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香川大学/2021年度/前期

香川大学 2021年 数学 第5問解答・解説

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1問題

香川大学2021年度第5問

ii を虚数単位とし、ω=−1+3i2\displaystyle \omega=\frac{-1+\sqrt{3}i}{2} とする。ω\omega は1の3乗根の1つである。このとき、次の問に答えよ。

(1) 複素数平面上で ω,z,ωz\omega,z,\omega z が同一直線上にあるような複素数 zz 全体が表す図形を求めよ。

(2) zz が(1)で求めた図形上にあるとする。3点 z,ωz,ω2zz,\omega z,\omega^{2}z を結ぶ正三角形の面積が、3点 1,ω,ω21,\omega,\omega^{2} を結ぶ正三角形の面積の2倍となるような zz の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 中心(12,32)\displaystyle \left(\frac12,\frac{\sqrt3}{2}\right)、半径11の円周。
    (2) z=1−32+3+12iまたはz=1+32+3−12i\displaystyle z=\frac{1-\sqrt3}{2}+\frac{\sqrt3+1}{2}i\quad\text{または}\quad z=\frac{1+\sqrt3}{2}+\frac{\sqrt3-1}{2}i。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

ω=(−1+3i)/2\omega=(-1+\sqrt3 i)/2 であり、ω3=1\omega^3=1、ω‾=ω2\overline\omega=\omega^2 である。

(1) u=z−ωu=z-\omega、v=ωz−ωv=\omega z-\omega とおく。v≠0v\ne0 のとき、3点が一直線上にあることは差ベクトル u,vu,v が実数倍であること、すなわち u/vu/v が実数であることと同値。ここで uv=uv‾∣v∣2\displaystyle \frac uv=\frac{u\overline v}{|v|^2} で分母は正の実数だから、条件は Im⁡(uv‾)=0\operatorname{Im}(u\overline v)=0 となる。v=0v=0 なら z=1z=1 で点 B=CB=C となり、3点は自動的に一直線上にある。この場合も Im⁡(uv‾)=0\operatorname{Im}(u\overline v)=0 であるため、同じ式で全ての場合を扱える。

z=x+yiz=x+yi とおく。ω3=1\omega^3=1 と ω‾=ω2\overline\omega=\omega^2 を使って展開すると (z−ω)(ωz−ω)‾=ω2(z−ω)(z‾−1)=ω2∣z∣2−ω2z−z‾+1.(z-\omega)\overline{(\omega z-\omega)} =\omega^2(z-\omega)(\overline z-1) =\omega^2|z|^2-\omega^2z-\overline z+1. その虚部は −32(x2+y2)+32x+32y\displaystyle -\frac{\sqrt3}{2}(x^2+y^2)+\frac{\sqrt3}{2}x+\frac32 y だから、条件は x2+y2−x−3y=0すなわち(x−12)2+(y−32)2=1.\displaystyle x^2+y^2-x-\sqrt3y=0 \quad\text{すなわち}\quad \left(x-\frac12\right)^2+\left(y-\frac{\sqrt3}{2}\right)^2=1. したがって軌跡は中心 (1/2,3/2)(1/2,\sqrt3/2)、半径1の円周である。

(2) z,ωz,ω2zz,\omega z,\omega^2z は 1,ω,ω21,\omega,\omega^2 を複素数 zz 倍した図形なので、辺の長さは ∣z∣|z| 倍、面積は ∣z∣2|z|^2 倍になる。面積比が2であることから ∣z∣2=x2+y2=2|z|^2=x^2+y^2=2。また(1)の円の式と合わせると x+3y=2x+\sqrt3y=2 である。x=2−3yx=2-\sqrt3y を x2+y2=2x^2+y^2=2 に代入して 2y2−23y+1=0,2y^2-2\sqrt3y+1=0, よって y=(3+1)/2y=(\sqrt3+1)/2 または y=(3−1)/2y=(\sqrt3-1)/2。それぞれ x=2−3yx=2-\sqrt3y に戻すと z=1−32+3+12iまたはz=1+32+3−12i.\displaystyle z=\frac{1-\sqrt3}{2}+\frac{\sqrt3+1}{2}i \quad\text{または}\quad z=\frac{1+\sqrt3}{2}+\frac{\sqrt3-1}{2}i.

この問題で使う考え方

  • 複素数の商による共線条件
  • 共役複素数と実部・虚部
  • 複素数倍の相似比と面積比
  • 二次方程式による円の交点

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