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東北大学/2021年度

東北大学 2021年 数学 第5問解答・解説

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1問題

東北大学2021年度第5問

z を複素数とする。複素数平面上の 3 点 O(0), A(z), B(z²) について, 以下の問いに答えよ。

(1) 3 点 O, A, B が同一直線上にあるための z の必要十分条件を求めよ。

(2) 3 点 O, A, B が二等辺三角形の頂点になるような z 全体を複素数平面上に図示せよ。

(3) 3 点 O, A, B が二等辺三角形の頂点であり, かつ z の偏角 θ が 0≦θ≦π3\displaystyle 0 \leq \theta \leq \frac{\pi}{3} を満たすとき, 三角形 OAB の面積の最大値とそのときの z の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

まずz=0z=0なら3点は一直線上にある。z≠0z\ne0なら、O,A,BO,A,Bが同一直線上にある必要十分条件はz2/z=zz^2/z=zが実数となることである。よってzz が実数であることが必要十分条件。

次に r=∣z∣r=|z| とおくと、三辺の長さは OA=r,OB=r2,AB=∣z2−z∣=r∣z−1∣OA=r,\qquad OB=r^2,\qquad AB=|z^2-z|=r|z-1| である。二等辺三角形では三組の辺のいずれかが等しい。OA=OBOA=OB から r=1r=1(r=0r=0 は三角形にならない)を得る。円 ∣z∣=1|z|=1 上で3点が一直線となるのは実数点 z=1,−1z=1,-1 なので、該当部分は ∣z∣=1, z≠±1|z|=1,\ z\ne\pm1 である。

OA=ABOA=AB は r=0r=0 または ∣z−1∣=1|z-1|=1 と同値である。後者の円上で z=0z=0 は点が一致し、z=2z=2 は3点が一直線上にあるため、残る部分は ∣z−1∣=1, z≠0,2|z-1|=1,\ z\ne0,2 である。

OB=ABOB=AB は r=0r=0 または ∣z∣=∣z−1∣|z|=|z-1| と同値である。後者は Re⁡z=12\displaystyle \operatorname{Re}z=\tfrac12 と同値で、この直線上で退化する点は z=12\displaystyle z=\tfrac12 のみである。よって求める軌跡は、次のいずれかの条件を満たす点全体である。 ∣z∣=1, z≠±1,または∣z−1∣=1, z≠0,2,またはRe⁡z=12, z≠12\displaystyle \begin{gathered}|z|=1,\ z\ne\pm1,\\\text{または}\quad |z-1|=1,\ z\ne0,2,\\\text{または}\quad\operatorname{Re}z=\tfrac12,\ z\ne\tfrac12\end{gathered}

(3) z=reiθz=re^{i\theta}(r>0r>0)とする。θ=0\theta=0 では三点が一直線上にあるから、三角形となるのは 0<θ≦π3\displaystyle 0<\theta\le\tfrac\pi3 の場合である。二等辺となる条件から半径は r=1,r=2cos⁡θ,r=12cos⁡θ\displaystyle r=1,\qquad r=2\cos\theta,\qquad r=\frac{1}{2\cos\theta} のいずれかである。OAOA と OBOB のなす角は θ\theta なので、面積 KK は K=12r⋅r2sin⁡θ=12r3sin⁡θ.\displaystyle K=\frac12 r\cdot r^2\sin\theta=\frac12r^3\sin\theta. 三つの枝についてそれぞれ K1=12sin⁡θ,K2=4cos⁡3θsin⁡θ,K3=sin⁡θ16cos⁡3θ\displaystyle K_1=\frac12\sin\theta,\qquad K_2=4\cos^3\theta\sin\theta,\qquad K_3=\frac{\sin\theta}{16\cos^3\theta} となる。K1K_1 は増加し、最大値は θ=π3\displaystyle \theta=\tfrac\pi3 で 34\displaystyle \tfrac{\sqrt3}{4} である。また K2′=4cos⁡2θ(cos⁡2θ−3sin⁡2θ)K_2'=4\cos^2\theta(\cos^2\theta-3\sin^2\theta) より、K2K_2 は θ=π6\displaystyle \theta=\tfrac\pi6 まで増加し、その後減少する。したがって最大値は K2(π6)=334\displaystyle K_2(\tfrac\pi6)=\tfrac{3\sqrt3}{4} である。さらに K3′=cos⁡2θ+3sin⁡2θ16cos⁡4θ>0\displaystyle K_3'=\frac{\cos^2\theta+3\sin^2\theta}{16\cos^4\theta}>0 なので、K3K_3 の最大値は θ=π3\displaystyle \theta=\tfrac\pi3 で 34\displaystyle \tfrac{\sqrt3}{4} である。以上から全体の最大値は 334\displaystyle \tfrac{3\sqrt3}{4}。このとき r=2cos⁡π6=3\displaystyle r=2\cos\tfrac\pi6=\sqrt3 であり、 z=3eiπ/6=32+32i.\displaystyle z=\sqrt3 e^{i\pi/6}=\frac32+\frac{\sqrt3}{2}i.

複素平面上に青い円|z|=1、橙色の円|z−1|=1、紫色の縦直線Re z=1/2が描かれ、直線は2円の上下の交点を通る。実軸上の−1、0、1/2、1、2の位置には白抜き丸がある。横軸Re zの目盛は−1.0から2.0まで0.5刻み、縦軸Im zの目盛は−1.0から1.0まで0.5刻みで、薄い格子線がある。

二つの円と直線の合併。ただし実軸上の白丸の点はすべて除く。

この問題で使う考え方

  • 複素数の商
  • 辺長比較
  • 微分による最大化

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