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岡山大学/2023年度/前期(2/25・26)

岡山大学 2023年 数学 第4問解答・解説

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1問題

岡山大学2023年度第4問

0<x<y0<x<y とする。平行四辺形 ABCDABCD において、辺 ABAB の長さを xx、辺 BCBC の長さを yy、∠ABC=2θ (0<θ<π2)\displaystyle \angle ABC=2\theta\ \left(0<\theta<\frac{\pi}{2}\right) とする。平行四辺形 ABCDABCD の内角 A,B,C,DA,B,C,D を2等分する直線をそれぞれ ℓA,ℓB,ℓC,ℓD\ell_A,\ell_B,\ell_C,\ell_D とし、ℓA\ell_A と ℓB\ell_B の交点を EE、ℓB\ell_B と ℓC\ell_C の交点を FF、ℓC\ell_C と ℓD\ell_D の交点を GG、ℓD\ell_D と ℓA\ell_A の交点を HH とする。平行四辺形 ABCDABCD と四角形 EFGHEFGH が重なる部分の面積を SS とする。以下の問いに答えよ。

(1) ∠FEH\angle FEH を求めよ。

(2) 線分 AEAE および線分 AHAH の長さを求めよ。

(3) 点 HH が平行四辺形 ABCDABCD の外部にあるような、x,yx,y の条件を求めよ。

(4) SS を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) π/2\quad \pi/2\quad . (2) AE=xsin⁡θ, AH=ysin⁡θ\quad AE=x\sin\theta,\space{}AH=y\sin\theta\quad . (3) y>2x\quad y>2x\quad . (4) S={(y−x)2sin⁡2θ/2,x<y≦2x,x(2y−3x)sin⁡2θ/2,y>2x.\quad S=\begin{cases}(y-x)^2\sin2\theta/2,&x<y\le2x,\\x(2y-3x)\sin2\theta/2,&y>2x.\end{cases}\quad .

3解答

解答を見る途中式つきの解答

e1\mathbf e_1 を BA→\overrightarrow{BA} 方向の単位ベクトル、e2\mathbf e_2 を BC→\overrightarrow{BC} 方向の単位ベクトルとする。e1⋅e2=cos⁡2θ\mathbf e_1\cdot\mathbf e_2=\cos2\theta で、点を αe1+βe2\alpha\mathbf e_1+\beta\mathbf e_2 の座標 (α,β)(\alpha,\beta) で表すと、B=(0,0),A=(x,0),C=(0,y),D=(x,y)B=(0,0), A=(x,0), C=(0,y), D=(x,y)。平行四辺形は 0≦α≦x, 0≦β≦y0\le\alpha\le x,\ 0\le\beta\le y である。

内角二等分線は ℓB:α=β,ℓA:α+β=x,ℓC:α+β=y,ℓD:α−β=x−y.\ell_B:\alpha=\beta,\quad \ell_A:\alpha+\beta=x,\quad \ell_C:\alpha+\beta=y,\quad \ell_D:\alpha-\beta=x-y. 従って E=(x/2,x/2),F=(y/2,y/2),G=(x/2,y−x/2),H=(x−y/2,y/2).E=(x/2,x/2),\quad F=(y/2,y/2),\quad G=(x/2,y-x/2),\quad H=(x-y/2,y/2).

(1) d=y−x>0d=y-x>0 とおくと EF→=d2(e1+e2),EH→=d2(−e1+e2).\displaystyle \overrightarrow{EF}=\frac d2(\mathbf e_1+\mathbf e_2),\qquad \overrightarrow{EH}=\frac d2(-\mathbf e_1+\mathbf e_2). 内積は零なので ∠FEH=π/2\angle FEH=\pi/2。

(2) A=(x,0)A=(x,0) からE,Hへのベクトルはそれぞれ AE→=x2(−e1+e2),AH→=y2(−e1+e2).\displaystyle \overrightarrow{AE}=\frac x2(-\mathbf e_1+\mathbf e_2),\qquad \overrightarrow{AH}=\frac y2(-\mathbf e_1+\mathbf e_2). ∣−e1+e2∣=2sin⁡θ|-\mathbf e_1+\mathbf e_2|=2\sin\theta より AE=xsin⁡θ,AH=ysin⁡θ.AE=x\sin\theta,\qquad AH=y\sin\theta.

(3) Hの座標は (x−y/2,y/2)(x-y/2,y/2)。第2座標は辺の範囲内で、第1座標が負となるのは y>2xy>2x のときである。ゆえにHが平行四辺形の外部にある条件は y>2xy>2x。

(4) EFGHは長方形で、隣辺の長さは EF=y−x2∣e1+e2∣=(y−x)cos⁡θ,EH=y−x2∣−e1+e2∣=(y−x)sin⁡θ.\displaystyle EF=\frac{y-x}{2}|\mathbf e_1+\mathbf e_2|=(y-x)\cos\theta,\quad EH=\frac{y-x}{2}|-\mathbf e_1+\mathbf e_2|=(y-x)\sin\theta. したがって長方形の面積は (y−x)22sin⁡2θ\displaystyle \frac{(y-x)^2}{2}\sin2\theta。

y≦2xy\le2x なら四頂点E,F,G,Hは平行四辺形内にあり、長方形全体が含まれるので S=(y−x)22sin⁡2θ.\displaystyle S=\frac{(y-x)^2}{2}\sin2\theta. y>2xy>2x ではH,F側の二つの角が外に出る。それぞれの外側三角形の直角をなす辺の長さは (y−2x)sin⁡θ(y-2x)\sin\theta と (y−2x)cos⁡θ(y-2x)\cos\theta だから、二つの面積の合計は (y−2x)22sin⁡2θ\displaystyle \frac{(y-2x)^2}{2}\sin2\theta。よって S=(y−x)2−(y−2x)22sin⁡2θ=x(2y−3x)2sin⁡2θ.\displaystyle S=\frac{(y-x)^2-(y-2x)^2}{2}\sin2\theta =\frac{x(2y-3x)}{2}\sin2\theta.

隣接辺方向を単位ベクトルに取り、内角二等分線を二つの座標の和・差が一定の直線として表す。交点の座標から直角・長さ・Hの位置を求める。重なり面積は、まず長方形EFGHの面積を出し、H,Fが辺を越える場合にだけ出る二つの対称な直角三角形を差し引く。

この問題で使う考え方

  • 角の二等分線
  • 斜交座標による幾何
  • 三角形の面積
  • 場合分け

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