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琉球大学/2014年度/前期

琉球大学 2014年 数学 第2問解答・解説

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1問題

琉球大学2014年度第2問

a,b,c,da,b,c,d は a+d=0, ad−bc=1a+d=0,\ ad-bc=1 をみたす実数とし,A=(abcd),E=(1001)A=\begin{pmatrix}a&b\\c&d\end{pmatrix},\qquad E=\begin{pmatrix}1&0\\0&1\end{pmatrix}とする。次の問いに答えよ。(50点)

問1 A2=−EA^2=-E を示せ。

問2 p,qp,q は実数で p2+q2≠0p^2+q^2\neq0 をみたすとする。実数 x,yx,y に対して (pA+qE)(xA+yE)=E(pA+qE)(xA+yE)=E が成り立つとき,x,yx,y を p,qp,q で表せ。

問3 θ\theta を実数とする。すべての正の整数 nn に対して{(cos⁡θ)E+(sin⁡θ)A}n=(cos⁡nθ)E+(sin⁡nθ)A\{(\cos\theta)E+(\sin\theta)A\}^n=(\cos n\theta)E+(\sin n\theta)Aが成り立つことを,数学的帰納法を用いて証明せよ。ここで,(sin⁡θ)A(\sin\theta)A は行列 AA の sin⁡θ\sin\theta 倍を表す。

(解答は次のページの解答欄に記入すること。)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) A2=−E\quad A^2=-E\quad 。(2) x=−pp2+q2\displaystyle \quad x=-\frac{p}{p^2+q^2}\quad 、y=qp2+q2\displaystyle \quad y=\frac{q}{p^2+q^2}\quad 。(3) 全ての正整数n\quad n\quad で{(cos⁡θ)E+(sin⁡θ)A}n=(cos⁡nθ)E+(sin⁡nθ)A\quad \{(\cos\theta)E+(\sin\theta)A\}^n=(\cos n\theta)E+(\sin n\theta)A\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

問1ではd=−ad=-aとad−bc=1ad-bc=1からa2+bc=−1a^2+bc=-1を得る。したがって A2=(a2+bcb(a+d)c(a+d)bc+d2)=−E.A^2=\begin{pmatrix}a^2+bc&b(a+d)\\c(a+d)&bc+d^2\end{pmatrix}=-E. 問2でA=tEA=tEと仮定するとa=d=ta=d=tであり、a+d=0a+d=0からt=0t=0、これはad−bc=1ad-bc=1に反する。よってE,AE,Aは一次独立である。また (pA+qE)(xA+yE)=(qy−px)E+(py+qx)A.(pA+qE)(xA+yE)=(qy-px)E+(py+qx)A. 係数を比較するとqy−px=1qy-px=1、py+qx=0py+qx=0。p2+q2≠0p^2+q^2\ne0より x=−pp2+q2,y=qp2+q2.\displaystyle x=-\frac{p}{p^2+q^2},\qquad y=\frac{q}{p^2+q^2}. 問3はn=1n=1で成立する。n=kn=kで成立すると仮定し、A2=−EA^2=-Eを用いると {(cos⁡θ)E+(sin⁡θ)A}k+1={(cos⁡kθ)E+(sin⁡kθ)A}{(cos⁡θ)E+(sin⁡θ)A}=(cos⁡((k+1)θ))E+(sin⁡((k+1)θ))A,\begin{aligned} \{(\cos\theta)E+(\sin\theta)A\}^{k+1} &=\{(\cos k\theta)E+(\sin k\theta)A\} \{(\cos\theta)E+(\sin\theta)A\}\\ &=(\cos((k+1)\theta))E+(\sin((k+1)\theta))A, \end{aligned} ここで最後に三角関数の加法定理を使った。従って数学的帰納法で全ての正整数nnに対して成立する。

行列条件を成分へ直して二乗を計算する。単位行列とAAの一次独立を確かめて係数を比較し、A2=−EA^2=-Eを用いた帰納法でべきの公式を示す。

この問題で使う考え方

  • 成分計算
  • 一次独立性と係数比較
  • 数学的帰納法と加法定理

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