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岡山大学/2021年度/前期(2/25・26)

岡山大学 2021年 数学 第4問解答・解説

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1問題

岡山大学2021年度第4問

正の整数 nn に対して,関数 f(x)=x2nf(x)=x^{2n} を考える。t>0t>0 に対して,曲線 y=f(x)y=f(x) 上の3点 A(−t,f(−t)),O(0,0),B(t,f(t))A(-t,f(-t)),\quad O(0,0),\quad B(t,f(t)) を通る円の中心を (p(t),q(t))(p(t),q(t)),半径を r(t)r(t) とする。このとき,以下の問いに答えよ。

(1) 極限 lim⁡t→+0p(t), lim⁡t→+0q(t), lim⁡t→+0r(t)\displaystyle \lim\limits _{t\to+0}p(t),\ \lim\limits _{t\to+0}q(t),\ \lim\limits _{t\to+0}r(t) がすべて収束するとき n=1n=1 であることを示せ。また,このとき a=lim⁡t→+0p(t),b=lim⁡t→+0q(t),c=lim⁡t→+0r(t)\displaystyle a=\lim\limits _{t\to+0}p(t),\quad b=\lim\limits _{t\to+0}q(t),\quad c=\lim\limits _{t\to+0}r(t) の値を求めよ。

(2) a,b,ca,b,c を(1)で求めたものとする。このとき,中心 (a,b)(a,b),半径 cc の円と放物線 y=x2y=x^2 および直線 x=bx=b で囲まれた図形を,xx 軸の周りに1回転してできる回転体の体積 VV を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    n=1n=1。(a,b,c)=(0,1/2,1/2)(a,b,c)=(0,1/2,1/2)。
  • (2)
    V=π(97−30π)/480V=π(97−30π)/480。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f(x)=x2nf(x)=x^{2n} は偶関数なので、A=(−t,t2n)A=(-t,t^{2n})、B=(t,t2n)B=(t,t^{2n}) である。円の中心を (p,q)(p,q) とする。中心から A,BA,B までの距離が等しいから (p+t)2+(q−t2n)2=(p−t)2+(q−t2n)2.(p+t)^2+(q-t^{2n})^2=(p-t)^2+(q-t^{2n})^2. 展開して 4pt=04pt=0。t>0t>0 より p(t)=0p(t)=0。

また、中心から OO と BB までの距離が等しいので p2+q2=(p−t)2+(q−t2n)2.p^2+q^2=(p-t)^2+(q-t^{2n})^2. p=0p=0 を代入し、t2n>0t^{2n}>0 で割ると q(t)=t2+t4n2t2n=12(t2−2n+t2n)>0.\displaystyle q(t)=\frac{t^2+t^{4n}}{2t^{2n}} =\frac12\left(t^{2-2n}+t^{2n}\right)>0. したがって半径は r(t)=p(t)2+q(t)2=q(t)r(t)=\sqrt{p(t)^2+q(t)^2}=q(t)。

n=1n=1 なら q(t)=r(t)=12(1+t2)\displaystyle q(t)=r(t)=\tfrac12(1+t^2) なので、t→+0t\to+0 で p→0p\to0、q,r→1/2q,r\to1/2。一方 n≧2n\ge2 なら 2−2n<02-2n<0 であり、t2−2n→+∞t^{2-2n}\to+\infty。よって q,rq,r は有限値に収束しない。従って n=1,(a,b,c)=(0,12,12).\displaystyle \boxed{n=1,\qquad (a,b,c)=\left(0,\frac12,\frac12\right)}.

(2) 円は x2+(y−12)2=14.\displaystyle x^2+\left(y-\frac12\right)^2=\frac14. 円と放物線 y=x2y=x^2 は原点で接し、直線 x=b=1/2x=b=1/2 が右側を閉じる。0≦x≦1/20\le x\le1/2 で使う円の下側の弧は yout=12−14−x2=x212+14−x2.\displaystyle y_{\rm out}=\frac12-\sqrt{\frac14-x^2} =\frac{x^2}{\frac12+\sqrt{\frac14-x^2}}. 分母は 1/21/2 以上1以下なので yout≧x2y_{\rm out}\ge x^2(x>0x>0 では厳密に大きい)。従って回転断面は外半径 youty_{\rm out}、内半径 x2x^2 の円環である。円環の面積を積分すると V=π∫01/2[(12−14−x2)2−x4]dx=π∫01/2(12−x2−x4−121−4x2)dx.\displaystyle \begin{aligned} V&=\pi\int_0^{1/2}\left[\left(\frac12-\sqrt{\frac14-x^2}\right)^2-x^4\right]dx\\ &=\pi\int_0^{1/2}\left(\frac12-x^2-x^4-\frac12\sqrt{1-4x^2}\right)dx. \end{aligned} 多項式部分は ∫01/2(12−x2−x4)dx=14−124−1160=97480.\displaystyle \int_0^{1/2}\left(\frac12-x^2-x^4\right)dx =\frac14-\frac1{24}-\frac1{160}=\frac{97}{480}. また u=2xu=2x と置くと ∫01/21−4x2 dx=12∫011−u2 du=π8,\displaystyle \int_0^{1/2}\sqrt{1-4x^2}\,dx =\frac12\int_0^1\sqrt{1-u^2}\,du=\frac{\pi}{8}, 最後の積分は半径1の円の4分の1の面積である。よって V=π(97480−π16)=π(97−30π)480.\displaystyle \boxed{V=\pi\left(\frac{97}{480}-\frac{\pi}{16}\right) =\frac{\pi(97-30\pi)}{480}}.

この問題で使う考え方

  • 円の中心を等距離条件から求める
  • 正の整数の指数極限
  • 円弧と放物線の大小比較
  • 円環断面積の積分・置換積分

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