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岡山大学/2026年度/前期

岡山大学 2026年 数学 第2問解答・解説

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1問題

岡山大学2026年度第2問

座標平面上を繰り返し運動する点 PP について考える。点 PP は,はじめに原点 O(0,0)O(0,0) にあるとする。点 PP は1回の運動で以下の確率に従って「移動する」または「移動しない」ものとする。

点 PP が座標 (x,y)(x,y) の位置にあるとき,

(a) 移動しない確率は 49\displaystyle \frac{4}{9}。

(b) (x+1,y), (x−1,y), (x,y+1), (x,y−1)(x+1,y),\ (x-1,y),\ (x,y+1),\ (x,y-1) に移動する確率はそれぞれ 19\displaystyle \frac{1}{9}。

(c) (x+1,y+1), (x−1,y+1), (x+1,y−1), (x−1,y−1)(x+1,y+1),\ (x-1,y+1),\ (x+1,y-1),\ (x-1,y-1) に移動する確率はそれぞれ 136\displaystyle \frac{1}{36}。

この運動を繰り返す。正の整数 nn に対して nn 回運動後の点 PP の座標を (xn,yn)(x_n,y_n) とおく。以下の問いに答えよ。

(1) ∣x1∣=1|x_1|=1 かつ ∣y1∣=1|y_1|=1 となる確率を求めよ。

(2) ∣xn∣=n|x_n|=n かつ ∣yn∣=n|y_n|=n となる確率を求めよ。

(3) xn=nx_n=n となる確率を求めよ。

(4) ∣xn∣=n|x_n|=n または ∣yn∣=n|y_n|=n となる確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 1/9。(2)4/36n(2) 4/36^n。(3)(1/6)n(3) (1/6)^n。(4)4/6n−4/36n(4) 4/6^n−4/36^n。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

P(Δx=1)=19+2⋅136=16,P(Δx=−1)=16,(1)P(∣x1∣=∣y1∣=1)=4⋅136=19.(2)P(∣xn∣=∣yn∣=n)=4(136)n=436n.(3)P(xn=n)=(16)n.(4)P(∣xn∣=n)=2(16)n,P(∣yn∣=n)=2(16)n,P(∣xn∣=∣yn∣=n)=436n,P(∣xn∣=n または ∣yn∣=n)=46n−436n.\displaystyle \begin{aligned} P(\Delta x=1)&=\frac19+2\cdot\frac1{36}=\frac16, \qquad P(\Delta x=-1)=\frac16,\\ (1)\quad P(|x_1|=|y_1|=1)&=4\cdot\frac1{36}=\frac19.\\[3pt] (2)\quad P(|x_n|=|y_n|=n)&=4\left(\frac1{36}\right)^n=\frac4{36^n}.\\[3pt] (3)\quad P(x_n=n)&=\left(\frac16\right)^n.\\[3pt] (4)\quad P(|x_n|=n)&=2\left(\frac16\right)^n, \quad P(|y_n|=n)=2\left(\frac16\right)^n,\\ P(|x_n|=|y_n|=n)&=\frac4{36^n},\\ P(|x_n|=n\ \text{または}\ |y_n|=n)&=\frac4{6^n}-\frac4{36^n}. \end{aligned}

各回のx変位が+1+1となる確率は、右移動19\displaystyle \frac19と右上・右下移動各136\displaystyle \frac1{36}の和で16\displaystyle \frac16。x変位−1-1も同じ。yy変位についても同様である。 (1) 条件を満たすのは4つの対角移動なので確率436=19\displaystyle \frac4{36}=\frac19。 (2) n回で∣xn∣=n|x_n|=nとなるには、全x変位が同符号の±1\pm1でなければならない。同時に∣yn∣=n|y_n|=nとなるには、毎回対角移動かつy符号も固定。符号組は44通り、各経路の確率は(136)n\displaystyle \left(\frac1{36}\right)^nだから436n\displaystyle \frac4{36^n}。 (3) xn=nx_n=nには全てのx変位が+1+1であることが必要十分。1回ごとの確率が16\displaystyle \frac16なので(16)n\displaystyle \left(\frac16\right)^n。 (4) A={∣xn∣=n},B={∣yn∣=n}A=\{|x_n|=n\},\quad B=\{|y_n|=n\}とする。各座標についてA,Bの確率はそれぞれ2(16)n\displaystyle 2\left(\frac16\right)^n(全て+1+1または全て−1-1)。共通部分の確率は(2)の436n\displaystyle \frac4{36^n}。包除原理よりP(A∪B)=46n−436n\displaystyle P(A\cup B)=\frac4{6^n}-\frac4{36^n}。

この問題で使う考え方

  • 各移動確率の周辺和
  • 全変位の等号条件
  • 包除原理

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