大阪大学/2007年度/前期
大阪大学 2007年 数学 第5問解答・解説
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1問題
を2以上の自然数とする。4個の行列を重複を許して 個並べたものをとする。
(1) 積 が定義できる場合は何通りあるか。その数を の式で表せ。
(2) 積 が定義できて、その積が零行列でない 行列となる場合は何通りあるか。その数を の式で表せ。
(3) 積 が定義できて、その積が零行列とならない場合は何通りあるか。その数を の式で表せ。 (配点率 )
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2解答
解答を見る答えはこの解答の中にあります
(1) 行列の型を「行数 列数」で表すと、 はそれぞれ 型である。 積が定義できる並べ方は、各 が2または3である数列 と一対一に対応する。実際、 を 型の行列とすれば、該当する行列は4個のうちただ一つで、隣り合う行列の内側の数は一致する。逆に定義できる積からこの数列がただ一つ決まる。よって答えは
零行列になる条件を調べる。 はそれぞれ2次、3次の単位行列なので、定義できる積からこれらを取り除いても積の値は変わらない。残る は型の制約から交互に並ぶ。また成分を直接掛けると 残る文字が3個以上なら、交互の並びのどこかに が現れるので積は零行列となる。2個の場合は だけが零行列でない。
(2) 型で零行列でない積を得るには、単位行列を除いた並びが 一つだけでなければならない。したがって並びは に限り、いずれの積も 。よって 。
(3) 単位行列を除いた並びで分類する。
・ 何も残らない場合:すべて 、またはすべて の2通り。
・ 一つが残る場合:(2)より 通り。
・ 一つが残る場合:前がすべて 、後がすべて なので 通り。
・ が残る場合: の位置 を選べば、 より前と より後は 、その間は と一意に決まる。よって 通り。
以上で漏れなく、どの場合も零行列でないので
この問題で使う考え方
- 行列の型の照合
- 行列の基本乗算
- 単位行列の除去
- 場合分け
- 組合せ
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