(1) b,c,d を a で表す
双曲線上の2点 (u,1/u),(v,1/v) を結ぶ直線の傾きは v−u1/v−1/u=−uv1 である。四角形 PQSR は長方形なので、向かい合う辺 PQ,SR と QS,RP はそれぞれ平行である。傾きが等しいことから ab=cd,bd=ac. 第2式を ac=bd と書き直し、2式を掛け合わせると a2bc=bcd2。bc=0 より a2=d2 である。条件 a>0>d から d=−a。これを ab=cd に代入すると ab=−ac となり、a>0 より c=−b を得る。
隣り合う辺 PQ,QS は垂直である。したがって傾きの積は −1 だから (−ab1)(−bd1)=−1. ここに d=−a を代入すると a2b2=1。a,b>0 より ab=1、よって b=a1,c=−a1,d=−a. また b<a なので a>1。
(2) 線分 TU と双曲線が交わらない a の範囲
r=1/a、k=a−r=a−1/a とおくと、各点は P=(a,r),Q=(r,a),R=(−r,−a),S=(−a,−r) である。直線 PR は y=x−k、直線 QS は y=x+k。よって T=(k,0),U=(0,k),TU: x+y=k(0≦x≦k). ここで a>1 だから k>0。線分 TU 上で曲線 y=1/x と交わるには、ある x>0 が x+x1=k を満たせばよい。正の x について x+1/x≧2 であり、逆に k≧2 なら方程式 x2−kx+1=0 の解は正(和 k>0、積 1>0)なので、交点があるのはちょうど k≧2 のときである。したがって交わらない条件は k<2。 a−a1<2、すなわち a2−2a−1<0. これと a>1 を合わせると 1<a<1+2.
(3) 面積 S(a)
双曲線の枝と3線分で囲まれる部分を、縦の細い帯に分けて面積を足す。境界が切り替わる位置は x=r(点 Q の真下)と x=k(点 T の真上)なので、k と r の大小で場合分けする。
まず k≦r、すなわち 1<a≦2 の場合は、0≦x≦k で直線 TU,UQ、k≦x≦r で PT,UQ、r≦x≦a で双曲線と PT が上下の境界となる。各区間の高さを引くと S(a)=∫0k2xdx+∫kr2kdx+∫ra(x1−x+k)dx=2kr+2loga−2a2−r2. 次に k≧r、すなわち a≧2 の場合は、0≦x≦r で直線 TU,UQ、r≦x≦k で双曲線と TU、k≦x≦a で双曲線と PT が境界となる。したがって S(a)=∫0r2xdx+∫rk(x1−k+x)dx+∫ka(x1−x+k)dx=r2+2loga−2(k−r)2−2(a−k)2. どちらも r=1/a、k=a−r を代入して整理すると同じ式になり、 S(a)=2+2loga−2a2−2a23. ここで log は自然対数である。境界の等号 k=r では2つの積分表示が一致する。
(4) 増減と最大値
S′(a)=a2−a+a33=a3(3−a2)(a2+1). 範囲 1<a<1+2 では (a2+1)/a3>0 なので、導関数の符号は 3−a2 の符号で決まる。従って 1<a<3 で増加し、3<a<1+2 で減少する。最大となる a=3 は定義域内にあり、 S(3)=2+log3−23−21=log3.