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大阪大学/2002年度/前期

大阪大学 2002年 数学 第1問解答・解説

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1問題

大阪大学2002年度第1問

実数を係数とする3次方程式 x3+ax2+bx+c=0x^3+ax^2+bx+c=0 が異なる3つの実数解をもつとする。このとき,a>0a>0,b>0b>0ならば,少なくとも2つの実数解は負であることを示せ。

(配点率20%)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

負でない解が2つ以上あると仮定し、解と係数の関係と非負数の積の評価を用いて b>0 に矛盾することを示す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 少なくとも2つの実数解は負である。

4解答

解答を見る途中式つきの解答

3つの異なる実数解を α,β,γ\alpha,\beta,\gamma とする。解と係数の関係より、α+β+γ=−a<0\alpha+\beta+\gamma=-a<0、αβ+βγ+γα=b>0\alpha\beta+\beta\gamma+\gamma\alpha=b>0 である。

もし負でない解が2つ以上あるなら、適宜名前を付け替えて α≧0\alpha\geq 0、β≧0\beta\geq 0 とできる。このとき γ=−a−(α+β)<−(α+β)\gamma=-a-(\alpha+\beta)<-(\alpha+\beta) である。

α+β>0\alpha+\beta>0 ならば、α+β\alpha+\beta は正なので、 b=αβ+γ(α+β)<αβ−(α+β)2=−(α2+αβ+β2)≦0,b=\alpha\beta+\gamma(\alpha+\beta)<\alpha\beta-(\alpha+\beta)^2=-(\alpha^2+\alpha\beta+\beta^2)\leq 0, となり、b>0b>0 に矛盾する。α+β=0\alpha+\beta=0 ならば α=β=0\alpha=\beta=0 であり、b=αβ+γ(α+β)=0b=\alpha\beta+\gamma(\alpha+\beta)=0 となって、やはり b>0b>0 に矛盾する。

したがって負でない解は高々1つである。3つの実数解のうち少なくとも2つは負である。

この問題で使う考え方

  • 対偶・背理法による証明
  • 解と係数の関係

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