本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

大阪大学/2007年度/前期

大阪大学 2007年 数学 第2問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

大阪大学2007年度第2問

次の問いに答えよ。

(1) xx が正の数のとき、∣log⁡x∣≦∣x−1∣x\displaystyle \left|\log x\right|\leq\frac{|x-1|}{\sqrt{x}}を示せ。

(2) p,q,rp,q,r が p+q+r=1p+q+r=1 を満たす正の数のとき、p2+q2+r2≧13\displaystyle p^2+q^2+r^2\geq\frac{1}{3}を示せ。

(3) a,b,ca,b,c が相異なる正の数で、a+b+c=1\sqrt{a}+\sqrt{b}+\sqrt{c}=1を満たすとき、abb−alog⁡ba+bcc−blog⁡cb+caa−clog⁡ac≦13\displaystyle \frac{ab}{b-a}\log\frac{b}{a}+\frac{bc}{c-b}\log\frac{c}{b}+\frac{ca}{a-c}\log\frac{a}{c}\leq\frac{1}{3}を示せ。

(配点率 20%20\%)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)、(2)、(3)はいずれも成立する。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

・ t=x>0t=\sqrt{x}>0 とおくと,示すべき不等式は 2∣log⁡t∣≦∣t−1t∣\displaystyle 2|\log t|\le \left|t-\frac1t\right| である。まず t≧1t\ge1 とし, F(t)=t−1t−2log⁡t\displaystyle F(t)=t-\frac1t-2\log t とおくと, F(1)=0,F′(t)=1+1t2−2t=(t−1)2t2≧0\displaystyle F(1)=0,\qquad F'(t)=1+\frac1{t^2}-\frac2t=\frac{(t-1)^2}{t^2}\ge0 である。したがって F(t)≧0F(t)\ge0,すなわち 2log⁡t≦t−1/t2\log t\le t-1/t である。 0<t<10<t<1 のときは u=1/t>1u=1/t>1 とおけば, 2∣log⁡t∣=2log⁡u,∣t−1t∣=u−1u\displaystyle 2|\log t|=2\log u,\qquad \left|t-\frac1t\right|=u-\frac1u となるので,すでに示した場合から同じ不等式が従う。最後に t=xt=\sqrt{x} を戻せば, 2∣log⁡t∣=∣log⁡x∣,∣t−1t∣=∣x−1∣x\displaystyle 2|\log t|=|\log x|,\qquad \left|t-\frac1t\right|=\frac{|x-1|}{\sqrt{x}} となり,(1)を得る。

・ p+q+r=1p+q+r=1 より, 3(p2+q2+r2)−1=3(p2+q2+r2)−(p+q+r)2=(p−q)2+(q−r)2+(r−p)2≧0.3(p^2+q^2+r^2)-1 =3(p^2+q^2+r^2)-(p+q+r)^2 =(p-q)^2+(q-r)^2+(r-p)^2\ge0. よって p2+q2+r2≧1/3p^2+q^2+r^2\ge1/3 である。等号は p=q=r=1/3p=q=r=1/3 のときに成立する。

・ 正の相異なる u,vu,v に対し,log⁡\log は増加するから log⁡(v/u)\log(v/u) と v−uv-u は同符号である。(1)を v/uv/u に適用すると, ∣log⁡vu∣≦∣v/u−1∣v/u=∣v−u∣uv,\displaystyle \left|\log\frac vu\right| \le \frac{|v/u-1|}{\sqrt{v/u}} =\frac{|v-u|}{\sqrt{uv}}, したがって uvv−ulog⁡vu=uv∣v−u∣∣log⁡vu∣≦uv.\displaystyle \frac{uv}{v-u}\log\frac vu =\frac{uv}{|v-u|}\left|\log\frac vu\right| \le\sqrt{uv}. これを (u,v)=(a,b),(b,c),(c,a)(u,v)=(a,b),(b,c),(c,a) に適用すれば,問題の左辺は ab+bc+ca\sqrt{ab}+\sqrt{bc}+\sqrt{ca} 以下である。ここで p=a, q=b, r=cp=\sqrt a,\ q=\sqrt b,\ r=\sqrt c とおくと p,q,r>0p,q,r>0 かつ p+q+r=1p+q+r=1 であり,(2)より p2+q2+r2≧1/3p^2+q^2+r^2\ge1/3 である。よって ab+bc+ca=pq+qr+rp=(p+q+r)2−(p2+q2+r2)2=1−(p2+q2+r2)2≦13.\displaystyle \sqrt{ab}+\sqrt{bc}+\sqrt{ca} =pq+qr+rp =\frac{(p+q+r)^2-(p^2+q^2+r^2)}2 =\frac{1-(p^2+q^2+r^2)}2 \le\frac13. 以上から(3)の不等式が成立する。

(1)は平方根置換後の差を微分して示し、0<t<10<t<1 は逆数置換で処理する。(2)は平方和の恒等式を用いる。(3)では(1)を三つの比に適用して各項を平方根の積で上から評価し、(2)に帰着する。対数は通常の自然対数の意味で読む。

この問題で使う考え方

  • 平方根置換
  • 差の微分と増減
  • 平方和の恒等式
  • 対数比への不等式適用

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。