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琉球大学/2007年度/a

琉球大学 2007年 数学 第3問解答・解説

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1問題

琉球大学2007年度第3問

次の問いに答えよ。(50点)

問1 直線 2x+y=02x+y=0 に関する対称移動を表す行列を SS とする。行列 SS および S2S^{2} を求めよ。

問2 2 次の正方行列 A=(abcd)A=\begin{pmatrix}a&b\\c&d\end{pmatrix} は単位行列ではないとする。この AA が表す一次変換(移動)を gg とする。この gg によって点 (1,−2)(1,-2) は点 (1,−2)(1,-2) に移され,合成変換(合成移動) g∘gg\circ g は恒等変換となる。b,c,db,c,d を aa を用いて表せ。ここで,恒等変換とはすべての点を自分自身に移す変換(移動)である。

(解答は次のページの解答欄に記入すること)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

問1は垂線の足と対称点の座標から一次変換の行列を求める。問2は固定点条件とA2=I2A^2=I_2の成分を比較し、非単位行列の条件で場合を絞る。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1S=15(−3−4−43),S2=I2\displaystyle \quad S=\frac{1}{5}\begin{pmatrix}-3&-4\\-4&3\end{pmatrix},\quad S^2=I_2\qquad 問2b=a−12,c=−2a−2,d=−a\displaystyle \quad b=\frac{a-1}{2},\quad c=-2a-2,\quad d=-a

4解答

解答を見る途中式つきの解答

問1  直線 2x+y=02x+y=0 の傾きは −2-2 なので、これに垂直な方向ベクトルは (2,1)(2,1) である。点 P=(x,y)P=(x,y) からこの方向に tt だけ進んだ点を垂線の足 H=(x−2t,y−t)H=(x-2t,y-t) とすると、HH は直線上にあるから 2(x−2t)+(y−t)=02(x-2t)+(y-t)=0、したがって t=2x+y5\displaystyle t=\dfrac{2x+y}{5} である。対称移動後の点は P′=2H−PP'=2H-P なので、P′=(x−4t,y−2t)=(−3x−4y5,−4x+3y5)\displaystyle P'=\left(x-4t,y-2t\right)=\left(\dfrac{-3x-4y}{5},\dfrac{-4x+3y}{5}\right) となる。よって S=15(−3−4−43).\displaystyle S=\frac{1}{5}\begin{pmatrix}-3&-4\\-4&3\end{pmatrix}. また、 S2=125(−3−4−43)(−3−4−43)=125(250025)=I2.\displaystyle S^2=\frac{1}{25}\begin{pmatrix}-3&-4\\-4&3\end{pmatrix}\begin{pmatrix}-3&-4\\-4&3\end{pmatrix}=\frac{1}{25}\begin{pmatrix}25&0\\0&25\end{pmatrix}=I_2. 問2  gg が点 (1,−2)(1,-2) を固定する条件から a−2b=1,c−2d=−2,a-2b=1,\qquad c-2d=-2, ゆえに b=a−12\displaystyle b=\dfrac{a-1}{2}, c=2d−2c=2d-2 である。さらに g∘gg\circ g が恒等変換であるから A2=I2A^2=I_2 であり、成分を比較すると a2+bc=1,b(a+d)=0,c(a+d)=0,bc+d2=1a^2+bc=1,\quad b(a+d)=0,\quad c(a+d)=0,\quad bc+d^2=1 を得る。もし a+d≠0a+d\ne0 ならば b=c=0b=c=0 となり、固定点条件から a=d=1a=d=1、すなわち A=I2A=I_2 となるが、これは条件に反する。したがって a+d=0a+d=0、つまり d=−ad=-a である。このとき b=a−12,c=2(−a)−2=−2a−2.\displaystyle b=\frac{a-1}{2},\qquad c=2(-a)-2=-2a-2. 実際、この値では bc=a−12(−2a−2)=1−a2\displaystyle bc=\dfrac{a-1}{2}(-2a-2)=1-a^2 となるため対角成分はともに 11、また a+d=0a+d=0 より非対角成分はともに 00 となり、A2=I2A^2=I_2 を満たす。さらに固定点条件も満たし、AA は単位行列ではない。したがって求める値は上記のとおりである。

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