrightarrow1. 一方、α/2=δ\alpha/2=\delta、β/2=δ/2\beta/2=\delta/2 なので S(n)+T(n)δ=92tan⁡δ−tan⁡(δ/2)δ⟶94.\displaystyle \frac{S(n)+T(n)}\delta=\frac92\frac{\tan\delta-\tan(\delta/2)}\delta\longrightarrow\frac94. ゆえに T(n)S(n)=S(n)+T(n)S(n)−1⟶94−1=54.\displaystyle \frac{T(n)}{S(n)}=\frac{S(n)+T(n)}{S(n)}-1\longrightarrow\frac94-1=\frac54.

この問題で使う考え方

  • 半角公式
  • 三角形・扇形の面積
  • 基本極限 tan u/u

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